みなさま、ごきげんよう。

このブログにお立ち寄り下さり、ありがとうございます。


今回は、前回に引き続き、
一生に一度は観て欲しい究極の日本の演劇
を紹介したいと思います。


前編はこちら



11位 小野寺の弟・小野寺の姉

小野寺の弟・小野寺の姉

主演 片桐はいり向井理

脚本 西田征史

2013年初演


大人になってもいつも一緒に行動している仲良し姉弟の日常を描いた、ハートフル・コメディです。


個性派女優の片桐はいりさんとイケメン俳優の向井理さんが姉弟を演じたことでも話題になりました。

続編として同じキャストで映画版も作られたので、そちらもお薦めです。



12位 三婆

三婆

主演 市川翠扇北林谷栄一の宮あつ子

脚本 有吉佐和子

1973年初演


女にだらしない社長が急死し、仕方なく同居することとなった妻・愛人・妹が巻き起こす騒動を描いた喜劇です。

演劇界の名女優3人の豪華競演も見所です。



13位 女の一生

女の一生

主演 杉村春子

脚本 森本薫

1945年初演


日本最高の女優杉村春子さんの生涯の当り役で、45年間に渡り演じました。

明治から終戦まで、一人の女性が家を守り抜く姿を40年に渡って描く一代記です。


主人公の布引けいは、10代から50代までを一人で演じなければいけない難役であり、杉村先生にしか完璧に演じられない役の一つです。



14位 がめつい奴

がめつい奴

主演 三益愛子

脚本 菊田一夫

1959年初演


1950年代の大阪を舞台に、したたかに生きる老婆と、彼女に育てられた孤児の少女を中心に、貧しいながらも強く生きる大阪人たちをコミカルに描いた名作です。


主人公のお鹿婆さんを演じた大女優・三益愛子さんの代表作の一つです。


ちなみに、「がめつい」という言葉はこの作品から生まれた言葉です。



15位 恋ぶみ屋一葉

恋ぶみ屋一葉

主演 杉村春子

1992年初演


明治を舞台に代筆屋の女性を描いた人情喜劇です。

杉村先生の晩年の当たり役の一つです。



16位 かたき同志

かたき同志

主演 山岡久乃京塚昌子

脚本 橋田壽賀子

演出 石井ふく子

1978年初演


江戸時代を舞台に、仲の悪い2人の女性の子供同士が結婚宣言したことで起こる騒動を描いた人情喜劇です。


橋田壽賀子さん脚本、石井ふく子さん演出、山岡久乃さんと京塚昌子さんの二大女優がダブル主演という、超豪華な組み合わせにも注目です。



17位 放浪記

放浪記

主演 森光子

脚本・演出 菊田一夫

1961年初演


大女優森光子さんの生涯の当り役で、48年間に渡り演じました。

女流作家・林芙美子さんの自伝の舞台化で、
演出は菊田一夫さんです。


主人公のライバルの日夏京子役は錚々たる大女優たちが演じて来ましたが、奈良岡朋子さんが特に有名です。



18位 ポツネン氏の奇妙で平凡な日々

ポツネン氏の奇妙で平凡な日々

主演 小林賢太郎

脚本・演出 小林賢太郎

2014年初演


昨年芸能界を引退した天才アーティスト小林賢太郎さんによる一人芝居「Potsunen」シリーズの集大成です。



19位 修羅天魔~髑髏城の七人 season極

修羅天魔~髑髏城の七人 season極

主演 天海祐希古田新太清水くるみ

演出 いのうえひでのり

2019年初演


劇団☆新感線による伝説の人気舞台を、
極楽太夫の視点で再構築した、完全新作です。

新感線らしい絢爛豪華な舞台です。


主演の極楽太夫天海祐希さん、天魔王はおなじみの古田新太さん、そしてヒロイン沙霧は若手実力派の清水くるみさんが演じています。

中でも天海祐希さんの演技が圧巻です。



20位 マギアレコード / 乃木坂46版 美少女戦士セーラームーン

マギアレコード

 出演 日向坂46

 2018年初演


乃木坂46版 美少女戦士セーラームーン

 出演 乃木坂46

 2018年初演



杉村春子

杉村春子

1906年-1997年享年91歳


杉村春子さんは、日本の歴史上、最高の天才と言われている伝説の大女優です。

劇団・文学座の創立メンバーで、長い間座長を務めていました。


どんな天才監督も大スターも、杉村さんには尊敬の念を持って接していたと言われ、日本の映画界・演劇界において神のような存在でした。

周りの人達からは尊敬の意を込めて「杉村先生」と呼ばれており、

亡くなって20年以上経つ現在でも、杉村先生に対する敬称は「さん」よりも「先生」が一般的です。


あの伝説の巨匠・小津安二郎監督から唯一、「作品のかけ持ち」と「本読みの欠席」を許されていたことでも有名です。


その一方で、
天才的な演技力の反面、かなりエキセントリックな性格で、
独裁者」や「女帝」と称されることもありました。

中でも「劇団雲・集団脱退事件」と「喜びの琴事件」のエピソードは特に有名です。

(「喜びの琴事件」は、あの三島由紀夫さんにも関係する事件なので、聞いたことのある人も多いと思います。)


また、生涯現役であり、91歳で亡くなる直前まで主役として第一線で活躍していました。

舞台での代表作は「ふるあめりかに袖はぬらさじ」「女の一生」「恋ぶみ屋一葉」「木瓜の花」「流れる」「怪談牡丹灯籠」「華々しき一族」「鹿鳴館」「華岡青州の妻」など。
特に「ふるあめりかに袖はぬらさじ」での名演は圧巻です。


映画やテレビドラマにも数多く出演していましたが、
ぜひ観て欲しいのは、89歳で主演を務めた「午後の遺言状」です。


そしてもう一作、
山岡久乃さんと奈良岡朋子さんと三姉妹を演じた「おんなの家」は絶対に観て欲しい作品です。

あまりの凄さに間違いなく言葉を失うと思いますし、

杉村春子先生・山岡久乃さん・奈良岡朋子さんという三大女優の夢の競演を観られるだけで価値があると思います。

国宝にしても良いくらいの作品なので、ぜひ観てみて欲しいです。




最後まで読んで戴き、ありがとうございました。
楽しんで戴けていたら嬉しいです。 

In case I don't see ya, good afternoon, good evening, and good night!

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