読書感想になります。
「科博と科学 地球の宝を守る」

科博の館長さんによる書籍。
科博の館長さんは、大学教授が退職した後に館長になるケースが多かったそうですが、この館長さんは、科博勤務からの館長さんです。
まず最初に世界の大学や博物館の歴史について。
欧州の大学は、マジで古い! 日本は明治からですけど、欧州の場合は・・・それこそ天動説や地動説とかね? 「チ」の世界です。
博物館も然りで、文系の博物館との垣根が低め。そもそも「チ」じゃないですけど、宗教とのいざこざも経験してきましたしね?
一方で、日本は、文系と理系の間に溝があるというか・・・
文系の子達は、中学もしくは高校1〜2年で理系教科とはおさらば。自然科学に無関心な人たちが多い。美術や芸術など美術館と、自然史博物館や科学館との溝が大きい。
そして館長さんの研究エピソードや館長になってから苦労した話を紹介。
東日本大震災や津波の話題もありました。
助けに入った東北の博物館の収蔵庫が水浸しで標本もバラバラになってしまったこと。
一方で・・・震災前に遺跡から発掘された骨が、発掘当時に既にバラバラ状態だったこと。当初は敢えてバラバラにする埋葬方法だったのでは?とか研究者の間でも、それ本当か?という説が多々だったところ。
これ、実は、もっと古い時代の津波で、埋葬された骨がバラバラにされ、発掘した時にはそういう状態だったのでは?と、著者が気付いた話など。
PCRなど研究手法が新しくなると、古い標本から新たな情報が得られることもあります。
そのため、収蔵庫は大きくする必要はあっても、小さくする可能性はほぼゼロ。経費削減とか、この部分では、やっちゃいけない。
しかし、コロナ禍で入館者が減り収益が減ったこと。
さらに、ウクライナの戦争で電気代の高騰。標本を保管するために空調代が半端じゃなくなります。
結果、クラウドファンディングに至ったことなど。
てか、中東情勢もヤバイよね? この本では世界情勢はウクライナまでだったけども。
一方で、コロナ禍で変わったのは苦しくなったことだけではなくて。
ネットの利用ですね?
youtubeよりもVRがウケたとか。ただ視聴するより疑似体験。知識を得る勉強するというよりは刺激。面白い!という刺激ありきからの知識を得る。順番が逆かもですが、それがこれからの生涯学習の普及ポイントになっていくのかな?