お母さんじゃないんだから・・・ | †学校の内部告白†

お母さんじゃないんだから・・・

給食時間。


職員室組(担任以外の職員)は職員室のテーブルを囲んで食べるんだけど、

養護教諭のイチカワ先生は、なかなか一緒に食べられません。



何でって。



授業が終わって給食準備中という、

当番の子以外はやることのない空白時間に、

イチカワ先生を頼ってくる子が多いんです。


頭が痛い、足が痛い、腕が痛い、お腹が痛い、気分が悪い・・・。


朝から具合が悪くて、経過観察中って子もいるけど、

たいていは、大したことない症状です。


イチカワ先生が出張とかで不在の時は、

職員室にいる他の職員が対応するんだけど、

僕の場合はほとんど「診察」だけで帰してます。

けど、イチカワ先生「大丈夫だと思うけどね~」と言いつつも、

保健室に連れて行って処置してあげてます。


そのせいで、給食の食べ始めはいつも遅いです。

時には、保健室で寝てる子がいるからと、

保健室に持って行って食べることもあります。


「給食食べたら良くなるかもよ。

 それでも悪かったら、またおいで」


と帰す場合もありますが、

全員それでいいんじゃないかと思うけど。基本は。



本当に体調不良じゃなくても、

ただ話を聞いて欲しい、心配して欲しい、

それだけで安心する・・・

てのも分かる。

だからこそイチカワ先生は、食事を中断してでも診てあげるんです。



でも、たいがいにしろと。

家での愛情不足を、みんなで学校に持ち込んで来られても困る。

養護教諭は2百数十人(ヨツバ小の場合)のお母さんじゃないんです。



担任のほうも、もうちょっと水際(教室内)で対処してほしいなぁ。

誰でも彼でも保健室に回されたら、養護教諭はご飯も食べられません。