技術の見える化スペシャリストの古謝です。

前回の記事中の図で黄身が上にズレている理由は
①白身からの浮力を受けること と 
②黄身がズレられる余裕があること と 
③横向きの力が浮力に負けていること
の3つでしょうか?

実は図を描くまでは①③が重要と考えていたのですが、今は①②が重要なのではと考えています。

こんな図です。

$観察力/想像力を鍛える図化のブログ-気室をなくす


カラザがたるんでいるから、浮力を受けた黄身が浮き上がることが出来る。
だったら、カラザがピンと張っていてくれたら浮力が加わっても黄身は短軸中央にあるということですね。

どうすればそれが実現できるか?
気室が邪魔ですよね。白身や黄身に卵殻の外から直接触れることはできませんが、気室の中身は空気なので、外気とつーつーにすれば中の空気を外に出すことができそうです。

で、穴をあけて気室をなくすと(赤の右向き矢印)カラザのたるみがなくなって、その結果黄身は短軸中央で気室よりに(赤の右斜め下矢印)移動し、位置が固定されることが予想されます。

実際に確認したのがこの写真です。

$観察力/想像力を鍛える図化のブログ-気室穴あけ


左が画鋲で穴をあけたところ、右が茹で上がりのカット(↓の方)です(隣は穴なし比較用サンプル)。確かに穴あけは短軸中央に黄身があり、気室があった側に寄っているのがわかります。