技術の見える化スペシャリストの古謝です。

昨日は空豆のおいしい茹で方の紹介だけでしたが、今日は「どうしてお湯の中で冷ますとおいしい茹で豆が出来るか」について、グリーンピースを使ってやった実験と考えたことをご紹介します。

まず、茹で上がりの様子です。(茹で時間は3分位だったと思います)
外から見ているだけではよくわかりませんが、カットすると次のようなことが観察できました。
①皮がブカブカに伸びている[特に右下のカット]:つまりお湯でふやけています
②実にはまだ十分お湯(水分)が浸透していない:特に中央部分が白く固い様子がわかります
食べておいしいのは実の部分なので、ここにもっと水分を届かせたいですね。
$観察力/想像力を鍛える図化のブログ-茹で上がり




そこで、お湯の中でそのまま冷ますとこんな風になります。
外からの見た目:皮がパンパンに張って皺がなく、全体に瑞々しさを感じます
①皮はそのまま
②実に水分が浸透して中心部分からも水気がしみ出しています

$観察力/想像力を鍛える図化のブログ-湯中冷まし



一方の茹で上がりで即ザルに挙げて空気中で冷ました豆は…
外からの見た目:シワシワで美しくありません
①どうやら皮が縮んでいるようです
②実は茹で上がりのときのままで、中心部分が白っぽく見えます

$観察力/想像力を鍛える図化のブログ-ざる上冷却



これらを総合して「どうしてお湯の中で冷ますとおいしい茹で豆が出来るか」の仮説をまとめたのが下の図です。つまり、少し低い温度のお湯に浸しておくことで、実の中にお湯(水分)が浸透できるということのようです。ずっと沸騰させ続けても、皮が伸びる方が大きいんですね。

$観察力/想像力を鍛える図化のブログ-茹で豆仮説