●風英堂神無月記=立つか座るか?寝る・・・。

 

10月18日の東京新聞のコラム[筆洗]が、男性の生理現象に関して何故か自慢気に書いている。結びは「漫画のせりふに<立つんだジョー>というのがあったが、時代は<座るんだショウ>か」という洒落にもならない言葉で閉めている。

 

書いたのは多分50代かと思われるが、先輩と「座るか立つか」で口論したようだが。コラムの定番の如く(株)ライオンの調査と謳い「男性で便座に座って小用を足す人はもはや六割を超えている」と自慢している。「汚すリスクを軽減するため自然だし、同居する人間を怒らせるリスクも回避できる」とある。潔癖派なのか、いやいや恐妻家、社会同調派かと思われる。

 

 

日本トレンドリサーチの<生理現象>に関するアンケートを紹介する。結婚している男性800名を対象に<トイレ事情>についてアンケートを実施。自宅で排尿する時「座りション派」が63%と多いことが分かったが、問題はその理由にある。座る回答理由=「・掃除のこと・妻に怒られるから・新築で購入した・40代はマナー」だ。一方、立ってする理由=「・男は立ちションが当たり前・残尿感がなくなる・座るより早くて楽だから・40代は立ってしたいから、掃除もします」と言い訳も見られる。

あるWEBサイトには

◆男性が座って用を足すようになった一番の理由は、トイレが汚れるからだそうです。洋式トイレで用を足すと、尿道から尿が分裂して約15cmの範囲に飛び散ります。それがトイレの臭いの原因になります。男性の体は立って排尿するのが構造上、自然な作りになっているので、これを無理やり座った状態で排尿することにより、腹筋に力が入らず残尿になるそうです。この残尿が原因で炎症を起こし、排尿障害や前立腺肥大を起こす場合があります。膀胱ガンや精巣ガンなどに繋がる可能性もあります。◆

絶つことは出来ないから、立つか起つか、男性が勃つたら用はなさない。

 

ところで、トイレでいきむときには「前かがみになるのがもっとも排便しやすい姿勢」と言われている。だが、先日TVでは「両手を上げて腹筋を活かす、丹田を意識する」と言っていた。

◆解剖学的に排泄しやすくなるのは、直腸と肛門のなす角である「直腸肛門角」が一直線に近くなるためです。ふつうの座り方では、直腸肛門角に角度がついており、便が出にくい状態です。それでもなかなか出ないこともあります。そんな時にあまり強くいきむと痔になりやすいです。それだけでなく、血圧が高めの方は血圧が上がって脳卒中になる危険性も高くなります。◆

メーカーでなく学者の皆さん、どちらが正解か、教えてください。熱弁、熱便、ご愛聴、ご愛読ありがとうございました。