標準治療と代替医療の狭間 | 「あとは緩和」といわれたら

「あとは緩和」といわれたら

少量抗がん剤治療(がん休眠療法)で
元気に長生きを目指す ー

右乳がんを指摘されたのが,4年前.

 

主治医から,

抗がん剤治療を勧められたが希望せず.

 

その後は,食事療法やサプリメント等の

代替医療のみで経過を見てきた.

 

昨年末,PET-CT検査を撮影した地元医師より

あと3ヶ月くらいかなぁ・・と宣告されたところで

縁あり当院へ.

 

 

 

 

目の前の元気な患者さんの予後が

3ヶ月かどうかは別にして,治療を開始.

 

診療情報が何もないところで,最低限の初期情報はほしいと,

4年前の病院に診療情報提供をお願いする.

 

今の所,腫瘍マーカーCA15-3は

30U/ml前後(正常値25U/ml以下)と横ばいで推移.

 

胸水は減少し,右原発巣も縮小傾向にある.

(治療は行っていないので原発巣はそのままの状態だった)

 

いい感じでがんと“お付き合い”ができている.

 

患者さんは,

“標準治療”を希望しないのであって,

治療そのものを放棄・希望しなかったわけではない.

 

どうも,標準治療を希望しない,やらない,となると,

残る治療行為は民間医療・代替医療となることが多く,

ある意味,両極端である.

 

少量抗がん剤治療は,勿論,標準治療ではない.

 

先日,某大学病院で

「休眠療法は民間療法だから・・・」と

言われた患者さんがいるように,

どれだけ,当方が「使える治療」と感じていても,

民間療法といえば民間療法だし,

代替医療といえば代替医療だし・・・

まぁ,「白か黒か」の片方に一括りにされてしまう.

 

ただ,自分の中での少量抗がん剤治療は,

どちらかというと標準治療と民間療法・代替医療の

狭間に位置づけられるイメージであり,「白か黒か」

と問われれば,「グレー」と答えることになる.

 

“グレー”はグレーで有用なわけで,

もう少し目を向けて積極的に活用される場が増えると

いいのにと感じている.

 

話は変わるが,

現在,書籍原稿に頭が行っており,

ブログにまでなかなか手が廻らない.

 

また,近況報告します.