ある緩和ケアチームより | 「あとは緩和」といわれたら

「あとは緩和」といわれたら

少量抗がん剤治療(がん休眠療法)で
元気に長生きを目指す ー

60歳代の進行膵臓がんの患者さん.

 

大学病院での治療が終了し,

地元の在宅医師と緩和ケア病棟が

患者さんのサポートに回ることになった.

 

その緩和チームから,患者さんは,

まだまだ「頑張る」「治療をしたい」とのこと.

少量抗がん剤治療ができないか?と当院への紹介となった.

 

患者・家族・緩和ケア医師間での密なディスカッションを

行った上での方針である旨の記載が,紹介状にあり.

 

そして,紹介状の最後には,以下の文章.

『日常診療や入院対応は,〇〇クリニック(在宅医療)と

当院緩和科にて責任を持って対応させて頂きます.

厳しい病状の中での相談ですが,よろしくお願いします.』

 

こういう,地元の先生の言葉・対応は,

安心して患者さんの治療に取り掛かることができるため,

当院は涙がでるほど嬉しい.

 

まさに,当院が理想とする緩和医療チームのあり方だ.

 

在宅医師は在宅医しといてやれることを,

緩和病棟は,入院施設としてやれることを,

そして,当院は当院でやれることを・・・

 

それぞれの医療機関が,それぞれの特徴・できるとことを

持ち寄り,皆で患者さんのサポーターとして機能する.

 

当院としては,もっと多くの“同じ方向を向いてる”先生達と

緩和治療のタッグが組めるといいと思っている.