Vespa GTS 300 super
この名車。ツーリングで、だいぶ…長く乗らせてもらったので、この珍しいBikeについてインプレを書かせて貰うと…


Vespa伝統のスチール製モノコックボディに、モダンテイスト化させた伝統の造形。


その現代の水冷Vespaの最高峰&最新鋭モデルが…この「GTS 300 super」。価格はたしか73万円ぐらいだと思う。


跨がってみて、そのオシャレさ、その高級感…半端ないです。

美女と、イタリアンなちょいワル…ダンディなベテランライダーが似合うマシンですね。

☝️これね、美女が乗ってカッコいいのは、想像しやすいと思いますけど、パンツェッタ ジロラーモのようなちょいワルなオヤジが乗っても、エスプリがきいて…カッコいいと想いますヨ😉✌

個人的には、ちょいワルダンディが、ドカティ パニガーレに乗っているのと同じぐらいカッコいいと感じる。

ちょっとハズしているところがカッコいい😆🎶

また、極めて味わい深いSCOOTERです。


SCOOTERで味わい深い世界を出せるんだ…Σ(Д゚;/)/!っと、とてもビックリしました。


性能ではなく、味わいを追求しているのが明白。


これに乗ると…「日本のSCOOTERって、性能追求一辺倒で生真面目だなぁ」って思ってしまう。


例えば…


このマシン、この車体の大きさにも拘らず、おそらく…わざと12インチタイヤを履いているんですよね。

12インチって…125ccのシグナスと同じです。

上の画像だと、シグナスが手前にあるので、遠近法でこの両車…あんまり大きさが変わらないように見えるかも…だけど、それは遠近法による「画像の錯覚」で、実際はシグナスより、GTS 300 superの方がだいぶ大きい。
そんな大きな車体で12インチホイール。

あえて…昔のベスパのような「フラフラ感」を「味わい」として出しているような気がする。

誤解のないように補足すると、けして、直進安定性が不足している訳ではないんです。その一歩手前を味わいとして設計で狙っているイメージ。

それは設計の技術不足とかではない。誰が乗っても分かるぐらい明らかにわざと…なんです。

シャーシ剛性そのものは高い。

昔の味わいを意図的に作り込んでる感じです。

それと、フロントの片持ちサスも、良い~味わいが出ています。これもわざと…ですね。
左右の旋回特性が違う(ヾ(´・ω・`)!
左側支持なんですけど、左旋回はアンダーステアに感じるし、右旋回は内側に切れ込んでいくオーバーステアに感じる。

☝️これがとても味わいあって面白い(笑)!

これもね、コスト考えたら、現代に於いては、両側保持のノーマルフロントフォークの方が安く作れると思うんですけど、わざと…コストかけてこうしているようにしか…僕には思えない。

ブレーキは、これ日本のNISSIN製なんじゃないかな🤔?と思うキャリパー付けているんですけど、

見ての通り、この車重と278ccにしては、小さいフロントブレーキディスクをつけていて、フロントはマイルドな効き味。touchはとても良い。

リアは、スクーターらしく強力に効きます。

ここら辺の作り込みも、昔のスクーターの味わいを現代の技術で再現している感じですね。ただし、極めて上質に…(笑)!

そんな感じで「味わい深さを楽しんでくれ!」って感じのマシンなんです。僕が乗った感じだと。

そんなことを考えている最中に、目の前を、たまたまPCXが駆け抜けたんですけど…
「日本のSCOOTERって生真面目_(^^;)ゞ」って思ってしまった。

当たり前だけど、まじめ…が悪いことではないです。それが正統派。特に実用性も求められることの多いSCOOTERはなおさらです。

でも、こういう…「味わいを楽しもうぜ😃✌!」ってマシン囁いてくるSCOOTERも良いなぁっと想ってしまいますね。

日本車スクーターも、単にカタログスペックが高いとか、絶対的に高性能とか、そういう段階を卒業して、

旋回の雑味の無い気持ち良さや、操作タッチの良さなど、エモーションに訴えかけてくるような駆け抜ける歓びを重視するようにはなってきているけど、

「なんか気持ちフラフラする…ような」とか、「なんかフロントブレーキが弱いような…」とか、そういうわざと…低性能っぽいところ(本当は低性能じゃないのにフィーリングのみ抽出)を演出として、

「昔のスクーターってこんな感じだったじゃん(笑)!そういう昔の感覚を楽しもうぜ😃✌!」

「フィーリングのみで、実際本当は最新鋭で、けして低性能な訳ではないんだけど…_(^^;)ゞ」

「だって楽しいじゃん!」

わざと古き良き時代のフィーリングを楽しむ!ってところまで作り込んでいるスクーターは、無いですね😆💣️✨

MT車なら、SR400やW800やCB1100など、ありますけどね。スクーターは無いなぁ…

そういうところを楽しむ気持ちで乗るの…最高に楽しいマシンが、現代のVESPAなのかもです。





あっそうそう!車両の詳しいディテールは…


排気量は278cc。水冷4st単気筒SOHC4バルブエンジン(FI)に、洗練されたATを組み合わせ、12インチホイール履く。フロントは航空機のように片持ち式(左側サス)。


ABSもトラコンも付いているようです。


車重は約160kg。


シート高は790mmで、角の落とされた、一見…足着き性の良さそうなDesignなんですけど、シートは硬質でスポーティで座ってもそんなに凹まず、また、ベスパ独特のフロアステップボードが意外と幅広で…12インチタイヤモデルの割には、意外と…そんなに足着き性良いわけではない。


足のスラッと長い🇮🇹イタリア人向きですね。そこら辺はTMAXと似てる(笑)_(^^;)ゞ!


21ps / 7750rpm、22Nm / 5000rpmのエンジンと、Vベルト方式CVTの組み合わせは、ショートストロークにも拘らず、押し出しトルク/加速重視の印象。とにかく出足が元気!そしてエンジン静粛性が異様に高い。


スペックシートだけみていると、排気量の割に、おとなしいSPECに感じるかもですが…


SCOOTERは、本当にSPECシートでははかれない乗り物。そのパワー感は間違いなく排気量なりのもので、249ccの一般的な日本のビグスクよりも明らかにパワフル。


タンクは8.5L、燃費は不明。


各部の操作touchが…ものすごく良いです。


メーターが極めてオシャレ。


ヘッドライトは、LEDで明るい。

画像はないけど、VESPAなのに、シート下トランクがあります(笑)!そんなに大きくはないけど、あるのとないのとでは大違い。

水冷式でフロントセクションにラジエター。

欧州は、寒い((⛄))ですからね。ヨーロピアンライダーは、通勤快速としてSCOOTERに乗るとき、膝掛けのような「エプロン」もしくは「レッグカバー」というものをよく使う。

👇️こういうモノなんですけど。

このGTS300は、水冷式でフロントセクションにラジエターにあり、ここにラジエターを通った空気の排気口がある。
膝掛けのような「エプロン」を使うと、コタツのようにヌクヌク温かいでしょうね😉✌

ここら辺が、寒冷地…欧州製のスクーターって感じですね。

ご報告は、以上なんですが、このマシン、美女はもちろん、パンツェッタ ジロラーモのような、ちょいワルなオヤジにも…似合うような気がするんですよね。

正直…ちょっとハズしてこれに乗っている余裕ある男の人、カッコいいと思う。自分に自信がないと…そういうエスプリの効いたハズし方できないですから😉✌