技術の見える化スペシャリストの古謝です。

飲み終わった牛乳パックをリサイクル用に開くとき、みなさんはどうされているでしょうか?
私は手で開いてから乾燥しています。割と当たり前かと思っていましたが、ネットで調べてみると多くの方はハサミを使ってじょきじょき切っているようですね。

私は飲み終わったら、まず上を開いて中を洗ってからしばらく水を溜めて置いておきます。(どれくらいの時間が必要かきちんと測ったことはありませんが、最低1時間くらいはおくのがいいように思います)
$観察力/想像力を鍛える図化のブログ-水ため

右下の内側がすでに紙がはがれているところが何とかわかるでしょうか?
そう、防水されていて、中身が漏れないように作られている牛乳パックですが、ある程度水が浸透することは設計上許容されているようです。こんな感じでしょうか?
$観察力/想像力を鍛える図化のブログ-牛乳パック図解


ですから、紙が重なった部分を広げていくと、大した力も必要なくパックを開くことが出来ます。

$観察力/想像力を鍛える図化のブログ-開き裏

$観察力/想像力を鍛える図化のブログ-開き表

以前の職場で、「牛乳パックを開くとき、固くてうまく行かない」という人がいたので、「しばらく水を溜めてからやると楽だよ」って教えて上げたことがあります。そのとき彼は言いました。「牛乳パックは防水だから水を入れても変わるわけないじゃん」

先入観に囚われると事実が見えにくくなるという、いい例だと思いました。

「防水だから一切水が入らない」ということはないんですね。要は使う場面で困らない範囲で液体を閉じ込めておけばいいという設計がされているということが大事だと改めて認識しました。

素手で開くやり方をやっている人は他にもいて、分解写真がここに紹介されていました。
http://plaza.rakuten.co.jp/fukufukuchan/diary/201104160000/