●香高堂世迷言記=「妻が趣味」でなぜ悪い

 

TVの「徹子の部屋」で、今や名バイプレーヤーの<藤竜也80歳>が、結婚して54年になる妻の<芦川いづみ86歳>について「今は妻が趣味」だと話した。これに対し上沼恵美子が「これは失礼だと思います。妻が物みたいな感じする」と怒りを露わにしたようだ。ネットニュースの切り取り発言かも知れないが。

 

 

この時番組を見ていたが「寡黙な男が発する、慈愛溢れる深い言葉」と感じた。<家のカミサマ>と神棚に祭る様に毎日尊顔を拝しているが、私には決して言えない言葉だ。酸いも甘いも噛み分けてきた80歳代の夫婦に、60歳代の小僧っ子おばさんがこんな物言いするな、何ともみっともない事だ。

 

さらに自己体験を類型化したのか分からないが、追随する専門家と称する馬鹿女性もいるようだ。東京家族ラボを主宰する池内ひろ美は「かつては妻に見向きもしなかった人が、いまさらぬれ落ち葉のようにひっついてきて」とコメントした。また、夫婦問題研究家の岡野あつこさも「趣味って楽しいこと、妻を従属物のように扱っている印象」だとさ。まるで昔の人権派弁護士のようで、自己の価値観に拘り、全く的外れな非難をしていく。男と女の深部が分からず意見を言ったり、カウンセリングしているのだろうと思える。

 

ちなみに二人の肩書は以下である。

池内ひろ美=東京家族ラボ主宰/内閣府後援女性活躍推進委員会理事/SDGs支援/LGBTQ+プロジェクト参画、吉本興業所属

岡野あつこ=日本の夫婦問題研究家、離婚カウンセラー、NPO法人日本家族問題相談連盟理事長。離婚相談の離婚救急隊代表。離婚カウンセラー養成スクール運営。浅井企画

 

以心伝心なのか、我がNYCの娘のASUKAは、FBで鋭い視点を投稿している。

◆普段「女性の地位向上をめざそう」「女子教育は大切だ」とか言っておられる方々の1部が、実際に知り合いの年下の女性が社会的に認められるようなことがあると、面白くなさそうな反応をするのはいつも観察しててすごくウケる。要は「頑張って欲しいけど自分以上にはなってくれるな」ってことなんだと思う。◆

 

※遠くのノートルダム寺院を見つめるマルセイユの鳩、食い散らかしたゴミをそのままに。

 

 

そう言えば、「こども基本法」をめぐり、山谷えり子など自民党保守派が「マルクス主義思想」「左派的」などと異論を唱え、議員立法の動きに待ったがかかっているようだ。日本も批准している子どもの権利条約に沿った国内法整備の一環でだが、「日本の伝統的な家族観が破壊されかねない懸念がある」とイデオロギーに凝り固まって反対し続ける。子供よりも自分たち優先。イデオロギーも与野党の壁も不要のはずだ。