肺がん術後・自家がんワクチン+低用量抗がん剤治療 | 「あとは緩和」といわれたら

「あとは緩和」といわれたら

少量抗がん剤治療(がん休眠療法)で
元気に長生きを目指す ー

70歳代,男性,

右肺がんの切除術を受けたのは4年前.

手術からちょうど3年目,

がん性胸膜炎・がん性胸水で再発した.




 
標準抗癌剤治療を勧められるも希望せず,

縁あり当院へ.


まず,
自家がワクチン療法を導入し,
その後,低用量抗癌剤治療を併用・導入した.

治療開始から3ヶ月は
腫瘍マーカーのCEAの漸増~横ばいを見たが,
その後は減少傾向.(上図)


がん性胸膜炎は,その間,
特に胸水が増えてくるでもなく,

胸部レントゲン上は著変なし.(下図)


ちなみに,副作用はいっさいなし.




本症例は,治療開始から3ヶ月あたりから
腫瘍マーカーが減少してきている.

自家がんワクチン療法が,
その治療効果を引き出し始めるのが

投与から3ヶ月以降とも言われている.


低用量抗癌剤治療の効果を無視することは,
もちろんできないが,

3ヶ月目あたりからの
腫瘍マーカーの顕著な減少は,

自家がんワクチンの
エンジンが掛かってきたってことなのかなぁ・・

・・・と考察してみたりする.


まぁ,
とりあえず結果オーライ.

がん性胸膜炎がピタリと
“鳴り”を潜めている現実を良しとする.