※その後の状況確認、前回の記事でコトバ足らずだったところの説明等を踏まえて小修正しました(5/13)。

本日午後一のニュースから。
1号炉の水量計がこわれていたので、正しく測り直したら燃料棒が完全に水から出ていることがわかった。どうやら圧力容器に穴があいているらしい。
今朝のフジテレビニュースでも「燃料棒が完全に崩れている、いわゆるメルトダウン状態」と東電が認めた。

asahi.com 13:46ニュースより
http://www.asahi.com/national/update/0512/TKY201105120174.html

私の感想ーーー「何で今頃!!」

だって、4月9日の時点で格納容器内の放射線量が急激に上昇していて、
「1号機では再臨界が起きているのではないか?」という小出先生の心配を引用していました。


メルトダウンと再臨界とは別な現象ですが、4月9日に1号機で「何らかの異常」があった可能性を東電も東電の言い分をそのまま鵜呑みにした原子力安全・保安院も黙殺したことは事実です。

福島第一原発一号機の不気味な挙動
http://ameblo.jp/gijutsu-mieruka/day-20110409.html

このとき起きていたことと、今回わかった燃料完全露出とが直接関係していたかはわかりません。それでも、この重大な変化を東電の技術者は「そんなはずはない。きっと測定器が壊れたからに違いない」ということにしてしまっていました。今、1号機の格納容器内の放射線量は表示されていません。

<参考>
ガジェット通信 2011.04.09 7:48

http://getnews.jp/archives/110033

まずは「もしかしてこの値が本当だとすれば」と考えて手を打つのが正しい姿ではないでしょうか?
もう少し様子を見るということでしたが、その後やはり故障だったのかどうかの情報はありません。放射線の上昇と原子炉温度や圧力の上昇がシンクロしているということはこれら全体を説明できる現象を考えるのが普通だと思いますが、その事実は無視をしておいての判断でした。

現在のところ、たまたま水蒸気爆発も起きず温度も低く保たれているので、最悪の事態には陥っていないようですが…もしかすると、運がよかっただけ?

それに、「水漏れはない」と確認したはずの格納容器下部も多分じゃじゃ漏れのようですね。う~~ん、これも何をどう確認してOKと判断したのか?(それとも注水の重さに耐えられず、ヒビが入った?)

まだしばらく不安定な状況は続きますね。