株分析/押し目幅の検証 | 【テクニカル分析】短期売買研究室【システムトレード】

株分析/押し目幅の検証

以前のブログで短期トレンドの継続日数について取り上げました。

その中で、短期トレンドの時間的特性の中で順張りが成功する条件として、トレンドが逆行した時の〝押し目幅〟が小さいのではないか、という仮説を一つ打ち出しました。

そこで今回は〝押し目幅〟に銘柄による差はあるのかを調べるため、次のような予備的調査を行ってみました。

1. 当日の押し目幅(DD)を次のように計算する。
 DD=Max(昨日高値, 当日高値)ー当日終値
2. DDの10日間の合計と株価の10日間の値幅との比率%(DDレシオ)を求める。
 DDレシオ=(DD1+DD2+...+DD9+DD10)×100/(10日高値ー10日安値)

こうして求めたDDレシオは、10日間の押し目の合計が該当期間の値動きの何パーセントあるのかを示します。

その結果は次のようになりました。

コード
銘柄メイガラ
DDレシオレンジ(%)
中央値チュウオウチ(%)
5401 新日本製鐵 30~500 220
6502 東芝 25~466 209
7011 三菱重工業 26~479 215
7203 トヨタ自動車 30~525 211
7751 キヤノン 39~482 211
8058 三菱商事 23~502 209
9984 ソフトバンク 15~493 220
4751 CA 29~578 217
4755 楽天 7~516 216


表の中の上6銘柄は逆張り性向の強い銘柄、下3銘柄は順張り性向の強い銘柄です。

こうして見ると、どの銘柄も中央値は大体210%前後という感じで差は感じられません。

また最大値に関してもおおよそ500%前後というところで、順張り向き、逆張り向きで分かれている、という風でもありません。

もちろん、この検証はごく一部の銘柄に対して行っただけですので、こうした特性が市場全体で適用できると言える訳ではありませんが、銘柄タイプ判定に使えるかというと、どうやら期待薄のようです。

それにしても、今回検証を行った上6銘柄と下3銘柄とではボラティリティに差がある(詳しくは以前のブログを参照)のですが、DDレシオのレンジや中央値が同じような範囲に収まるのはちょっと面白い結果だと思います。

株価の値動きを比率で比較した時、銘柄による差がないのだとしたら、銘柄のタイプ判定に使える要素は〝流動性〟と〝ボラティリティ〟のみ、ということになるのでしょうか?

もしくは何らかの時間的要因だとか...?

〝ボラティリティ〟単体については以前のブログで取り上げていますが、今度はそこにそれ以外のパラメータを絡めた相互関係を当たってみる必要がありそうです。