旅空マルセイユ記=南仏にも「松本走り」が。

長野県の松本市などで、交差点での強引な右折が特徴の「松本走り」と呼ばれる危険な運転が見られるようだ。松本市によると、交差点などで対向車が左折するのとほぼ同時に右折したり、直進してくる対向車よりも先に右折したりする行為を「松本走り」と呼ぶ。大津市の交差点で散歩中の保育園児ら16人が巻き込まれて死傷した事故が思い起こされる。南仏プロヴァンスのゴルフ場でも「松本走り」がある。

 

 

フランスでは18ホールをスルーで回るが、バッグは手押し(手引き)カートに乗せて、すべて歩く。わが友はパー5でドライバーを使うが、真っ直ぐに飛ばず、隣のコースに打ち込むことが多い。ある時はそのまま元のコースに戻らず、何打か打ってからグリーンに乗せることもある。カートを押しながら小高い丘を上り下りするのは、さぞかし疲れるだろうと思うが、職人としての真っ直ぐな気性はゴルフクラブに伝わらないらしい。

 

 

これを「南仏の松本走り」と言い、「やあ、久しぶり、お待ちしていました」とジョークで迎える。この友人の名前は「Matsumoto」と言い、エクサンプロヴァンス郊外にある和食店「AJITO」の寿司職人。その美味な握りは南仏では有名であるが、もう少し鮨ネタを増やして欲しいというのが密かな願望である。