天才児を作るためのDNA編集とは? | ママの実践ギフテッド教育

ママの実践ギフテッド教育

誰でも実践できるギフテッド教育についてご提案します。

こんにちは。

 

ママの実践ギフテッド教育のHiromiです。

 

今年も、あと一日を切りましたね。

 

 

年末で忙しいので、来年、年明けにのんびりと記事をあげようと思っていたら、

 

なんだか、案の定、年末というとゴタゴタすることが増えますね目

 

 

セミナーやブログの記事でも

 

”天才児を作る”という概念の間違いやモラルについて私は明記してきましたが、

 

先日、ナショナルジオグラフィック日本版で、18年に中国で賢い遺伝子を研究する科学者がDNA編集で、双子の女児の誕生を発表された件について記事が出てましたよね。(こちら

 

科学者の研究といえど、

 

科学者個人の名誉や研究のためでも、許されることではありません。

 

最終的に、誕生した子供の人権は、もはや研究対象というモルモットなのですから、

 

人権があってないような研究が通るほうがおかしいです。

 

誕生した子供については、プライバシーが守られることもなく、

 

一挙一動を監視され、何かにつけて期待されたり、批判されていくことでしょう。

 

18年に中国の科学者がこうした研究発表をする以前、アメリカのヘイスティングセンターの所長、ミルドレッド・ソロモン氏が、”20世紀初頭にあったような知的障碍者への強制避妊などの過去の過ちを踏まえて、必要な制限をかけるべき”と語ってましたが、ソロモン氏がこのような発言をするようになったのは、2014年に優秀な学生を集めるジョンズ・ホプキンス大学がセンター・フォー・タレンテッド・ユース(CTY)に研究依頼をしていたことがきっかけとのこと。

 

 

・・・・・

 

そういえば、アメリカの有名ブロガーさんの息子さんも、その研究に協力とかしてましたよね?

 

自分の息子の脳の構造を資料として、その研究に協力することで、社会貢献になるとかなんとか。

 

忘れもしない2013年の頃、私は、そんな研究は危険だし、DNAを編集操作するとなれば、

 

差別を生んで、能力の高い人を作ることは、

 

規格に満たない人間を”劣った者”に認定したり、

 

体の機能の欠陥した状態を不要な人間に認識されたのでは堪らないと、私は批判記事にしてました。

 

ソロモン氏も同じことを仰っているのをみて、やはり、私の考え方は間違ってなかったんですね。

 

これは、私が正しいと強調したいわけじゃなく、アメリカの中でも、このような研究に反対する声が大きいということです。

 

つまり・・・・

 

日本でギフテッド教育に関して、アメリカが、アメリカが・・・・と、アメリカを参考にしなければならないほど、アメリカのギフテッドの研究が全面的にアメリカ社会に受け入れられているわけではないのです。

 

 

世界的にみたら、そのような”優生”に拘るギフテッド児の研究に反対する声が大きく、

 

また、そのような研究が差別を助長するという声のほうが大きいのに、日本でギフテッド教育やギフテッドの子供の親は、なにかとアメリカの”優生に拘る情報”を参考にしている人が多いのです。

 

ですから、その参考となる日本語の情報は、どこのどなたの影響なのでしょうか?

 

CTYの研究として、研究があることは事実ですから、私が批判する研究の、その情報はもともとは同じところなんですよ。

 

でも、そこで私と異なる考えのギフテッドの親もいるわけで、その解釈の違いです。

 

そういう研究が人類の発展のためになる、自分の子供を研究対象として情報を提供することが社会貢献だと考えるギフテッドの親もいれば、

 

私のように、自分の子供が研究材料になることで能力の劣った子供の基準ができる可能性を反対する親もいるわけです。

 

 

道徳観として考えた時、ギフテッドの子供のDNAだけを使って人間が誕生するように編集操作することが社会のためになるならば、マイナスの状況も想定するべきです。

 

能力の高い人間だけを価値あるもの、価値のある人間だけが社会に存在すると考えるならば、そこに人間の幸せはなくなるということです。

 

人に価値を感じさせる何かのない人間は要らないという考えのもとに、価値のある人間、能力のある人間だけが存在し、誕生する社会を目指すなど、ロボットを製造するのと、人間の誕生は違うことがまったくわかっていません。

 

常に、自分が誰かのために働いたり、価値を感じてもらうために存在しなければならないわけで、無償で働き、本人の喜びがまったくない、強制された作業をさせられる機械のような存在ですよ。。。。

 

何も感じないロボットは良くても、どこに人間の幸せが感じられるでしょうか??

 

 

人間の能力の有無に囚われずに、個々の持つ個性や特性を受け入れ、生きる喜びを持って精一杯にできることだけをしていけば、それが人間の幸せだと思います。

 

私が提案しているギフテッド教育とは、個々の持つ幸せがあることに気がつくための教育です。

 

人は、もっともっと、あるがままの自分を受け入れるために、自分を受け入れて学ぶ必要があります。

 

その学びというのは、自分が幸せを体感するためなのです。

 

なお、中国で遺伝子編集して双子を誕生させたという科学者は、医療機関に所属する人と共謀して、偽造の書類を提出し、夫がエイズ感染した夫婦の受精卵を編集したということで、法律違反で罰せられたとのこと。(こちら

 

罰金は、日本円で4700万円だそうですが、賢い子供の価値、ひとり2350万円って・・・・・・

 

自分の子供に値段がつくのは、私は嫌だなぁ。

 

ましてや、だれかのお子さんを欠落した能力と判定する基準に、自分の子供がその判定基準に使われるとしたら、それは絶対に偏った判断としておかしいし、反対です。

 

能力の高い子供・・・・・

 

森ガールは、能力が高いところもあるけれど、

 

人よりできない能力だってたくさんあるのに、そこは無視していいなら、

 

障碍や病気のあるお子さんだって、できない能力を無視して、普通のお子さんや能力の高い子供ができないことをたくさんやってますから、そこを評価されるべきです。

 

そういう人間の可能性を潰すような研究など、本当に辞めてもらいたいです。

 

差別を助長するそんな研究をしたり、奨励するような人を立派だとか、偉いとか崇めないでくださいね。

 

毎年、年末は恒例行事のように、人間の優生について論争をすることになってますが、皆様も良いお年をお迎えください。

 

 

 

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