迷ひゆきし 隣家の嫗 わが家に 辿り着きたり まず茶を供す

 

これは 短歌 和歌 川柳 なんという名の歌なんだろう

形式はどうでもいいか

 

この歌にいる人は 隣家の嫗  誰なんだろう

いつも私とは親子喧嘩ばかりだったのに

近所の人たちの間では  とてもいい人だったみたい

 

詩吟教室でも カラオケでも

穏やかな風景を写真でしか見ていないが

それは十分に伝わっていた

 

迷って迷って 辿り着いた境地の 穏やかな母の空気

そこへどことなく惹かれて辿り着いた 隣家の嫗 だったかもしれないなあ

 

実際の人はいったい誰だったんだろう

心当たりの人は 思い出せないなあ

 

私が知らなかった  母のやさしさ 観音様のようなやさしさだったのかもしれない