●風英堂記霜月記=精神のリハビリが続く日々

 

今年もついに霜月、11月に入ってしまった。外出はしないのに日々身体に着込むものが増えていく、何故か我が懐も寒くなるばかりだ。30日はやっと、我が畏友の本田富士旺、松下進の「The GANG」ライブに出かけた。やはり「仲間と音楽」は楽しい気分にさせる。

 

 

11月の和名は「霜月」、「食物月(おしものづき)」の略であるとする説や「凋む月(しぼむつき)」が訛ったものとする説もある。二十四節気の「立冬」を過ぎると、暖かな小春日和と寒い日を繰り返すが、「天正月、雪待月」とも言い、「陽復(ようふく)」と言う言葉もある。

 

膝半月板手術で入院していた家のカミサマは2週間程で退院出来た。身体壮健の彼女は初めての入院だったが、個室が無く相部屋、案の定うるさいおばさん患者に悩まされたようだ。何とか少しずつリハビリ歩きのペースを増やしている。室内用と外出用の2本の杖生活、重いものを持つのは片手で出来ない。そのため我が暮らしでは家事が増え、外出もままならない状況だ。

 

※マルセイユからポンロヤイアルのゴルフ場に向かう、この並木道が好きだった。

 

我が心のリハビリがもう少し必要だったかもしれない。身体は相変わらず、頸椎や肩甲骨の強張りに悩まされている。身体の不調は精神から来ているものが多いのでは思う。平日の1時間のインドアゴルフ練習と買い物、週1~2回のカイロ通いに費やされる。70歳過ぎての年金暮らし、のんびりと思うが、やはり日本社会の今後の行く末が気になる。何もせずに1年半、何かをしようと動くつもりであるが、隠れ疲労なのか、精神も動かない。

 

皿洗いでも仕事をしたいが、若者の就労機会を奪ってはいけない気持ちが残る。何かをしていたい、働きたい、貯蓄のためでない、動きたいから、得たものは消費したいのだ。そこで消費を増やし、それが若者に還元していく社会が欲しい。昔、スイスのゴルフ場で一緒に回ったおばあちゃんから教えられたことだ。お金は回るものだが、日本の富裕層は回さないで貯め込む。フルタイムでなくパート、午前とか午後、真夜中でも良い、働いて使いたい。