③からの続きです。


ハ音記号の譜読みについて、やってみたけどよくなかったことは以下のこと。


〈やってみてよくなかったこと〉

①バイオリンで弾ける曲をビオラで移調して弾く。(バイオリンの弦や指の位置と同じ場所を押さえる)

②持っていたバイオリンの楽譜、つまりト音記号の楽譜を見て弾く。

③4本中3本はバイオリンと同じなんだから、その3本はバイオリンだと思って弾く。



ビオラにまだ慣れていないけれど、それでも何か曲が弾きたいと思い、バイオリンで暗譜で弾ける簡単な曲をビオラでも弾いてみました。


例えばバッハのメヌエットとか。


バイオリンで弾いたときと同じ音で弾こうとすると、ビオラにはE線がないので、どんどんポジション移動することになります。

それが難しいので、移調して、バイオリンと同じ弦の場所、指の場所で弾いてみました。


弾けるには弾けるんですが、移調してるはずなのに、バイオリンで弾くときの音名で感じてしまっていました。

メヌエットの最初の音、高いレを、ビオラで同じ指の場所で弾くと、真ん中のソになりますが、それを高いレと感じてしまう。


これだといつまで経ってもビオラの音の場所がわからないぞ、と気が付きました。

なので、バイオリンで弾ける曲をビオラで移調して弾くのはやめよう、と思いました。


それから、ト音記号、つまりバイオリンの楽譜を見てビオラを弾くのもやめました。

これは、まだビオラの楽譜を持っていなくて、でもボウイングの練習にはなるだろうと思ってやってみたのですが、これも、いつまでたってもハ音記号は読めるようにならないぞと思い、やめました。

ちゃんと楽譜買わなきゃ、と思いました。


そして、弦4本中3本はバイオリンと同じなのに、全然同じと認識できないんです。

出てくる音の高さよりも、指を押さえる位置とか、弓の角度の方がよく覚えているようで、バイオリンとは全く違う景色として感じます。


こんな感じで試行錯誤してきたわけですが、やはり、ビオラはビオラとして向き合うのが大事かなと思いました。


ビオラを弾いて、その後バイオリンを弾くとき、そっちの切り替えは、混乱なくあっさりできてしまいます。

バイオリンがおかえりーと言ってくれている感じです。

私も、帰ってきたな、という感じで、しかもビオラで鍛えられてムキムキにパワーアップしているので、かなりリラックスして弾けます。


こうして、ビオラの最初のハードルを少しずつ乗り越えてきました。


譜読みの他にも、楽器の構え方(肩当て、顎当て)のことで一悶着?あったのですが、近いうちにまとめて書いていこうと思います。


ビオラの始め方まとめは、これで一旦終わります。