~横浜~
キミと僕は数えられないくらいキスをして、あきれるくらい躰を重ねて過ごす日々を送っていたね。そんな暑い夏も8月に入り、そろそろどこか出かけようかと思っていた、ちょうどその頃、横浜で花火大会があったんだよね。
早速、キミにそのことを告げ、出かけることにした8月初旬。
「ねぇ、みなとみらいに行く前に、中華街でご飯しよう?」
「ん?そうだね、せっかくだし、横浜を満喫しないとだね」
僕はそう答えながら、キミの手を軽く握る。夏の暑い中を手をつなぐカップルなんてちょっとなぁ、と思っていたのに、僕自身がそのうちの一組になるなんて。。
「どうかしたの?」
思わず苦笑いしていた僕に、キミは怪訝な顔。
「いや、なんでもないよ」
僕の答えに納得していないのか、キミはまだ僕の顔を覗き込んでいる。
「どうせ、またエッチなこと考えてたんでしょう?」
やらしいんだから、そう言ってるかのような視線を僕にぶつけてくる。
「え!?!?」
なんでそうなるのかなぁ、半ばあきれ顔でキミを見返す。まるで何事もなかったかのように、キミはすまし顔。
「いいんだけどさ、べつに。。」
ぼそっとつぶやきながら、にぎわう雑踏の中へ歩き出す。
天長門をくぐり中華街へと入っていく。関帝廟に代表されるように、異国情緒あふれる界隈は、自然と僕らの心をわくわくさせてくれる。道を歩いているだけで、お腹がふくれるくらいの美味しそうな匂いが漂ってくる、そんな街並み。
「はやくお店に入りましょう♪」
キミも嬉しそうにはしゃいでいる。何軒かの店先で軽くつまんでから、キミの選んだ店の扉をくぐる。人ごみの喧騒もなぜか居心地がよく感じていた。
「これ美味しいよ!」
一口ほおばった小龍包を片手に持ちながら、目をきらきらさせてキミは絶賛していたね。細い躰に似つかわしくないほど、キミは食欲旺盛で、僕はすこし驚いていた。
「そんなに食べて、どうしてこんなに細いのさ?」
「ん?」
一瞬考え込むようにしていたキミだけど、
「ナイショ♪」
そう言って、ころころ笑っていたね。無邪気に笑う様子がまぶしくて、そんなキミだから僕は惹かれていたのかな。好きというだけでは足りない、そんな気持ちを抱いてた。
「あ゛~もぅ私お腹いっぱい><」
「あんなに食べるからだよ、まったく。。」
あきれながらキミと並んで地下鉄を待っている。
「だって、美味しかったんだから、仕方ないでしょ?」
そう言って上目遣いで僕を見つめる。僕のほうが年上なのかなと錯覚してしまいそうになる。そのくらいかわいらしい瞳が僕を見上げている。
「まぁ、たしかに美味しかったね。またすぐにでも来たいよね」
「でしょ♪」
僕の答えに満足したのか、キミは微笑みを浮かべる。
午後4時。みなとみらいに着いた時には、まだ陽も高かった。夏の暑さを避けるように、横浜美術館でキミと絵画を鑑賞しながら、のんびりと食後の散歩を楽しむ。
「美優は絵描けるの?」
「私?これでも選択学科は美術だったのよ」
とピースサインで答えるキミ。
「それはすごい。でも、プログラマと美術って、あまり意味ないよね。。」
「そんなことないわよ。PowerPointの絵もばっちりだし、褒められるんだから」
僕のツッコミも軽くかわして、キミは微笑みながら絵を愉しんで眺めていたね。その横顔に見惚れていた僕は思わず口にする。
「好きだよ、美優」
絵から視線を僕に移し、キミは微笑み返す。
「ありがとう」
何百年も目の前を通り過ぎてきた人たちを見るのと同じように、今またキミと僕のことを眺めている絵画に囲まれて、穏やかな時が過ぎ去っていく。そんな気がしていた。
キミと僕は数えられないくらいキスをして、あきれるくらい躰を重ねて過ごす日々を送っていたね。そんな暑い夏も8月に入り、そろそろどこか出かけようかと思っていた、ちょうどその頃、横浜で花火大会があったんだよね。
早速、キミにそのことを告げ、出かけることにした8月初旬。
「ねぇ、みなとみらいに行く前に、中華街でご飯しよう?」
「ん?そうだね、せっかくだし、横浜を満喫しないとだね」
僕はそう答えながら、キミの手を軽く握る。夏の暑い中を手をつなぐカップルなんてちょっとなぁ、と思っていたのに、僕自身がそのうちの一組になるなんて。。
「どうかしたの?」
思わず苦笑いしていた僕に、キミは怪訝な顔。
「いや、なんでもないよ」
僕の答えに納得していないのか、キミはまだ僕の顔を覗き込んでいる。
「どうせ、またエッチなこと考えてたんでしょう?」
やらしいんだから、そう言ってるかのような視線を僕にぶつけてくる。
「え!?!?」
なんでそうなるのかなぁ、半ばあきれ顔でキミを見返す。まるで何事もなかったかのように、キミはすまし顔。
「いいんだけどさ、べつに。。」
ぼそっとつぶやきながら、にぎわう雑踏の中へ歩き出す。
天長門をくぐり中華街へと入っていく。関帝廟に代表されるように、異国情緒あふれる界隈は、自然と僕らの心をわくわくさせてくれる。道を歩いているだけで、お腹がふくれるくらいの美味しそうな匂いが漂ってくる、そんな街並み。
「はやくお店に入りましょう♪」
キミも嬉しそうにはしゃいでいる。何軒かの店先で軽くつまんでから、キミの選んだ店の扉をくぐる。人ごみの喧騒もなぜか居心地がよく感じていた。
「これ美味しいよ!」
一口ほおばった小龍包を片手に持ちながら、目をきらきらさせてキミは絶賛していたね。細い躰に似つかわしくないほど、キミは食欲旺盛で、僕はすこし驚いていた。
「そんなに食べて、どうしてこんなに細いのさ?」
「ん?」
一瞬考え込むようにしていたキミだけど、
「ナイショ♪」
そう言って、ころころ笑っていたね。無邪気に笑う様子がまぶしくて、そんなキミだから僕は惹かれていたのかな。好きというだけでは足りない、そんな気持ちを抱いてた。
「あ゛~もぅ私お腹いっぱい><」
「あんなに食べるからだよ、まったく。。」
あきれながらキミと並んで地下鉄を待っている。
「だって、美味しかったんだから、仕方ないでしょ?」
そう言って上目遣いで僕を見つめる。僕のほうが年上なのかなと錯覚してしまいそうになる。そのくらいかわいらしい瞳が僕を見上げている。
「まぁ、たしかに美味しかったね。またすぐにでも来たいよね」
「でしょ♪」
僕の答えに満足したのか、キミは微笑みを浮かべる。
午後4時。みなとみらいに着いた時には、まだ陽も高かった。夏の暑さを避けるように、横浜美術館でキミと絵画を鑑賞しながら、のんびりと食後の散歩を楽しむ。
「美優は絵描けるの?」
「私?これでも選択学科は美術だったのよ」
とピースサインで答えるキミ。
「それはすごい。でも、プログラマと美術って、あまり意味ないよね。。」
「そんなことないわよ。PowerPointの絵もばっちりだし、褒められるんだから」
僕のツッコミも軽くかわして、キミは微笑みながら絵を愉しんで眺めていたね。その横顔に見惚れていた僕は思わず口にする。
「好きだよ、美優」
絵から視線を僕に移し、キミは微笑み返す。
「ありがとう」
何百年も目の前を通り過ぎてきた人たちを見るのと同じように、今またキミと僕のことを眺めている絵画に囲まれて、穏やかな時が過ぎ去っていく。そんな気がしていた。