TMAXは、その初代からずっと…
「ツアラーとしての性格」
「スポーツマシンとしての性格」
「アーバンコミューターとしての性格」
この…本来なら、お互い相反するハズの「3つの性格」を、妥協なく極めて高い次元で、並立させているマシン。
それを…これ程までの高次元で並立実現できているのは、世界広し…と言えども「TMAX」ぐらいなんじゃないかな🤔?と思う。
TMAXは、そんな感じの「万能マシン」なんですが、大概「万能マシン」というと…
「何をやらせてもある程度ならできるけど、その本職マシンと比べたらどれも性能不足で、"帯に短し たすきに長し" 的な…中途半端なマシン」
というのが…世の相場_(^^;)ゞ💦
ところがTMAXは違うんですよね。そこがTMAXの唯一無二 的なところ。
長距離ツーリングに出ると、
快適なポジションと大型SCREEN、そして疲れないスポーツオートマチック、快適な荷物の携行性能で、どこまでも果てしなく…走れてしまいそうな気分になり、その快適さに「こいつは稀有なツアラーだ」と心底思うし…
ワイディングを走らせれば…「こいつは生粋のピュアスポーツだ」と強く感じる。
一方で、疲れている…平日の🌃夜遅く。約40km先の名古屋に住む…娘に何か用事がある時…
手持ちの乗り物…ALTO / XJR1300 / TMAX530 / SL230 / CYGNUS の中で、乗り物として選びたくなるのは、どうしてもTMAX530になっちゃう。
クルマより、圧倒的に早く…往復できるのがオートバイ。手持ちのBikeの中で、いちばん疲れにくいのがTMAX530。
圧倒的に疲れにくい上、急制動/緊急回避能力がとても高く、(疲れによる)注意力低下を感じる中で、一番安全な乗り物に感じる。
どんな服装でも乗れ、ビジネスバッグも入るので、仕事でも使える。
ネギは折らないと入りませんけどね(笑)_(^^;)ゞ。
仕事や買い物や雑用でこれほど、使えるBike…ってなかなか無いと思う。
ここら辺はやっぱり、SCOOTER形式の車体の良いところだなぁ…っと思うし、日常生活にBikeが入り込んでくる快感を存分に味わえると思います。
TMAXのここら辺を味わうと「やっぱり、こいつは、アーバンコミューターでもあるんだなぁ…」と感じる。
仕事や買い物や雑用で使わないとしても、レインウェア等を無理なく常備できる快適さ、気軽にお土産を買える快適さなど、ツーリングユースにおいても、このトランクの存在の恩恵は計り知れないものがありますね。
そんな感じで、TMAXは、ピュアツアラーであり、ピュアスポーツであり、リアルコミューターでもあるわけなんです。
その初代からずっと…変わらない。
それを…ここまでの高次元で並立させているところに、驚きと感動があるんですよね。
いずれも中途半端でない、妥協がない。
そんなTMAXなんですけど、TMAXの歴史を振り返ると、1~5型までは、出力UP / ブレーキ強化&チューニング / シャーシ強化&チューニング / バネ下重量軽減 等々。
どちらかと言うと、よりスポーツ性能を引き上げる方向に重きを置いた進化を辿ってきた気がします。
それが変わり始めたターニングポイントになったのがおそらく6型。
出力面でも、TMAXが照準を合わせている🇪🇺欧州のA2免許が35Wの出力制限をかけている以上、限界に達していて、4~5型の段階で、もうこれ以上POWER UPは追求できないところまで到達していたと思うんですよね。
それなら、TMAXの持つ…ツアラー/スポーツ/コミューター…3つの性格のうち、ツアラー性能(長距離快適性面)にさらなる磨きをかけようじゃないか😉🎶
ということで、進化のベクトルを変え始めたのが、6型以降かもですね。
2012年、快適装備を満載して登場した…BMW C600シリーズの影響も強く受けただろう…とも思います。
6型以降は、電動可変スクリーン、グリップ&シートヒーター、クルーズコントロール、大容量化されたトランクなどの豪華装備をまとい…
さらに、リアスイングアームを延伸するとともに、さらなるバネ下重量軽減を行い…
「コーナリングマシン」として知られていた…TMAXの持つ、もう1つの横顔「ツアラー」としての性格に、猛烈な磨きを掛けようとしました。
電動可変スクリーンをはじめ、それだけの豪華装備を詰め込んだわけですから価格も上がり、
それまでの国内TMAXユーザーは、スポーツ志向の強い人が多かったこともあり、
諸々の事情が重なって、ツアラーっぽくなった6型TMAX530SX/DXは、販売に急ブレーキがかかってしまったモデルとなったんです。
6型の名誉の為に、僕の正直な感想をここに添えておくと…
僕も6型をお借りして、仲間の4型TMAX530たちと激しいCOMBAT走行ツーリングをしてみましたけど、乗り手が僕ごとき だと、乗り味に変化は感じれど、スポーツ走行における…戦闘能力は、4~5型比でまったく変わらなかったです。
ツアラーっぽくなったから…と言って、そのスポーツ走行性能は、従来比で全く落ちてなかったです。
エンジン搭載位置が上がっているので、異例の低重心感覚は気持ち分少し薄れ、倒し込み時に少し「フワッ」とした感覚を覚えましたけど、それはけしてネガティブなものではない。
☝️これは、エンジン搭載位置が相対的に高い…一般的なMT車によくある感覚で、良く言えば、6型TMAX530は一般的なモーターサイクルに一歩近い感覚の乗り味になった…感じでしたね。
それは良いとして、6型の感動したところは、なんと言っても、その圧倒的な乗り心地の良さ!
空飛ぶ絨毯の上に乗っている気分でしたよ(笑)!
スイングアーム4cm延伸、バネ下重量の徹底的な軽減、リアサス改良…の効果は凄かったです。
元々、TMAXは乗り心地良いマシンなんですけど(乗り手の体重によって感想は異なるかも)、さらに圧倒的に乗り心地が良くなっていました。
これは、長距離快適だわぁ…f(^_^)っと言うのが、最大の印象でしたヨ。
ネガティブに言われることが多かった…電子制御スロットル…も、僕ごとき の腕前では、全くネガティブに感じれず(爆)_(^^;)ゞ💦
快適性が圧倒的に進化していることを実感したテストライドでした。
というわけで、6型は商業的にはあまり売れませんでしたけど、けして悪いマシンではなかったです。ちゃんと進化していた。
ただ、その進化の方向性がツアラーとして…で、当時の既存ユーザーは、スポーツ志向が極めて強かったですから、その既存ユーザーの好む進化の方向ではなかったのは、その通りかも。
6型は、BMW C650シリーズを迎撃するために、大きく改変され、しかも短期間に急造されたモデルであったハズで、その為、MODE設定など熟成不足箇所も。
Designも、特にテール周りの…クルマのセダンのような分割尾灯が気に入らない(-д- 三 -д-)という既存ユーザーは多かった。
そういう6型の不評ポイントを潰しに行ったのが、7型TMAX560。
ユーザー要望に応えて、排気量が6型530⏩️7型560へ若干上がったりしていますけど、僕は基本的に7型は、6型のマイナーチェンジ版だと思っています。
本当に…そのたぐいまれなスポーツ性能と この圧倒的な快適さ。この組み合わせは、なかなか無いのではないでしょうか。
本当にヤバいぐらい快適で、そして運動神経の良いマシン。
例えて言うなら「上質なタキシードを着込んだ、アスリート選手」って感じです。
これで、スポーツ性能、ツアラー性能を本当に高い次元で両立させた形だなぁ…と思いつつ、7型のテストライドをさせてもらっていたのを思い出します。
これまで4型以降、ほぼ2年おきに、5型⏩️6型⏩️7型と立て続けにTMAXは短期間でモデルチェンジを繰り返してきていましたから、この7型でしばらく落ち着くかなぁ…これでいったん完成形だよなぁ…っと思っていたら、
また2年で…8型が出てきてびっくり(爆)👀‼️
最大の改変ポイントは、メーターパネルを含めた「Design面」でしょうね。
日本人のBike好きは、Bikeに関して戦闘的なDesignが好きかも。
その日本人がカッコいいと思うDesignが、4型TMAX530だったのかも知れません。
5型も4型のマイナーチェンジ版で基本的なデザインは4型のままなので、5型までがエルムデザインによる造形と言えるかも知れません。
2012年7/1に、エルムデザインは、ヤマ発本体に創設されたデザイン本部(当時)に吸収されました。
そのデザイン本部のTOPに、外部招聘で就任したのが、TOYOTAでデザイン本部長をやっていた…工業デザイナーの長屋明浩氏。
初代LEXUS LSをDesignするなど、優秀なデザイナーなのは間違いないんですけど、「Bikeには乗らないし、Bikeは特に思い入れもない」「でも、Bikeとはこういうモノだとか、そういう先入観なくデザインすることを、逆に強味としていきたい」と公言する人でもありました。
その影響がモロに出たなぁ…と思えるのが、クルマのセダンっぽくなった6型TMAX530のデザイン。
そのDesignをリアビューを中心に軌道修正しに行ったのが…7型。
ただ、それでも7型のフロント周りは、6型の印象を残すモノだったわけなんですけど、
今回、新8型は、7型のリアビュー感を残しながら、フロント周りのDesignを大刷新。
(ついでに、メーターパネル周りも刷新)
新8型の要点は、このDesign変更なんじゃないかな🤔?と個人的には感じます。マシンの基本的なコンポーネントは7型を継承しているハズです。
元々セダンっぽいデザインテイストのMAJESTYに乗ってきたRyutaroなので…
僕は7型のフロント周り…キライじゃなかったんですけど、今回…新8型では、より一層…欧州テイストのデザインになってきた気がする。
一言で言うとDUCATIっぽくなってきた。
最近…自分の5型TMAX530を眺めると…
正面から眺めると良いなぁ😉✌と思うものの…
YAMAHAは、ここ最近、Designのグローバル化を推し進めています。
国内のデザインテイストを離れて、思い切り…ヨーロピアンテイストのデザインになってきた新8型TMAX560。
Designには、そんな…先入観が支配する世界があると思う。
欧州テイストっぽくなった新8型TMAX560。ぜひ、前向きに捉えていきたいものです。
ところで最後に…
新8型は、7型比で「ややコンパクトな車体」になったみたいですね。
4~5型と比べて、6~7型は車体のボリューム感が増加していましたが、それを少し戻したのかも。
ツアラーとして眺めた場合、車体ボリュームがあった方が、いろんな意味で快適性が増すと思いますけど、それを絞った…と言うことは?
実車に触れたことがないので、これは全くの想像ですけど、もしかしたら、車体を絞ることで足着性を改善しようとしているのかも知れません。
詳しいことは下記サイトをご確認願います(^-^ゞ
https://news.yahoo.co.jp/articles/50ca6679c72503e7d4efb78fda052830c0d1a799
さすがに脚の長い欧州人も「これは足着性が悪い」と感じたのかも?
(左が7型、右が5型)
そう言えば、左の☝️この7型に乗っている…ヨーロピアンモータージャーナリストも、7型ではカカト🦶が大きく浮いていたような気がする。
僕の単なる妄想だけど…もしかしたら8型は足着性が多少良くなっているかも知れません_(^^;)ゞ。
いずれにしても、新8型には、期待していきたいところです。