令和の改修工事中の
柏原の八幡さん
檜皮葺(ひわだぶき)の葺き替え工事は
1970年代以来のこと、
その様子を特別に見ることができる
見学会に参加しました!
八幡さんに行くたびに
中の様子が気になっていたので
嬉しい~![ハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/142.png)
![ハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/142.png)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230225/16/gigilio/06/30/j/o0810108015247804192.jpg?caw=800)
八幡さん境内に斜めにそびえたつ
おおよそ 樹齢100年以上の檜 (ひのき)
原皮師(もとかわし)の
檜皮(ひわだ)採収を見せてくださいました!
嬉しい~![ピンク音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/147.png)
![ピンク音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/147.png)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230225/16/gigilio/fc/f5/j/o0936108015247808133.jpg?caw=800)
足がかりを使って上手に木登り
すごいね~
檜皮の
一区切りの長さは3メーターくらい
幅は決まっていないそうですが、
だいたい同じ幅に整っていましたよ~
(破れないようにシールを剥がす感じで・・)
様子を見ながら剥がしていくのだそうです。
一人前になるには10年ほど
作業をする場所は
足がすくみ目もくらむ高所
反対側をみれば谷!
落ちないだろうけど、落ちたら大変!
見てる方に緊張感が走ります!!!(笑)
振り縄で
(縄の両端に長さ40cm、
太さ3cmほどの振り縄を結びつけたもの)
「足掛かりを作る方法」
縄をくくる手順を
教えてもらっているところ
先に使った(下)足掛かりの縄を
ゆらゆらと揺らして外し
これから足をかける(上)足掛かりを作り
そこに足をかけ上り作業を進める・・
たっ、たいへ~ん!
縄を結ぶのはもちろん
縄をゆらして外すには技がいると思うけど?
職人さんの許可を得て(笑)
腕を触らせてもらいましたが
スマートなのにがっしり太い腕でした!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230225/16/gigilio/93/37/j/o1080081015247804195.jpg?caw=800)
長さ75cmに揃えられた檜皮
お値段はうん万円
そりゃしますよね~
自然相手で手間もかかっての話だし、
採取するには危険がともなっています!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230225/16/gigilio/93/28/j/o1080094115247804201.jpg?caw=800)
屋根の形状によって
それぞれ拵(こし)えられた檜皮
下の段右の檜皮は
上の画像指をさす方向屋根の先端用で
扇状に形成されていますね。
下の段左の檜皮は軒下用
三味線のバチみたいな形ですね~
こちらは
唐破風(からはふ)と呼ぶそうですが
どんな風に仕上げていくんでしょね?
見たかったわ~
檜皮葺は竹釘が使われます
手に取りまじまじと見てしまいましたが、
丁寧に磨かれていて手触りの良い仕上がりです。
竹釘すらも美しい![乙女のトキメキ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/473.png)
![乙女のトキメキ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/473.png)
檜皮は
美しさと耐水性、両方の面から
檜皮の表ではなく裏面で葺くそうです。
葺師によって
美しい竹釘と屋根金槌で
トン!トントントン!!!と
リズムよく打ち込んでいきます。
このリズム、どうやら頭のない竹釘に
鉄釘のようなの頭を作るリズムのようです、
職人さんに教えてもらいました。
リズムにすら意味がある![ピンク音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/147.png)
![ピンク音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/147.png)
えっとね~
一坪(3.3m2)当たり平檜(ひらぶき)箇所で
2,400~3,000本必要とのこと?!!!
(画像は私ではありませんが・・)
体験させてもらいました!
むっ、むずい(笑)
軒付皮を
ほどよい厚さに積み上げたら
外側に面して見える分部を
チョンナという道具で
きれいに仕上げるそうですが・・
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230225/16/gigilio/bc/5e/j/o0810108015247804610.jpg?caw=800)
切りそろえられた部分がこちら
無の境地???
シンプルなものほど奥深く技が必要です!
雨水など水切れがいいように
屋根の一番上が
外にそそり出るつくりになっていて
檜皮は
美しさと耐水性
両方の面から檜皮の表ではなく
裏面で葺くんだって、
折り目正しく
角がピンと立っているのに
柔らかさやぬくもりを感じるのは
自然の素材で作られているからだと思います![乙女のトキメキ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/473.png)
![乙女のトキメキ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/473.png)
枝を切ったあたりから
黒っぽい木肌と(上)と白っぽい木肌(下)
分かりますかあ~?
白っぽい木肌のところが
9年前にめくったところで
黒い部分が元の木
樹齢100年以上の木肌ですって?!
風貌に味があっていいですね~
檜皮採収することで
木の新陳代謝がよくなるなんてことは
あるんですか?と無知な質問をすると・・
虫はつきにくくなりますね、と
優しく答えてくださいました。
わがまちに誇りを感じます![ピンク音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/147.png)
檜皮葺は、全国の国宝や
重要文化財などに用いられる技法で
1300年の長い歴史があり、
*ユネスコ無形文化財に登録
伝統工芸匠の技「木造建造物を受け継ぐための伝統技術」
檜皮葺(令和2年12月17日登録)
山南地域では
約200年前から現在に至るまで
その技が引き継がれています。
八幡さんの改修工事は
その、兵庫県丹波市山南町に在する
長野県 善光寺、島根県 出雲大社
広島県 厳島神社など
多くの工事にかかわっておられるようです。
そして、
八幡さんに使われる檜皮は
もちろん!
丹波地方の山々で採取された
丈夫でしなやかな性質が特徴の
「黒背皮」
丹波産の檜皮は最良とされ
全国各地で重宝されているんだって!
なんかね~うれしいなあ