~詐欺師に騙され一度死んだ男~の平穏な日々を求めるまでのブログ -4ページ目

詐欺師に騙され一度死んだ男73

車生活も2ヶ月近くなり嫁さんとも会っておらず
毎日電話でもうしばらく待ってくれと言うのが精一杯であった。

九州に向かう道中は
何故こんな事になってしまったんだろう、

今は事業が上手く行っていないだけだと

現実逃避する事ばかり考えていた。

そんな中営業するにあたり商品を積んで車で向かっていた。

日中は事業が良くなる事を願い営業に回ったのだが

営業先で男と同様で製品を作っている人に出会った。

そこで自分の積んでいる商品を見せると
愕然とする回答が…

その人から詳しく商品の欠陥点を指摘されたのだった。

商品に詳しい人から言わせるとこれはガラクタだとも言われた。

それを知って薄々感じていた男の商品に対する疑問が解けてきた。

男は一件はわからないが製品とならない様なものを作って売っていたのだった。

詐欺師に騙され一度死んだ男72

もしも…

もしも…男が俺を騙していたとすれば

一体なんのメリットが
あるのだろうか?

騙すのなら最初の段階でとっとと逃げてしまっているのではないか?

そんな事を考えて
不安の中、仕事にならなかった。

男と会話していても
この時詐欺師としか
思えていなかったため

自分が男を疑っているのを
気付かれないように
必死だった…

起こっている事の重大性から押し潰されそうになっていた。

男のやっている行動が全て上手くいかないとわかっている中

男は沖縄での事業を進めるにあたりまず

九州に知り合いが居てるので

九州に営業に行ってくれと言って来たが

俺はもう沖縄にも九州にも行きたくはなかった


何日か九州行きを渋っていると

男は会社を上手く軌道に載せる方法を熱く語り出した。

男の言ってる事はごもっともで言っている内容が上手く行けばなんとか
なるのだが

上手く行くわけがないと確信を持てた自分がいたので

何とかこの事態の終結方法を考えたかった。

それで再び
男と離れるため
九州に行く事にした

詐欺師に騙され一度死んだ男71

色々な不安が重なって誰にも相談出来ないまま

不穏な日々を送っている中

様々な電話がかかって来るようになって来た。

全ては業者が男に取り次いでいたが入金が遅れているため社長である俺に直接電話がかかって来るようななった。

慌てて支払い状況を確認するも

支払うために動いているとの一点張り

男のしてきた事を振り返ると

話しているとそれとなく上手い話しを作られてしまうのだが行った行動
全てが上手く行かなかった。

あの時に知り合いの社長が言っていた話しが
頭をよぎった…