物語図化法コンサルの古謝です。
(ってニックネームと副題を変更したので、久々に名乗ってみました)

前回記事では
「切り餅の上下面にビスケットのような小さい穴をポツポツとあけておく」
というアイデアをご紹介しました。

このアイデアを採用すると、どんな焼き上がりになるかの図を掲載しなかったので、補足しておきます。

とは言っても、いきなりこのアイデアの図だけをお見せしたのでは、効果のほどがよくわかりそうにありません。なので、以下の3つのパターンで比較してみることにします。
※曲面や、中と外の繋がりがうまく描けていませんが、想像で補完しながら見て下さい。

1)上下面噴出焼き上がり(通常の切り餅)
何も仕掛けをしない切り餅を焼くと、だんだん中身が膨らんで、内部が上下面を押し出そうとしますよね。
そこで、思いっきり押し出そうとする圧力が強くなると、どこか弱いところにパリッと亀裂が入るということをどなたも観察していると思います。こんな感じですかね。
$観察力/想像力を鍛える図化のブログ-亀裂発生
あえて亀裂発生面を下面に描いたのは、火の上で餅を焼くときには下から加熱されるからです。

そして、亀裂が入ってしまうと、中身が噴出してぷうっと膨らみますよね。
$観察力/想像力を鍛える図化のブログ-下噴出焼き上がり

この図では少し右より部分から膨らむように描いてみましたが、
こういう膨らみ方では次のような問題が出そうですね。
①「一体どこから膨らむのかわからないこと」、
②「中心を外れたところから膨らむと、いびつな形状になること」、
③「いきなり上下面に大きな膨らみができると、餅が転がり落ちること」、
④「転がり落ちなくても、膨らんだ柔らかい部分が網にくっつくこと」


2)側面噴出焼き上がり
越後製菓の【ふっくらカット】が目指しているのもこのタイプと思われます。
こんな風に、モナカのように上下面を押し上げながら、側面から横向きに中身が噴出することを目指します。焼き上がりの形が比較的揃い易そうです。
$観察力/想像力を鍛える図化のブログ-横噴出焼き上がり

3)ビスケット穴付き焼き上がり
これらに対して、ビスケットのような穴がポツポツあいていると、
①このビスケット穴からまず膨張した余分な空気を逃がすことが出来そうです。
②そして、複数の穴が多分亀裂の発生源になるでしょう。
③その結果、上下面にピリピリと沢山の亀裂が入って水平に広がりながら、少しだけ中身が外へ膨らむかなぁ。

$観察力/想像力を鍛える図化のブログ-ビスケット穴焼き上がり

まぁ、実験したわけでもなく全くの想像なので、ホントはどうなるかわかりませんが、私は「ビスケット穴にはこんな効果があるんじゃないかな」って想像してみました。

描いてみたら、実験してみたくなりました。