「こそばゆい」

追いかけることに慣れすぎて

好かれるとか

ちょっと苦手なのかもです


別にキミが嫌いとかじゃなくて

ただ何て言うか

むずむずこそばゆいのです


追われるのは獲物?

そういうことじゃないのだけど

追いかけるのが性分?

そういうことじゃないのだけど


追いかけることに慣れすぎて

好かれるとか

ちょっとよく状況が呑みこめないのです


本音を言えばキミのこと

だいぶ気になるけど

むずむずこそばゆいのです
「I'll」

会いたいの気持ちって

いつでもわがままで

ちょっとくらい大人しく

待っていられないのかな?


会いたいの気持ちって

あなたと一緒のときには

愛してるの気持ちに変わるから

それはそれで素敵なのかな?


想えば想うほど

切なさが募るけど

想えば想うほど

優しくもなれるよね


会いたいの気持ちって

別れたその瞬間から

ちくちく痛むけど

愛してるの証なのかな?


会いたいの気持ちって

いつまでもわがままで

あなたを困らせるときもあるけど

それはそれで幸せなのかな?
「フラレボーイ」

振られることには

いくらか慣れてしまったけど

痛まないわけじゃないし

傷つかないわけでもない


だから笑ってやり過ごせるはずもなく

無駄な抵抗とわかっちゃいるけど

溜まった涙をこぼさないように

堪えてみせるんだよ


叫びたい衝動に

ちいさなプライドが壁となって

ただのやせ我慢で

なんともないよと呟いてみせる


好きだったよ

まだ過去形にはしたくはないけど

好きなんだよ

それじゃどこにも進めなくなる


振られることには

慣れてしまったつもりだったけど

むしろ前よりも痛いんだ

傷の治りがすごく遅くなった気がするんだよ
「り・り・り」

ゆっくり考えてみても

しっくりこない夢とか希望

のんびりしてちゃダメなのかな?

誰のために生き急いでるの?


たっぷり時間をかけて振り返っても

びっくりするほど何もない自分

ちょっぴり悲しくなるけど

自分のことは案外見えないもんだよね?
「してみたいこと」

してみたいことが

いろいろあるんだけど

たとえば両手を広げて

空を飛んでみたいな

鳥のように風に乗って

高く高く太陽を目指してさ


してみたいことは

夢みたいなことばかりだけど

たとえば瞳を閉じて願うだけで

憧れの場所へ行けたらいいな

いまをときめく魔法使いになって

世界は小さいなって呟いたりしてさ


でもしてみたいことを

指折り数えているだけで

なんだか満足してる自分に気づいたんだ

ちょっとばかり安上がりだけど

それも悪くはないのさ

むしろ幸せだったりするのさ
「迷子」

迷わないって決めたのに

もうすでに迷子になってる

平凡な人生を

望んでるわけじゃないけど

まっすぐに伸びる一本道を

口笛吹きながら

歩いてみたくもなるのさ


迷わないはずだったのに

もうめちゃくちゃ迷子なんです

一般ピーポーな無個性を

纏ってみたいわけじゃないけど

木洩れ日の陽だまりで

贅沢なあくびしながら

うたた寝してみたくもなるのさ
「僕史上最高のガンバり」

これ以上はないってくらい

ガンバってみたんだけど

どうかな?


僕なりの全力で

ぶつかってみたんだけど

どうかな?


きっといつか

イイことあるはずさ

なんて年寄りみたいに

わかりきった調子で

言い訳してないでさ


これ以上はないってくらい

ガンバってみるのも

たまにはあっていいよね?


僕なりの全力じゃ

全然足りないのかもしれないけど

それでもいいよね?


きっといつか

祈りは届くものさ

なんて他力本願で

あることないこと調子にノって

夢ばかりみてないでさ


これ以上はないってくらい

僕史上最高のガンバりで

全然足りなくてもいいさ

なにがなくとも

強がりと根拠のない自信で

夢をつかんでみるのさ
「意気地」

意気地が欲しいと

嘆いたところで

意気地アリに

なれるわけでもなく

肝心カナメで

勇気が足りなくなるんだ


意気地が欲しいと

千尋の谷に落ちたところで

百獣の王に

なれるわけでもなく

タンコブだらけで

涙が落ちてくるだけなんだ


肝心カナメで

足りない勇気を

意気地と言い方を換えて

呼び起こそうとするけれど

そんな単純なことで

意気地アリに

なれるわけでもなく

タンコブこさえて

涙が落ちてくるだけなんだ


もうすこし

意気地が欲しい

もうすこしだけ

意気地が欲しいよ
「ほんのちいさな奇蹟」

奇蹟みたいなことを

夢みてる?

でも奇蹟ってそんな簡単に

起こるもんじゃないよね?


くだらないと決めつけた

毎日を過ごしてる

でもくだらないってそんな簡単に

言い切ることもないんじゃない?


海が割れて道ができるような奇蹟は

起こせないかもしれない


けどよくよくみれば潜んでる

くだらないと決めつけた

毎日の暮らしの中で

ほんのちいさな奇蹟


触れあうことなく過ごしてたはずの

僕らの出会いだって

奇蹟にすること

できると思うんだよ


視線が合うだけで

ほほ笑みあえる

そんなちいさな奇蹟でも

おおきな幸せに育てていけるはずさ
「贅沢な本」

大好きだった本を

もう一度手にとって

読みなおす時間は

とても贅沢だと思えるんだ


難しい漢字は読み飛ばして

登場人物の珍しい名前は

いくらも覚えてないけど

とびきりの冒険を共にしてるようで

ジャージ姿の勇者になったみたいなんだ


愛しい人を失ったキミが

ぽろぽろと涙をこぼしてるから

僕までも悲しくなっちゃって

ぽろぽろと涙をこぼしたんだ


ヒーローと呼ぶにはキミは頼りなくて

ダメなやつというにはキミは勇敢で

失敗や間違いもあるけど

泣いて笑ってでもちゃんと最後には

大切な人に幸せを贈ることができる人なんだ


大好きだった本の中で暮らす

キミと過ごす時間は

なんどでもいつでも

贅沢だと思えるんだ