「溺人」

桜舞う季節に想い出すのは

いつだってお前なんだ


ガキが背伸びして大人のフリしてた

あの頃の俺は色恋沙汰の本当の意味

まるでわかっちゃいなくて

ただお前に溺れてた


優しいとか楽しいとか

そんな曖昧なものに興味持てなくて

ただ綺麗なお前に溺れてた

息苦しいくらい溺れてた


お前のことちっとも見てなくて

笑顔に差す翳さえ美しいと

ただ溺れてた

桜の肌に溺れてた


桜舞い散る頃に想い出すのは

いつだってお前なんだ


見えるものしか見えなくて

見たいものしか見ることしなくて

バカだった俺

今も笑い話にゃできないでいる


優しいとか楽しいとか

壊れやすくて曖昧なもの

お前に溺れてなきゃ

気づくことできたんかな?