みなさま、ごきげんよう
このブログにお立ち寄り下さり、ありがとうございます
今回は
去年公開されたばかりの新作映画で
現在Amazonプライムで無料配信中の
「毒娘」
を紹介したいと思います
§1 毒娘
「毒娘」は
狂気のサイコパス美少女の出現により、一見幸せそうに見えた一家が崩壊していく様子を描いた、異色のサイコスリラー です
17歳の美少女・伊礼姫奈さんが
凶暴で不気味で不潔な主人公を怪演
したことが話題となりました
売り出し中の若手美人女優が
強烈な「汚れ役」に挑戦するのは
異例中の異例なので
それを観るだけでも価値がある作品です
実際、映画公開後は
「悪役が可愛すぎる」
と大きな話題となりました
また、「惡の華」「ぼくは麻理のなか」「血の轍」などで知られる人気漫画家の押見修造さんが主人公のキャラクターデザイン を担当したことでも注目されました
作品は業界内からの評価も高く、
女優の山田杏奈さん、映画監督の清水崇さん、漫画家の伊藤潤二さんなどが絶賛しています
※この作品はホラーと紹介されている場合がありますが、実際は幽霊も怪物も怪異も登場しない、サイコスリラーです
§2 可愛すぎるダークヒロイン・ちーちゃん
「毒娘」の悪役は
幽霊でも怪物でも怪異でもない
「生きた人間」です
しかも、
「サイコパスの美少女」
というのが斬新です
伊礼姫奈さん演じる“ちーちゃん”は
邪悪でありながら純粋な心を持つサイコパス少女で
ダークヒロインと呼べる存在です
そして、
人気若手女優の伊礼姫奈さんが演じたことで
「ちーちゃんが可愛すぎる」
と大きな反響を呼びました
普通、こういったタイプの作品は、悪役を幽霊や怪物や怪異に設定して、ホラーとして作るのが一般的です
でも、この作品の悪役は
「生きた人間」で、
しかも「サイコパスの美少女」
というのが大きな特徴です
それによって、ホラー的な要素にストーリーが引っ張られることがなく
「青春ドラマ」「ヒューマンドラマ」としての要素が強くなっています
特に、
内気な少女がサイコパス少女と出会い、友情を育んでいく様子は、
伊礼姫奈さん演じるサイコパス少女“ちーちゃん”と、植原星空さん演じる内気な登校拒否少女・萌花の関係性は、このタイプの映画としてはかなり特殊です
ちーちゃんは萌花の悩みや苦しみに気付き、純粋に彼女を救おうとします
その邪悪で狂気的な「善意」によって、
萌花は彼女を苦しめていた原因から解放されると同時に、取り返しのつかない結果がもたらされます
そして、
ちーちゃんのビジュアルが
「服装や雰囲気は不気味だけど、顔は美少女」
というのが大きなポイントです
そのギャップが“ちーちゃん”というキャラクターの異様さを強調していると同時に、
観客の恐怖心や嫌悪感を軽減し、
「青春ドラマ」として成立させていると思います
§3 フェミニズム映画・シスターフッド映画
「毒娘」の大きな特徴が
「フェミニズム映画」
「シスターフッド映画」
の要素です
マイルドなモラハラを繰り返し、妻と娘に地味なストレスを与え続けるソフトDV男が成敗 される「フェミニズム映画」であり、
内気な登校拒否少女と邪悪なサイコパス少女の友情を描いた「歪んだシスターフッド映画」でもあります
このタイプの映画に“フェミニズム”のメッセージを盛り込むのはそこまで珍しいことではないですが、
凄いのは“シスターフッド”を描いたことだと思います
サイコスリラーと“シスターフッド”は題材的にもストーリー的にも親和性が皆無で
かなりミスマッチに思えます
しかも、被害者と悪役が友情を育んでいくという展開は、常識では考えられないくらい異質です
ですが、“フェミニズム”的な背景を加えることで、本来サイコスリラーと親和性が無いはずの“シスターフッド”に説得力が生まれ、観客は自然にその展開を受け入れる ことが出来ます
さらに、
“ちーちゃん”のビジュアルが“美少女”であることと、
人気若手女優の伊礼姫奈さんが演じていることも大きいと思います
それによって観客の“ちーちゃん”への恐怖心や嫌悪感が薄まり
“シスターフッド”的な展開に対する違和感を感じにくくする効果があると思います
そして、“シスターフッド”展開により、観客に「この物語で本当の悪役は誰なのか?」という疑問を感じさせることによって、
“フェミニズム”のメッセージが伝わりやすくなっていると思います
これらの“サイコスリラー”、“フェミニズム”、“シスターフッド”の絶妙なバランスが、この作品の凄いところだと思います
§4 登場人物
伊礼姫奈 …ちーちゃん
凶暴で不気味なサイコパス少女。邪悪で残忍な性格。
かつて住んでいた一軒家に異常な執着を持っており、引っ越してきた深瀬一家に危害を加える。
赤いボロボロのコートにボサボサの髪で、不潔で不気味な外見だが、実際は美少女。純粋な一面もあり、一家の娘の萌花と友情を育む。
この世の者とは思えないビジュアルだが、正真正銘の生きた人間。
過去に数々の事件を起こしており、警察も把握しているが、未成年のため取り締まることが出来ず、ほぼ野放し状態。
両親も完全にお手上げ状態で諦めており、娘が事件を起こす度に被害者に形だけの謝罪を繰り返している。
佐津川愛美 …深瀬萩乃
専業主婦。ちーちゃんが住んでいた一軒家に引っ越してきた。気が弱く、夫と娘にいつも気を使っている。娘の萌花とは血が繋がっていないが、関係は良好。元衣装デザイナーで、萌花にデザインを教えている。
植原星空 …深瀬萌花
萩乃の夫・篤紘の連れ子。中学生。登校拒否で自宅学習している。幼少期の事故で右手に大きな火傷を負っており、常に手袋をしている。継母の萩乃との関係は良好で、デザインを教えてもらっている。
突然現れたちーちゃんに最初は恐怖心を抱いていたが、徐々に奇妙な絆で結ばれていく。
馬渕英里何 …川添皐月
深瀬家の近所に住んでいる女性。親切で優しい人柄で、何かと母娘を気に掛けている。
過去にちーちゃんの起こした事件も知っており、一家が良くないことに巻き込まれないか心配している。
凛美 …川添椿
皐月の娘で中学生。優しくて素直な性格。ダンスが趣味で、萌花に衣装を作ってもらったことがきっかけで仲良くなる。
萌花がちーちゃんと親密にしていることに気付き、心配して何とか助けようとする。しかし、それがちーちゃんの怒りを買ってしまう。
竹財輝之助 …深瀬篤紘
萩乃の夫で萌花の父。物腰が柔らかく穏やかな性格。
怒ったり声を荒らげることはほとんど無く、強制したり命令することも無いが、マイルドなモラハラを繰り返し、妻や娘に無意識に息苦しさを与えるソフトDV男。
妻と娘に対する愛情に偽りはなく、悪人ではない。
§5 17歳美少女・伊礼姫奈の女優魂
「毒娘」で最も大きな話題となっているのが
伊礼姫奈さんの
怪演です
伊礼姫奈さんは
凶暴で不気味で不潔な
サイコパス少女・“ちーちゃん”
を体当たりで演じました
しかも、
撮影時の年齢は、なんと、
まだ17歳で
ブレイク寸前のかなり大事な時期でした
また、
伊礼姫奈さんは
透明感のある美貌
が特徴で、
「正統派美少女」
「清純派女優」
としての活躍が期待されています
実際、ドラマやCMに出演する度、
「あの美少女は誰?」
「可愛すぎる」
「透明感が凄い」
と話題になっています
そんなネクストブレイク女優として注目されている中で、
強烈なインパクトの
「汚れ役」
に挑戦した女優魂は本当に凄いと思います
伊礼さんの演じた“ちーちゃん”は
ボロボロの赤いコートに、ボサボサの髪、
人の家に土足で上がり、食事は手掴み、
ハサミを持ち歩き、虫の死骸を集め、
凶暴で、平気で人に危害を加える
常軌を逸したキャラクターです
売り出し中の若手美人女優が
ここまで強烈な「汚れ役」に挑戦するのは
異例中の異例です
とにかく異様なキャラクターで
観客に大きなインパクトを与える一方、
伊礼さんのビジュアルの効果もあり
「可愛すぎるサイコパス少女」
「ちーちゃんが可愛すぎる」
と大きな反響を呼びました
若干17歳の人気上昇中の美少女女優が
凶暴で不気味で不潔なサイコパス
という強烈なキャラクターに挑戦すること自体が凄いことですが、
演技力やオーラも含めて、
この役は伊礼姫奈さんにしか出来ない役だったと思います
そして、この挑戦は功を奏し、
伊礼さんは数多くの話題作に次々と出演しています
伊礼姫奈
2006年2月7日生まれ、19歳
群馬県出身
4歳で子役としてデビュー後、朝ドラ「とと姉ちゃん」にレギュラー出演。
その後は主に連続ドラマや2時間ドラマのゲスト出演を中心に活動。
2022年、「推しが武道館いってくれたら死ぬ」のメインキャストに抜擢され注目を浴び、それ以降はレギュラー出演の仕事も増えています。
さらに、2023年には
「18歳、つむぎます」で
長編映画初主演。
2024年以降は「毒娘」「違国日記」「爆上戦隊ブンブンジャー」「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」「宙わたる教室」「イグナイト」などの話題作に立て続けに出演し、
一気に若手人気女優の仲間入りをしました。
CM出演も多く、一般知名度も順調に上昇しています。
そして、
今年の11月には「Too young」での舞台デビューも決まっており、
今後はさらなる活躍が期待されます
所属事務所は
オダギリジョーさん、河合優実さん、岩松了さん、串田和美さんなど、
実力派しか所属できないと言われる鈍牛倶楽部です
しかも、伊礼さんは今年2月まで超大手のアミューズに所属しており、そこから敢えて移籍したという所に、演技への強い思いを感じます
特にお薦めの出演作
①「18歳、つむぎます」
長編映画初主演となった青春映画。
清純派美少女のイメージそのままの、田舎の女子高生役です。
ザ・透明感といった役柄で、伊礼さんのナチュラルな魅力が一番伝わる作品だと思います。
②「推しが武道館いってくれたら死ぬ」
伊礼さんは準主演で、地下アイドル役を演じました。
この作品で高く評価されたことが、ブレイクのきっかけになりました。
「毒娘」とは真逆のキャラクターなので、演技の振り幅に驚くと思います。
楽しんで戴けていたら嬉しいです。
In case I don't see ya, good afternoon, good evening, and good night!
xxx



















