みなさま、ごきげんよう
このブログにお立ち寄り下さり、ありがとうございます
今回は、現在公開中の映画
「ゴールデンカムイ」
を紹介したいと思います。
※全2回の1回目です
§1 ゴールデンカムイ
「ゴールデンカムイ」は
明治の北海道を舞台にアイヌの財宝をめぐる冒険を描いた国民的人気漫画の映画化で、
原作を忠実に完全実写化するプロジェクトの第1弾です。
主演は山﨑賢人さんと山田杏奈さん、
共演は玉木宏さん、舘ひろしさん、井浦新さん、眞栄田郷敦さん、矢本悠馬さん、大谷亮平さん、高畑充希さんという超豪華キャストで、
大ヒットシリーズ「キングダム」のスタッフが再集結したことでも話題です。
ストーリー
二◯三高地の英雄にも関わらず、上官を半殺しにして全てを失った元軍人・杉元佐一は、偶然“アイヌの金塊”の話を知る。それは、“のっぺら坊”という囚人がアイヌを殺して強奪したものだった。幼馴染みの病気を治すための資金が必要な杉元は、金塊を探すことにする。
そんな中、熊に襲われた杉元は、アイヌの少女・アシリパに命を救われる。さらに、アシリパの父親が金塊強奪の際に殺されたことを知り、二人は協力して金塊を探すことにする。
金塊の在処は脱獄した24人の囚人の身体に彫られた刺青・“刺青人皮”を繋げることで分かる仕組みになっており、杉元とアシリパは早速囚人探しを始める。その途中、囚人の一人である脱獄王・白石由竹を仲間に加える。
一方、狂気の軍人・鶴見篤四郎中尉率いる第七師団、実は五稜郭の戦いを生き延びていた土方歳三の一味も金塊を求めて行動を開始。三つ巴の刺青人皮争奪戦が幕を開ける。
§2 原作を読んだことがなくても楽しめる
映画「ゴールデンカムイ」は
原作漫画を読んだことがない人でも楽しめる作品です。
実際、原作漫画を読んだことがなく、公式サイトのあらすじ程度の予備知識しか無い状態で観ましたが、十分に楽しめました。
§3 原作ファン大絶賛
今回の映画版は、
原作ファンから大絶賛されています。
漫画の実写化では、賛否両論だったり否定的な意見が多いのが一般的です。
ですが、「ゴールデンカムイ」に関しては絶賛の声が大半を占めており、批判的な意見はほとんどありません。
漫画の実写化に厳しい熱狂的なファンからも好意的に評価されており、
「漫画の実写化のお手本」
と絶賛する声も多いです。
なぜ「ゴールデンカムイ」の実写化がこれ程までに成功し、ファンから大絶賛されているかというと、その理由は3つあります。
1. 徹底した原作リスペクト
2. 原作を省略しない忠実な映像化
3. アイヌ文化の正確な描写
特に、②と③は日本映画史上初と言える快挙で、それが高評価に繋がっていると思います。
§4 原作序盤のわずか2.3巻分のみを映画化
今回の映画版第1作の内容は、
原作の序盤の僅か2.3巻分です。
普通、漫画の映画化の場合、原作の5~6巻分くらいを1本の映画にまとめるのが一般的です。
原作に忠実な作品の場合でも、少なくとも最初の山場が訪れる4巻程度までは消化するのが普通です。
原作の完全再現で高く評価されている「キングダム」も平均4巻程度の内容を映画化しています。
それに対して、「ゴールデンカムイ」は原作の1巻~3巻冒頭までで、ほぼプロローグと言える序盤のみの映像化です。
原作の僅か20話分に128分の尺を費やしており、全31巻314話中の2.3巻20話分という信じられないスローペースです。
普通なら、どんなに原作に忠実な実写化だとしても、1本の映画としての構成や盛り上がりを考慮して、最初のクライマックスまでは1作に収めるのが暗黙のルールとなっています。
ですが、「ゴールデンカムイ」ではそのような映画界の常識を無視し、原作の全てを完璧に映像化することを最優先しています。
そこに製作チームの「原作の完全実写化」への本気度を感じます。
毎回、人気漫画の実写化では様々な批判やトラブルが起きますが、
「ゴールデンカムイ」は漫画実写化の最も理想的な形だと思います。
§5 アイヌ公認映画
「ゴールデンカムイ」は
アイヌ民族・アイヌ文化を正しく描いた作品
としても大きな注目を集めています。
スタッフには“アイヌ語・文化監修”に加え、アイヌコタン・アイヌ服飾・アイヌ民具・アイヌ料理などに専門家を起用、さらに北海道アイヌ協会が監修に入っています。
ここまでアイヌの専門家を多数起用した作品は過去に無いと思いますし、
日本の娯楽映画史上、最もアイヌを正しく描いた作品
だと思います。
実際、スタッフ・キャストのアイヌ文化へのリスペクトは高く評価されていますし、
北海道アイヌ協会が製作に入っていることからも、
名実共に“アイヌ公認映画”だと言えます。
§6 北海道映画
「ゴールデンカムイ」の見所の一つが、
“本物志向のこだわりの映像”です。
特にロケーションに関しては、
北海道には固有の植物や他の土地には無い景色があるので、
実際に北海道で撮影すること
が重要視されました。
アイヌコタンのシーンは
アイヌ文化と深い関わりがある土地として知られる平取町の二風谷に
本物と全く同じ手法で実際にアイヌコタンを建設して撮影されました。
また、終盤の馬ゾリの場面では
札幌の北海道開拓の村
がロケ地に使われました。
他にも、
日高町、むかわ町、網走監獄などで撮影が行われ、
話題の“川に入るシーン”も真冬に日高町の川に入って撮影されたそうです。
最後まで読んで戴き、ありがとうございました。
楽しんで戴けていたら嬉しいです。
In case I don't see ya, good afternoon, good evening, and good night!
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