二重盲目試験,科学的根拠といった言葉が日常化し,
医学の世界でエビデンスベースドメディシン(EBM)が
強調され始めてきたのは,1990年代初頭頃だから,
丁度,当方が医師として働き始めた頃に一致する.
それより前の世代・・外科医が
抗がん剤治療を片手間(?)にやっていた時代があった.
(私の世代は過渡期にあたる)
『胃がんの再発にチョコチョコっと,
マイトマイシン使ったりしてたんだけど,
効いている感じの人はいたんだよね・・まぁ,今は,
そんなこと出来ない時代になっちゃったけどね.』
と先輩外科医の昔話を聞くこともある.
そういった古き時代を良しとするわけではないが,
一方で,いまや医学界はp値 <0.05に振り回されている現実.
どうして「右」か「左」で針が振り切れるのだろう.
「中道」とか「中庸」ってないものかね.
一部の「エビデンス絶対主義」の医療従事者って,
思考回路が止まっているのではないだろうか?
自論を書こうかと思ったが,
お薦めのページがあったので紹介です.(↓)
http://tjo.hatenablog.com/entry/2016/03/08/190000
http://cell-medicine.com/topics/米国統計学会の声明:「p値や有意性にこだわり過/