前回の続きです
今回のドライブの目的地
それは、大雄山最乗寺
開山は、今から600年以上前、応永元年(西暦1394)3月10日です
伊勢原市出身の、和尚・了庵慧明禅師という曹洞宗の僧が建てたお寺です
了庵慧明禅師は、鎌倉の建長寺をはじめ様々なお寺で修行し、最終的に、能登半島の總持寺(現在は鶴見に移転)の、一番責任の重いお坊さん(最乗寺のHPではこう表現しています)も務めました。
最乗寺は、別名・道了尊(または道了さん)と言われます。
能登半島の總持寺にいた了庵慧明禅師のところへ、山伏の格好をした相模坊道了という者が、弟子を申し入れてきました。
弟子となり、修行を重ね、滋賀県の大津市の寺で、多くの弟子を育てていましたが
了庵慧明禅師が最乗寺を建てると聞き、滋賀の弟子に別れを告げ、大雄山へ駆けつけました。
道了はお寺を建てる総責任者として、
特に土木工事では500人力の力を発揮して、最乗寺の創建に大きな功績を残しました。
そこから最乗寺を、道了尊または道了さんと言う様になりました。
境内を見て回って、御朱印を頂いて
滞在時間・30分もいらないよなって思っていたら
良い意味で、大誤算となりました
駅から最乗寺に向かう途中の道には、昔しながらの古めかしい茶屋が点在し
杉並木がずっと続きます。
境内の案内図はコチラ
境内の広さは、128ヘクタール東京ドーム27個分だそうです
三門を過ぎて、本堂近くに250台収容可能の無料駐車場があります。
しかし、このお寺はその駐車場に行くまでがまた素晴らしいと
YouTubeで見たので
私だけ、手前で降りて
歩いて本堂を目指します
ゆずちゃんのお散歩出発地点
ロータリーになっているこの場所が、
バスの終点となっているので、
バスで来られる方も、こちらで降りて歩く事になります。
この場所には他に、
安気地蔵尊があります。
石造と木造の地蔵尊を祀っている場所で、
昔は、最乗寺に入る僧は、ここで身支度をして剃髪をした場所だそうです。
さて、この橋を渡って、ぽんくんが待つ本堂横にある駐車場へ向かいます
橋を渡ると、味がある石段です。
これが続きます
境内には、705段の石段があるとの事
ガンバルンバよ(笑)
右手には道路があって、車はこの横を通って駐車場に行きます
途中途中に、石灯籠があります。
参道一丁目バス停の参道から、全部で28宿あるそうです。
これは、24丁目(番目)の石灯籠です。
7月中旬なのに、まだアジサイが咲いていました。
最乗寺はアジサイも有名で、
仁王門から境内までの約2.5kmの間に約1万株のあじさいが植えられていて
大雄山あじさい参道とも呼ばれています。
石段の横には、この様なかなり立派な杉の木も点在。
樹齢500年の木もあるそうです
境内全体で17万本の杉あるそうです
花粉時期これない(笑)
やっと三門到着
こちらは新しい門で、
平成22年、開山の庵慧明禅師没後600年を記念して建てられたものです。
平成15年10月27日に竣工。
門の形は2階建てで一階に屋根がある門で名前は二重門といいます。
高さは22mの高い門で、二階には22体の仏像が祀られています。
三門を潜っても、まだまだ坂&石段が続きます。
参道の両脇には、奉納された石碑がずっと並んでいます
石塔の数は、全部で621基
一番古い塔 382年前のものだそうです。
このあたりで、ぽんくんと合流♪
駐車場より、少し下まで降りてきてくれました
とにかくこの苔むしった雰囲気が最高!
しかも人も全然いないので、お寺本来の静寂さを感じる事が出来て
歩いてて、浄化されていく気分になります
こちらは、坐禅石
600年以上の昔に、大雄山最乗寺御開山・了庵慧明禅師が
この石の上で坐禅をしていたと言われている石です。
やっと本堂入り口の瑠璃門へ続く石段到着!
歩き始めて15分ですが、何せほぼ坂&階段(笑)
なかなか疲れました
この周辺は、もみじの木がたくさん!
紅葉シーズンはかなり素晴らしい様です
※公式サイトよりお借りしました
こちらのお寺は拝観料がございません。
なので、ランニングしている人もいたし、
ワンちゃんのお散歩をしている人もいました
こちらが本堂
昭和29年に再建されたものです。
金剛水堂
金剛水が頂ける場所です。
開山当時、道了が井戸を掘っていたところ、
そこから大雄山の重宝「御金印」が出てきました。
その御金印を取り出すと、霊泉が湧き出てきました。
それが金剛水です
飲むことも、貰って帰ることもできるようです
ミネラルウォーターとして、ペットボトル販売中
多宝塔
完成は、文久3年(1863)
南足柄市の指定文化財です。
最乗寺境内の建物の中で最古の建築物です。
塔の下には了庵慧明禅師等お偉い僧侶の、火定(火葬)灰が納められています。
清心の滝(清滝)
箱根の明神ヶ岳山麓から湧水を引いているそうです。
水神さまも祀られていました。
御供橋・圓通橋の先に見えるのが、結界門です
御供橋は白装束を身にまとった修行僧が使用する為の橋で、
普段は通行する事ができないようになっています。
この橋は、「かながわ橋 100選」の一つだそうです。
結界門は明治30年(1897)に建立ました。
「これより内は不浄の者入るべからず」と言われていて、
ここから先は道了尊の浄域とされています。
門の前には、寺の守護神・天狗が祀られています。
何故、最乗寺に天狗がいるのか・・・
応永18年(西暦1411)3月27日に了庵慧明禅師和尚さんが75歳でお亡くなりになりました。
次の日に道了さんは、「私の役目は終わったので、これからは天狗に変身して永遠に、お寺とお参りに来た皆さんをお守りをする」と、両手と両足に幸せの使いと云われるへびをつれ、左手に悪人をつかまえる綱と、右手に悪人をたおす杖をもち、白い大きな狐にのり、カミナリが轟くなか山奥に入ってゆきました。
※最乗寺公式HPより抜粋
結界門をくぐると、
77段の石段
でものちの事を考えると、可愛いものです
上った先には、
日本一大きな下駄もありました
道了尊 天狗化身像
天狗になった道了の姿を彫った石の像 です。
さて、ここからが試練です・・・
354段の石段上ります!!!
これがまた古い石段なので、段差が低いし
コケだらけで滑りそうだし
幅も狭いので、非常に上り難いんですよ
この途中にも天狗がいます。
今見ても、凄すぎる!!!
今までは、踊り場的な休憩場所がありましたが
ここからはお休み場所がなく、ただひたすら上ります
もうね、途中足動かなかったわ
でもこの階段を、何往復かしていたランナーがいた!
スポコンアニメみただわ
354段上って、やっと到着
奥の院です
道了大薩の本地仏十一面観世音菩薩を祀っています。
昭和43年(1969)の再建されました
(私が生まれた年・1969年は昭和44年なんですけど^^;年度表記かな!?)
ベンチがあるので、そこで一休みして息整え・・・
そしてまた来た道を、ただひたすら下ります
途中、すれ違った老夫婦とお話したんですが、
かなり下の方で疲れ切っていたご主人・・・
無事上れましたでしょうか(^◇^;)
凄い心配しております
まだまだ、実は行きたい門もあったんですが
雨が降ってきてしまって、この日はここで散策終了
御朱印もいただいてきました
月限定御朱印や、キャラクター御朱印もありますが
私はそういうのにはあまり興味がないので(^◇^;)
本来のお姿の御朱印を頂いてきました
尚、境内からは箱根の明神ヶ岳に続くハイキングコース入り口がありました♪
最乗寺→明神ヶ岳→金時山登山口までは5時間かかるそうですσ(^_^;)アセアセ...
階段、凄い疲れたけれど
ここはまた季節を変えて、絶対に行きたいと思ったお寺でしたぁ~♪
まだまだ私が知らない素敵なお寺を探して、散策してみたいですね
さて、歩き疲れた私たち
癒しを求めて、とある場所に向かいます
続きはまた後日