今日も肌寒い一日ですね。
 
今日は、同居している婆ちゃんが「石油ストーブが調子悪いから捨てる」と言うので、何処が悪いのか見てみると・・・。
 
火力調節のノブが堅くて回らない・・・。
これじゃ、年寄りには絶対無理。
 
原因が分からずとりあえず分解すると・・・。
 
石油が燃える芯が、とても硬い・・・・。
芯の周りの金属部分にもタールの固形化したものが多量に固着している・・・。
 
劣化した石油を燃している証拠なのですが、我が家では灯油をシーズン中にガソリンスタンドで何回か買うので、毎回新しい石油のはず・・・。
婆ちゃんにも同じ石油を分けている・・・。
しかも、シーズン終了時期は、極力調節して残った石油を使い切りポリタンクは空にして、翌シーズン新しい石油を購入ているのですが・・・。
 
本人に確認すると、毎年取っておいた石油を屋内保管して、翌シーズンのはじめに使っている。
それも、ポリタンク1個以上・・・。
 
これで、芯がダメになった原因は分かりました。
 
石油は、ポリタンクのキャップをきっちり閉めていても、空気中の水分を含んで劣化します。
(なので、長期間保管した石油は可成り劣化しています。ストーブ本体の石油はもっと劣化します。しかも、日本には梅雨がありますよね・・・。)
この劣化した石油をストーブで使うと、あっという間に芯をダメにしてしまいます。
 
場合によっては、新しい芯に交換してタンク1回分燃やしただけで完全に芯を使用不能にまで痛めてしまうこともあります。
皆さんも、気をつけてください。
 
次に、ノブが堅い原因は、更にばらして確認すると・・・。
芯から出ている固定用の3本の金属ピンが、芯の劣化で芯から外れて、火力調節する機構部分と外れたピンがきちんと定位置で固定されないためにノブが固着した状態であることが分かりました。
 
とりあえず、季節がこの時期なので交換用の芯が手に入りにくいので、メーカーの直販サイトから購入手続きして、現在部品待ちの状態です。
 
本人には、「今後夏を越した石油は絶対に使用してはいけない」と言い含めましたが・・・。
 
皆さんも、たまにはストーブの芯を確認してみたらいかがでしょうか。
 
手で触って、布のような柔らかさがあれば大丈夫ですが、べっ甲飴のように堅くなっている様であれば交換が必要です。
芯自体も消耗品なので、長期間使用すると徐々に短くなりますので、その場合も交換が必要です。
(詳しくは、取扱説明書で確認してください。芯の長さや交換時期など記載されている場合があります)
 
芯を交換すると、こんなに火力があったの・・、と思うくらいになることもあります。
 
ストーブは、シーズン毎のメンテナンスをすると長持ちします。
 
メンテナンスは簡単で、シーズンが終わったらストーブに残っている石油を全て燃焼してしまう。
シーズンはじめには、必ず新しい石油を使う。
 
どうですか、意外と簡単ですよね。
後は、埃を時々掃除すれば、たいていの石油ストーブは想像以上に長持ちします。
 
来週末に部品が届くので、出来たらレポートしたいと思います。