今日は、注文していた交換用のストーブの芯が到着したので、先日の日記でも書いた婆ちゃんが使用するストーブの芯交換です。
(内容確認していたら、日付が変わってました。作業は6月4日(土)です)
 
作業しながらで、何カ所も写真を取り損ねてますので、そのところはご容赦ください。
※皆さんも作業する際は、火災予防と灯油で汚れますので、必ず屋外で作業してください。
 また、作業はあくまでも作業する皆さんの個人の責任でお願いします。
 
現品は、(株)トヨトミ製RS-277型 2000年製の様です。
 
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交換用の芯は本体側面に記載されている「20種」を(株)トヨトミのHPより通販で取り寄せました。
 
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純正芯「20種」 商品代1890円+送料・代引手数料840円=合計2,730円
 
今回用意したのは、
 
・取り寄せた交換用の芯
・ウエス小(10センチ程度四方に切ったもの:本体タンク内部の灯油拭き取り用。あまり大きいとタンク内に
 入りきらず、細かな部分の拭き取りできません)数枚
・ウエス大1枚(ハンドタオル大:無くても大丈夫です。今回は抜き切れなかった灯油の量が多かったので、
 本体のタンクに大きなウエスを場所を換えて突っ込み灯油を吸わせて処理したため使用しました。)
・古新聞(汚れ防止で敷くものと、外した古い芯を一時置きその後くるんで捨てる用)
・プラスドライバ(ストーブ分解用)
・点火部を磨くヤスリ(火花が普通に飛んでいれば、必要有りません)
・点火部調整で使うスパナ(同上・プライヤ等でも可)
・廃棄ウエスなど詰めるビニール袋
 
※ウエス・古新聞は必要に応じて用意して下さい。
 廃棄物の処理は、各自治体の方法に従って処理して下さい。
 
まずは、給油タンクと火力調整ノブを外し、燃焼筒(ガラスの炎が見える筒)を外します。
(画像ありません。スミマセン)
 
点火用の電池も抜いて下さい。
この機種は、誤って点火スイッチが入った場合、高圧電気が点火部に流れます。
感電したら、えらいことになります・・・。
 
両側面前側と後部中央の下部の3本のねじを外し本体外装を外します。
 
すると、下の状態になります。
 
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          本体外装部を外した状態(バーナーの右側に有る黒い物が点火用イグナイター)
 
結構内部は埃まみれです。
 
この状態で、バーナーの所をよく見ると・・・。
 
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芯の溝の外側に可成りタールが付着しているのが分かります。
年数を使用しているのもありますが、劣化した灯油を長年使用している結果でもあります。
 
この後、イグナイターから電池ボックスへの配線を電池ボックス側で外します。
 
バーナー部の蝶ねじ4本を外して、バーナー部を外します。
このとき、灯油がまだ本体のタンクに残っています。
また、バーナーと芯が一緒に外れますが、大量の灯油を芯が含んだままですので、注意して外してください。
 
バーナー部の内側に芯がありますので、内側へ折りたたむ要領で外してください。
外すと以下の画像のように芯が外れます。
このときに、芯と一緒に移動する薄い金属製の筒がありますので注意して外してください。
 
芯はまだ一見、使用出来るように見えますが・・・。
 
10年交換無しだとこうなります。
 
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バーナーの火力調節の溝に入るピン(計3本)が芯の劣化で2本が外れかけで1本は取れていました。
 
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    芯の先端アップです。手で触っても堅くタールが固着し燃焼不良を起こしていたのではないかと・・・。
 
この後、本体タンクに残っている灯油を給油ポンプで抜けるだけ抜いてください。
抜け切らない分は、煤や埃などが含まれていると思われますのでウエス等で灯油を吸わせてタンクを空にします。(本当は、バーナーを外すより先に給油口から灯油を抜くものかもしれません。今回は、給油口よりバーナー部の方が底が深いのでこの方法でやりました。)
 
今回は、画像を撮れませんでしたがタンクの底に煤や土埃が薄らですが確認できました。
綺麗にこれもウエスで拭き取ります。
 
せっかくなので、今回は本体のタンクや電池ボックスも外して埃を取り除き、綺麗に拭き掃除をしておきました。
 
バーナーの内側も煤で可成り汚れていますので、ウエスで綺麗に拭き取りタールも出来るだけ取り除きます。
(ウエスで拭き取るだけで問題ありません。ヤスリ等でバーナーを傷つけないようにして下さい。)
 
本体タンクとバーナーの間のパッキンを一応確認しましたがひび割れなど痛みが確認できないので問題なしとして、拭き取り掃除だけしました。
 
一通り掃除が終わったら、新しい芯を組み込んで行きます。
 
芯を外したときの金属の筒を上下の刻印があるので、上下を確認してバーナーに入れ、芯に付いているピンが入る穴を合わせておきます。
 
新しい芯がパッケージ内で二つ折りになっているので更に四つ折りにする感覚で軽く折り曲げとりあえず1本のピンを筒とバーナーの合わせた穴に差し込みます・
 
残り2本のピンを焦らずに残りのバーナーと筒の穴に合わせて入れ、軽くバーナーの側壁に押さえる様にすると、簡単に形に合います。
 
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芯をセットするとこんな感じです。取り切れていない煤やタールが確認できます。
 
この後は、順に本体タンク、電池ケースを組み直し、新しい芯を取り付けたバーナーをタンクに組み直します。
バーナーは、タンク側の内筒に嵌め込みますので、少しづつ左右に回しながら根本まで入れます。
 
蝶ねじ4本で軽く固定し、仮に火力調整ノブを付けて軽く回るか確認します。
 
問題なければ、蝶ねじを強く締め付け完全に固定します。
 
目一杯、芯を出した状態で芯の出具合(8mm)を芯に付属の説明書の通り確認します。
今回は調整の必要はありませんでした。
 
毛羽立ち等もあればこのとき切り取る様に説明書にはありますが、これも必要無しでした。
 
なお、この機種は芯が消耗したときの芯の出具合を調整が出来る様で、火力調整ノブを外すと調整用のピンが見えます。
 
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金属軸の左下に数字が見えます。この内側に調整用のピンが見えます。
 
芯を交換したときは、この位置を必ず1の位置にして調整して下さい。
 
再度、火力調整ノブを何回か回して、軽く回る事と消火装置の動作確認しておきます。
 
イグナイターと電池ボックスの配線を戻して、点火装置の確認をします。
 
ここで、問題発生!
 
このストーブは、スパークプラグのように火花を飛ばして着火する仕組みなのですが、火花が飛ばない・・・。
電池が弱っているのかな・・・と思い、電池交換・・と思ったら買い置きがない。
 
とりあえず、イグナイターの音はするので電池の問題と考え、一旦火力調整用ノブを外し、本体外装を組み直して、火力調整ノブを取り付けました。
 
外見上は普通のストーブになりました。
 
新しい芯に灯油を含ませるのに20分程度かかるので、とりあえず本体タンクに給油して、近所のスーパーに電池を買いに行き戻って電池交換。
 
再度、火花を確認すると・・・・っん!
火花が出ない。
 
イグナイターが動作している音はするので、動作しているもののイグナイターが弱っているのかな・・。
と思いつつ、どうしようかな・・・と考えていると・・・。
 
昔、車のエンジンをよく弄っていた頃、エンジンの調子が悪いときにプラグの電極部分をヤスリ掛けして隙間調整をしていたのを思い出して即実行。
 
点火部の下側から出ている線の先端を軽くヤスリ掛けし表面を削り、上側の横向きに出ている線を少し下側へ押し曲げる。
 
すると・・・。
 
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ビンゴ!
 
何回か微調整して、毎回火花が飛びつつ上下の線の間隔を出来るだけ広く取りました。
そこで、まずは点火の確認。
すぐに点火することを確認してすぐ消して、を何回か繰り返し問題がないことを確認。
 
次に燃焼筒を載せて燃焼状態を確認。
 
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一番芯が出ている状態迄ノブを回しています。
画像では屋外のため光の加減で見えませんが、燃焼筒が赤みを帯びて炎は筒から上には出ていない状態です。
 
においも、灯油臭さは無いし、変な燃焼音もしないので、異常燃焼は無しであることが確認できました。
 
しばらく、そのままにしていましたが(15分くらい)特に異常は無いので、火を消して作業終了です。
 
とりあえず、これで数年間は引き続き使用出来ると思います。
 
作業時間は、芯に灯油を含ませている待機時間20分を含めて1時間半程度です。
 
ここに掲載していない写真も含めて撮影しながらの作業でしたので、純粋に作業すれば1時間程度で芯の交換作業と確認は終わると思います。
 
ある程度の年数を使用したストーブが有るのでしたら、片付けるついでに芯の交換は如何ですか?
 
来シーズン気持ちよく使えますよ!
 
業者に頼むと、部品代+出張費+交換手数料で、安いものであれば新しいストーブが購入出来る値段になってしまいます。(あまりに調子が悪いものは、命に関わる場合もあるので業者さんにお願いします)
 
DIYすれば、可成り節約になり資源保護でエコにもなると思うのですが如何ですか?
 
取り寄せた芯には作業の説明書も入っていましたし、素人でもそんなに難しくはないですよ!