ココアパウダーとカカオパウダーは別物です! | ママの実践ギフテッド教育

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こんにちは。

 

ママの実践ギフテッド教育のHiromiです。

 

夏に向けて、ダイエットをしたい女性が多いせいか、この時季は、必ずダイエットネタがたくさん出回ります。

 

無理な食事制限や間違った情報でダイエットをするのは、摂食障害になりやすいので、若い子におかしな影響を与えるような情報発信は、心底、1人の母親としてやめてほしいと思ってしまいます。

 

ココアダイエットなど、いかにも、”美味しい飲み物をいっぱい飲んで痩せられるなら、試したい。”という期待を持ちやすいと思います。

 

・・・・・・ちょっとお嬢さん方、待ってください・・・・・

 

美味しいものをいっぱい飲んで食べているから、ダイエットが必要なのに、節制しなかったら、痩せられるわけないですから!グラサン

 

ココアは、美味しい飲み物ですが・・・・

 

幸せな気分にもさせてくれる飲み物ですが・・・・

 

ココアでガンの予防ができるとか、アンチエイジングだとか、ダイエット効果があるとか・・・・・・

 

残念ですが・・・・

ココアにはそうした働きは、ありません!!ショボーンショボーンショボーン

 

ここのところ、”酵素”の働きを思い出してください。

 

長時間、高温を与えると、酵素の働きは活動しなくなってしまうんですよ。

 

ハチミツも、同じくハチミツの効果が凄い、凄いと健康食のように言われますが、それは、非加熱の生ハチミツに限定しての効果です。

 

それをやっているのは、養蜂家さんが販売しているぐらいで、花蜜のシーズンや数に限定があるので、お値段もそれなりに高いです。

 

いつでも買えて、お値段もお手ごろなものとして、スーパーで大量生産されているような蜂蜜には、ほとんどが安全対策として加熱処理をされてしまっているので、ハチミツの酵素の効果は、不活化してます。

 

ハチミツは、乳児でなくても、ボツリヌス菌による食中毒がないように、高温処理をしているメーカーがほとんどですから、安くていつでも買えるハチミツは、その効果を期待して食べるよりも、シンプルに美味しいという理由で取るほうが、よっぽど健全な目的で食することができます。

 

それに、どれだけ効果のある高額のハチミツを購入されても、そこに熱湯注いで飲むなら、高いお金払って飲む意味もないので、ハチミツの味を楽しんで飲むだけなら、安いスーパーのハチミツを買うほうが適切です。

 

ココアもこれと同じです。

 

ちまたで言われているココアダイエットでは、ココアという飲み物として、砂糖や粉末ミルクを混ぜたココアパウダーと、砂糖や粉末ミルクを含まない純ココアパウダーがあり、この純ココアパウダーを使うことで、ダイエット効果や健康に良いと言われています。

 

”純ココア、ピュアココアにはポリフェノールがいっぱいで代謝アップしてくれて、痩せるとか、血行を促進してくれて循環器官の働きを高める・・・・・”

 

 

・・・・それは、だから、カカオ豆に含まれているテオブロミンの働きを挙げているわけですね・・・・・

 

 

そのテオブロミンの働きそのものは、その説明で間違ってないんです。

 

が!!

 

その効果が、純ココアにあるということはありません。

 

 

だって、製造工程が違うんですから!!

 

その純ココアの製造工程をみたら、酵素が十分に働いている状態ではないのですよ。

 

カカオ豆は、カカオの実から取り出したカカオ豆をバナナの葉っぱで発酵させて、その酵素によって、その後の工程も含め、カカオの効果の良し悪しがあります。

 

豆をちゃんと発酵させないと、上質のチョコレートにならないんです。

 

結構・・・・この発酵作業、技術が及ばない農家さんもいるので・・・・豆の良し悪しがそれで分けられて、品質の悪いものは、安いチョコレートにされるという・・・・

 

怖いことですが・・・・子供用の安いチョコレート菓子・・・・それっぽいという・・・・・

 

私としては、子供にこそ成長しているのですから、高級なものでなくても、美味しくて健康に良いものを食べさせたいですが。

 

 

いや~、ほんと、こんないい加減な情報で、ダイエットをしましょうだなんて、なんとおそろすぃ~!!

 

ということで・・・・・チョコレートについて、その製造工程を説明してみますね~。

 

 

①カカオの木の実を取る。

 

 

 

 

 

②カカオの豆を取りだす。

一つのカカオの実から取れる豆は、約45粒ほどしか取れません。

 

 

 

 

③カカオ豆をバナナの葉に包んで発酵させる。

 

 

 

 

④発酵した豆を乾かす。水分が7、8%に残る程度。

この状態で、海外の工場へ輸出されます。

 

 

 

 

 

⑤工場でカカオ豆の殻を割り、豆の種を取り除き、カカオニブだけをより分けます。このとき、カカオニブだけを分けるために、粉々になった殻や種、豆の皮などが入らないように、蒸気による空気圧を使用します。

 

 

⑥取り分けたカカオニブを100度以上の温度で焙煎します。

 

⑦焙煎したカカオニブを挽きます。

 

⑧挽いたカカオニブは、カカオマスというチョコレート液になります。

 

 

こうしてできたカカマスにお砂糖とカカオバターを加えて固形にしたものがチョコレートです。

 

このカカオバターやお砂糖の配合や調合は、各メーカーごとに違いますが、先の工程にある、発酵を十分にしない質の悪いカカオ豆では、さらに様々な味を誤魔化すためのものを混ぜて、安価な菓子にされるようです。

 

カカオマスの量がチョコレート全体の量に対して70パーセント以上であれば、カカオ豆の効能は期待できますが、カカオマスが70パーセントを含まないチョコレートには、カカオ豆を挽いたカカオマスが減り、砂糖の量が増えますからダイエットは期待できません。

 

カカオマスが70パーセントを含むものでも、そこには砂糖が含まれていることは忘れないように!!

カカオマスが85%、90%、100%というのもありますが、カカオマスの含有量が多いほど、砂糖を含まないので、美味しいチョコレートの味はしません。

薬っぽい味がして、本物のチョコレートって、そういう味?とショックを感じますよ。

 

カカオマスだけで作られた100%なんかは、私は、無理!!

やっぱり、せっかくチョコレートを食べるなら、美味しく食べたいと思ってしまいます。

 

カカオマスの含有量が多いものは必ず含まれているパーセンテージが表示されていますが、何も書かれていなければ、後ろの表示を確認してみてください。

内容成分をみて、カカオマスが最初に記載されているのが望ましいです。

内容成分として表記される順番は、含有量の多い順なので、砂糖が最初のチョコレートは、チョコレートの味も効果も薄いということです。

 

カカオバターの記載がなくて植物性油脂というのは、パーム油などの安いオイルが使われている可能性が高いです。

 

このパーム油脂は、いかにも植物性のオイルで安全そうなイメージがありますが、今、危険な油として注目されているトランス脂肪酸と同じように体に危険な油なので・・・・

お子さんに食べさせたくない油ですから、気をつけてくださいね。

 

 

 

ここまでが、ざっくりとした固形のチョコレートの製造工程なのですが、純ココアが造られる工程は、どこのどの時点だと思いますか?

 

これがですね・・・・

 

⑧からの続きになります。

 

カカオマスというチョコレート液から、カカオバターと粉に分離させるのです。

 

 

カカオマスから分離したカカオバターは、ご存知のように、チョコレートを固めるために使われたり、カカオバターとして、お料理に使われたり、化粧品などにも使われたりします。

 

そして、カカオマスからオイルとしてバターを抽出して残ったものに熱を加えた粉がピュアココアと言われるココアパウダーです。

 

 

 

 

では、ここで、ココアパウダーに味も見た目もそっくりな、カカオパウダーはご存知ですか?

 

カカオパウダーですからね。

 

言い間違いでもスペルミスでもありません。

 

cocoa 

cacao

 

似ているけど違いますからね。

 

カカオパウダーは、チョコレートの工程の④で発酵して乾かしただけのカカオ豆を殻ごと粉砕したものなんです。

たぶん、日本のネットで騒がれているココアダイエットは、恐らく、このカカオパウダーを使って痩せようということのようなんです。

 

紛らわしいですが・・・・・カカオパウダーとココアパウダーを間違えてダイエットを試みてたら、効果は期待できないと思います。

 

この↓状態から粉砕したのがカカオパウダーです。

 

 

 

ココアパウダーは、豆を割って取り出したカカオニブを焙煎して挽いたカカオマスにさらに熱を加えて取り出された粉なんです。

 

純ココアに効果がないと断言できる理由は、この加熱処理です。

 

工程に熱を与えていることで、カカオ豆の持つ効能、酵素の働きが不活なのか、死活になるのか不明ですが、酵素の働きは、37度前後、40度を越えると弱まり、53度を越えたら、不活化します。

 

これはハチミツの効能、酵素の働きと同じ原理で考えてみてください。

 

いくら蜂蜜の効果が高くても、熱処理を加えてしまったら、オーガニックの花の蜜から取った蜂蜜だろうと、その酵素は不活です。

 

アーユルベーダによる食事では、ハチミツをよく使いますが、熱は加えて取ることはしません。

咳止めにハチミツをお湯に溶いて飲む人いますが、それでは咳止めになってません。

ハチミツを咳止めに使いたければ、舐めるのですよ。

 

私もハチミツをお湯に溶いてレモンを絞って飲むことはやりますが、それは、単に美味しい、その味が好きでそうやって飲用しているだけで、別に咳止めを期待してないので、それはそれで良いのです。

 

スーパーで売られる蜂蜜は、いつでも販売できるよう、安くて買いやすい値段にするために、加工をするために、加熱処理をしているので、食べやすくて美味しい食べ物であっても、ハチミツの効能を期待できません。

 

ハチミツの効果を期待したいなら、養蜂家のところで少量生産して、花の蜜の種類を特定したもので、非加熱の生ハチミツがお奨めです。

 

非加熱の生ハチミツは、花の咲く季節も限られているし、とても手間暇がかかるので、お値段がするのは当然ですから、値段が高いと思う方は、スーパーの安い、効能のないハチミツを買ってください。

 

そうじゃないとハチミツにも養蜂家に失礼ですからね・・・・・

 

 

あ、話が全然外れてしまいましたね・・・・

 

ココアの話ですが、日本で売られている純ココア、ピュアココアと呼ばれているものは、ココアパウダーとして、砂糖や粉末ミルクが入ってないから、純なココアパウダーというネーミングに問題はないと思いますし、メーカーさんが商品本体に効能は謳ってません。

 

ココアダイエットなる情報をみると、ココアが体に良いと過信している人は、ココアの製造工程をご存じないのでしょうね。

 

カカオ豆の持つ効能は、焙煎する前の生のカカオ豆を殻ごと粉砕したカカオパウダーの持つ、テオブロミンやポリフェノールの働きを期待しているんだと思うんです。

なので加熱処理で作られたココアパウダーには、効能はないのです。

 

ネットの情報を読み漁って、情報をコピペしただけなんでしょうね・・・・・

 

私は、チョコレートメーカーさんの製造工程をきちんと説明もらってます。。。

 

ただですね・・・・私が疑問に思うのは・・・・

 

乾燥させたカカオ豆を挽いただけのカカオパウダーのほうが、加工してできたココアパウダーより、効能があるのですけども、カカオパウダーを使って、焼いたり、熱を加えたら、その効能は、やっぱりココアパウダーと同じなんじゃないかと。

 

 

 

だから、カカオパウダーをそのまま、熱を加えずに食べたら良いんだけど、抹茶の粉を食べるのと同じで咽てしまいます。

それで、カカオパウダーにココナツオイルと黒砂糖をちょっと足して、チョコレートにして食べたら、これ、ばっちり効果のある食べ物になるということです。

 

 

チョコレートが嫌い、甘いのは苦手というかたなら、焙煎前の生カカオニブを食べれば、カカオ豆の効果を期待できます。

カカオニブは苦味のあるナッツみたいな食感ですが、食べられない苦味はありません。

 

カカオマスが70パーセント以上のチョコレートは、カカオニブが焙煎されてしまっていても、ぎりぎり効果が期待できるものということですが、基本的にチョコレートという嗜好品として楽しむ食べ物ですから、商品説明に効能の記載はありません。

 

味も見た目も、カカオパウダー、ココアパウダーは似ているのですが、健康面における効能は、雲泥の差だと思いましょう。

 

そして・・・・健康への効果よりも、チョコレートを食べると、美味しい!と満たされた気持が何よりハッピーな気持にさせてくれます。

 

それが毒となって、中毒になってやめられない、止まらない。

結果的に、食べ過ぎることで太ってしまうとか、胃が荒れてしまうんですね。

 

どんなに体に良いチョコレートもほどほどにしないと体によくないし、ココアダイエットなど、砂糖もミルクもばっちり入れていっぱい飲んでいたら、痩せるどころか、どんどん太ってしまいます。

 

ココア・・・・美味しい飲み物だということで、たまに、飲むぐらいならまったく問題ないです。

 

忙しい朝、寝坊をしてしまって子供に朝ごはんを食べさせられなかったり、おやつには、カカオパウダーをココアのようにして飲ませたりして、楽しく健康な食べ物を食べて下さいね。

 

カカオ豆の焙煎から手作りのチョコレートを作る便利なキットがあるので、自分で作ってみたい方はチャレンジしてみてください。

 

カカオ前から手作りチョコレートを作るキット

 

お子さんと実験として、チョコレートを作るのも楽しいかもしれませんよ。

 

 

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