FB上では伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」賛美が相次いでいる。

 1126日、マルセイユは寒さ増し、木枯らし一番ならぬ本格的な北西風「ミストラル」が強く吹き抜けている。木々を揺らす音ばかりでなく、窓に吹き付け、ドアを叩きつける音が一晩中鳴り響いた。そんな夜にyou tubeを検索していたら、最新のジョーン・バエズJoan Chandos Baez)の動画が現れてきた。

 


 1941年生まれの77歳とは思えぬ容姿で、思わず良い歳の取り方をしているなあと思った。多少高音が出なくなっているが、その歌声は艶を増し、久々に心に染みいってきた。その動画は今年6月パリのPariser Olympiaで行われたもので、流暢なフランス語も披露している。

今年、10年ぶりのアルバム『Whistle Down the Wind』をリリース、この作品とワールドツアーが最後になると、第一線からの引退を表明した。

『ウィキペディア(Wikipedia)』によると

Joan Baez=ニューヨーク州のスタテン島にてメキシコ系の家に生まれる。父親は物理学者であり、軍需産業への協力を拒否、1960年代から現在まで続く反戦活動へ影響を及ぼした。1960年のファーストアルバム『ジョーン・バエズ』は「ドナドナ」「朝日のあたる家」などフォーク・バラード、ブルースと哀歌が、彼女自身のギターによって演奏された。ブレイク前のボブ・ディランを紹介し、また多くのアーティストは彼女を模倣した。

 

 

  人生において青春と呼ばれる時代には、その人それぞれの、その時の流行り歌が心に響き、時代の雫となって残るのだろう。ただ、AKB48などが何十年経って、その人生の半分を過ごした時に残っているかは分からない。日本ではクイーンを描いた伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」が多くの人々の郷愁を誘っているようだが、私は何せロックと呼ばれる音楽とは無縁であった。良い曲もあるが、あのビートルズさえ、流れるように過ぎて行った。

 

  そう、私の青春時代はジョーン・バエズやボブ・ディランの反戦フォークが心に刻まれた。ジャズやシャンソンの歌い手の皆さん、是非の77歳のジョーン・バエズの歌声を聴いて、歌い継いで欲しい。「ボヘミアン・ラプソディ」を見たいと思うが、何せステージ上でのフレディ・マーキュリーの、あの「白下着に白パンツ姿」に違和感を感じるひねくれ者である。

https://www.youtube.com/watch?v=Emf1O8q80SM&list=RDEmf1O8q80SM&start_radio=1&t=39