逆張りシステムのジレンマ | 【テクニカル分析】短期売買研究室【システムトレード】

逆張りシステムのジレンマ

逆張りする時は大抵の場合、移動平均乖離率や株価下落率を参考にしてインするだろうと思います。

ここまでは大概のシステムでそう変わらないはずで、問題はアウトのタイミング。

自分が使っている検証システムで試した限り、利益確定に関しては固定比率で行うよりも、可変比率(5日移動平均や直近安値からの反発率)で行った方がパフォーマンスが良くなりました。

また損切りついては、損切りを行わずに上記条件を満たしたときに退出した方がパフォーマンスは良くなりました。

ただ、そうすると時としてトンでもない損失を出してしまうので、2日以内に退出条件を満たせなければ3日目の寄りで仕切ることにしました。

そうすると個別のトレードごとのパフォーマンスは若干落ちますが、時間あたりのパフォーマンスで考えた場合、その方が有利になると考えたのです。

さて、そうして構築したシステムで検証を行うと次のようになります。


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上の図は検証結果のごく一部ではありますが、一見すると非常に結果良好のように思えます。

各トレードごとの勝率は75%あり、プロフィットファクターは2.38です。

ですが注意して見ると、トレードがある特定の日に集中して発生していることが分かります。

ここに検証パフォーマンスを見誤ってしまう原因があるのです。

この種のシステムでは、ある特定の日にシグナルが50以上発生することも珍しくありません。

資産余力が十二分にあれば全ての銘柄を押さえることも可能かもしれませんが、そういうことが出来る人はごく限られるでしょう。

また、トレード内容をよく見てみると、シグナルが少ない日に限って損失を出しているケースが目立ちます。

損失幅に制限を設けない逆張りシステムでは、平均損失率>平均利益率となってしまうことを避けられません。

そのためシグナルが少ない日に1銘柄あたりのポジションサイズを大きく持っていたりすると大打撃を被る結果となってしまいます。

システムの適正なパフォーマンスを計るには、個別銘柄ごとのトレード結果ではなく、トレード日ごとの平均損益率を計算し、それを使ってプロフィットファクターを算出するなど、工夫する必要があると思います。

(トレード日ごとの平均損益率で考えると、今回の場合は勝率57%、プロフィットファクターは1.62となります。)

ちなみに今回紹介したシステム、今年のパフォーマンスは9月までの結果であればずっとプラスですが、10月だけでそれまでの利益を全て吐き出し、トータルマイナスです。

やっぱり大暴落の前には、この種のシステムは無力ですね...

最近の雑誌の記事によると、下げ相場の逆張りで名を馳せたカリスマトレーダー、B・N・F氏は今回の暴落相場にあたって、普段なら逆張りでインすべきところを、直前に違和感を感じ取り、トレードを取り止めたのだそうです。

氏が感じた違和感の正体は残念ながら分かりませんが、そうした〝直感〟をシステム化できる日は果たして来るのでしょうか...?

いや、ここはLet's チャレンジというべきかな?