欺瞞美術手帳
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これから「欺瞞」の話をしよう

「さて、今から教祖さまの欺瞞を暴いて見せましょう。」


新興宗教団体の集会の壇上でそう語り始めたなら、周囲はどのような反応を見せるでしょうか。

会場にずらりと並んだ冴えない信者たちが一斉に襲いかかってくるのでしょうか。
いいえ、真っ先に飛びかかってくるのは幹部クラスの人間でしょう。

ご苦労なことです。

当の教祖さまといえば、引きつりそうな表情をこらえ、平静を装うばかりです。


近ごろ、インターネット上での告発が話題ですが、先ほどの宗教集会と同様、ひとたび暴露すればすぐさま関係者が火を消しに来ます。

そのような消火活動によって、人知れず世の中から葬り去られていったウェブサイトや投稿記事は数え切れないほどあります。


一方、ひとりの勇気ある発言が世間を動かすことも少なくありません。

多くの人を驚かせた、食品の産地偽装や自動車メーカーのリコール隠し、警察の不祥事などは、内部告発によって明るみに出て、それがきっかけで社会問題へと繋がってゆきました。


さて、これから私はここで、ある業界の欺瞞を語り始めようとしています。

日本美術界に巣くった、詐欺まがいの業界についてです。


ただ、私は関係者に殴りかかられることも、記事を抹消させられることも、怖くてしようがありません。

地位も名誉も学もない、臆病な人間なのです。

ですから、これからお話しすることは、どうか道化師の戯言だと思ってください。

よろしいですね。

集会のゲスト席に連ねる美術評論家の皆さん、わかりましたか。

背後で団体をサポートしている自治体・機関の皆さんも、お願いしますね。

幹部の方々は、ちょっと黙っていてください。

教祖さま、鼻毛出てますよ。


さあ、それでは始めましょうか。