私は、元々バイオリンだけをずっと弾いていましたが、最近バイオリンとビオラ両方を練習しはじめました。

そのメリットを書きます。


メリット

①ビオラを弾くとバイオリンの上達スピードが速くなる。

②ビオラはオケやアンサンブルの中で和声を作ったり、一定のテンポを刻んだりすることが多く、アンサンブル力的なものが鍛えられる。

③オケやアンサンブルなどで引っ張りだこになる。


順番に詳しく書いていきます。


① ビオラを弾くとバイオリンの上達スピードが速くなる。

について。

バイオリンを弾いていて、左手の1stポジションの4の指が音程当てにくいとずっと思っていました。

3の指を押さえたまま4の指を正しい音程のところにおこうとすると、結構指を伸ばさないといけないです。

でも、これがなかなか上手く伸びてくれない。

左手の形全体を見直したり、試行錯誤していましたが、あるとき、2nd、3rdポジションなら4の指は音程を当てることができていることに気がつきました。

当たり前かもしれませんが、1stポジションは、最も指の間隔を広げないといけないから難しいんだ、と思いました。

そこでふとビオラのことを思いました。

ビオラはもっと指幅広いんだから、ビオラで練習してからバイオリンを弾けば、バイオリンの音程を当てやすい手の形になるんじゃないか、と思い付きました。


また、右手についても、バイオリンよりもヴィオラの方が弾くときに力がいると何かで読んだことがあったので、ビオラでボウイングを鍛えておけば、バイオリンを弾く時は楽に力を抜いて弾けるんじゃないかと思いました。

楽に力を抜いて弾くのは、相応の筋肉が付いているからできることだと思います。

それをビオラで鍛えようと思いました。

特に、バイオリンの最低音が出るG線は、他の弦に比べて鳴らしにくいと思っていましたが、ビオラならもっと低いC線があるので、C線の鳴らし方を練習すれば、自然とバイオリンのG線が鳴らせるようになるんじゃないか、ということも期待していました。


これは何かに似ていますね。

あれかな、マラソンランナーが酸素の薄い高地でトレーニングするやつかな。

もしくは、ランニングする時に、足や腕に重りを付けて負荷を掛けて走る、みたいなやつ。


実際やってみると、予想していた通り、左手の4の指は当てやすくなるし、右手は楽にスイスイ弾けるし、G線は力強い音が出せるようになってきていると感じています。

とっても嬉しいです。


そんな感じで打算的に始めたビオラですが、今はビオラの深い魅力に、沼に、ハマりそうになっています。いやもうハマっているのかも。

私の思うビオラの魅力については、いつかまた詳しく書こうと思います。



次です。

②ビオラはオケやアンサンブルの中で和声を作ったり、一定のテンポを刻んだりすることが多く、アンサンブル力的なものが鍛えられる。

について。

これは、今、モーツァルト弦楽トリオの楽譜を個人的に練習していて思ったことです。

CDで聴いていたあの刻みやあの裏メロを、私今弾いているわー、と嬉しくなりました。

この上に、ほら、バイオリンさん乗ってくださいな、という気持ちで弾いています。

まだ誰かと一緒に弾いたことがないので、完全に妄想ですが。

アンサンブルの中の和声作りについては、アンサンブルをしないことには上達しないと思うので、今後に期待です。



最後です。

③オケやアンサンブルなどで引っ張りだこになる。

について。

これも、全くその経験も予定もないので、同様に妄想です。

以前、音楽仲間と数人でアンサンブルすることになったとき、メンバーにビオラがいなかったので、楽譜作りに苦労しました。

自分がビオラが弾ければ、楽譜作りが楽になるし、いろんな曲がやれるなーと思ったのでした。

そして、ビオラは人手不足のことが多いらしいので、一度弾けることが知られれば引く手あまたとなるでしょう。

(バイオリンの方が弾きたい場合は、これはデメリットになってしまうかもですが。)



以上の3点です。

②と③は、できれば早めに妄想から現実にしたいところです。

もう少しビオラに慣れてきたら、音楽仲間を誘って一緒に弾きたいなと思います。