振り返って書いています。

闘病中のことを思い出すのはとても辛いです。



2021年11月


1週間ほど前から、鈴木さんと私はぎくしゃくしていた。
趣味会のイベント企画のことで意見が対立してしまった。鈴木さんは、結構頑固なところがあるので、ご機嫌を損ねてしまったようだ。


毎日の楽しいLINEもおはようの挨拶だけ。


次の土曜日は趣味会があり、そこで会って話したらまた仲直りできるだろうと私は考えていた。



土曜日の朝、LINEの通知音。
「今日は体調不良で行けない」と彼からのメッセージ。


普段は風邪ひとつひかない鈴木さん。
咄嗟に私は嘘だと思ってしまった。
そんなに私に会いたくないの?
「なんで嘘つくの?」と思わず出そうになった言葉をぐっと飲み込み、
「大丈夫?無理しないでね」と返信した。




その日の午後、鈴木さんがここ1週間、腹痛で夜眠れなかったこと、近所のクリニックで処方された薬は全く効かず、大きな病院へ行くように紹介状を出され、行った先の病院で即入院となったことを聞いた。