すっきりと晴れて、いいお天気の今日。
夫がポソッと、
「今日はセンター試験の日なんだなぁ」
って。
ああ、そうか。
一年前でした。
そうかぁ。
そうだったね。
ふたりで、言葉にならない思いをシェアした朝。
「無事に行って無事に帰ってきたら自分に『はなまる』ね♪」
そう言葉をかけて、娘を送り出しました。
だって、そうでしょ?
ノロウイルスやら、インフルエンザなど、
重い症状が出る感染症が流行る季節、
追い込まれてくると、心が耐えられなくなって、
まわりに当たったり、ネチネチ不愉快な言動をとったりする子も増えてきますし、
そんな中でも自分の心と体を守り、ケアして、
この日を迎えたんですもの。
緊張で胸張り裂けそうになりながら、
バスや電車に揺られて、
大勢が詰めかける会場へ、
ものものしい空気の中へ、
出かけてゆくんですもの。
それだけで、もう、
『はなまる』ですよ!
二重○、三重○…
いえいえ!
何重でも好きなだけ○!!
自分を奮い立たせることができずに、
あるいは、もうだめと諦めて、
そこへ出向くことさえできなかった子もいるはず。
挑むことさえ、できなかった子もいるはず。
だから…
会場へ行って、精一杯挑んで、
ちゃんと家にたどり着いたら、
よく頑張ったね!!
えらい!!!
見守る側の親としては、
「見守ることしかできない」と、
やるせなさ、切なさに似た、複雑な思いになりますが、
親も、今日この日まで、
ときには心が折れそうになりながらも、
見守り続けてきたわけです。
すごいことですよ。
見守り切れない親もいると思います。
「うちの子バカだからセンターなんて無理だし受けない」とか、
そんな
嘘でも言っちゃダメだよ!
って「損な」言葉を
つい口にしてしまう親だっています。
今日、お子さんが会場に出向くことができたのは、
きっと、
親御さんが、ご自身の「我」と向き合ってきたからです。
それができたってことは、
当たり前じゃないんです。
子供が試練に挑める、ということは、
安心して、背中を預けられる存在があるから。
なので、
親御さんも、今日は自分に、
はなまるをあげてくださいね。
何重でも好きなだけ○もアリ♪
去年のわたしにそれができたかというと、
実際はそれどころではなくて、
必死に唱えていた状態でしたが…
すこし時間が経って思うこと。
すべては
必要なタイミングで起こります。
嫌なことも、辛かったことも、痛みを感じることも、
なにもかもが、その先の「実り」に繋がっている。
いまはもがいて、あがいて、
「必死」を経験し、学ぶとき。
激しい嵐の中にあって、
向き合えないと思うときも、
心折れそうになるときも、
折れたと感じるときも、
そこに立っているだけで、はなまる。
勝たなくていい。
負けなければいい。
諦めなければ、それでいい。
試験会場で、休憩時間に、
参考書山積みで勉強してるアピールとかしてる子いても、
気にしなくていいからね、虚勢やハッタリだから♪(笑)
それにしても…
センターって、
試験と試験のあいだって、やたら長くない?(笑)
試験の内容よりなにより、
あれがいちばん心折れそうになる、って、
娘が言っていたことが印象に残っています。
天が見守っていますよ。