中3から不登校だった娘も高校生になって
夏休み前まではほぼ休みなく通学しました。
 
でも、夏休み明けからは、また
行ったり行かなかったりの、
五月雨登校が続いていました。
 
 
その頃、娘は登校するときは
化粧をするようになっていました。
 
夏休み中にはピアスも開けて、
髪も明るい色に染めていました。
 
 
私個人としては、高校生だからと言って
ピアスを開けてはいけない、という
理由も化粧をしてはいけない、という
理由も見つかりません。
 
ですから、特に反対していませんでした。
それでも校則がありますから、
 
学校に行くときにはピアスは外し、
夏休み最終日には髪も染め直したのですが
スカート丈はいつもかなり短く
髪をカールしたり化粧したりで
登校するとき目立っていたようでした。
 
 
そんな外見だけ見たら、ただ学校サボって
来れば授業中寝てばかりの不良、
そんな風に見えてもしかたない。
 
クラスメイトでも、娘の本当の状態を
理解しているのはほんの数人で、
 
あるとき、娘の机の中に無記名で
「なんで学校サボってばかりで、来れば
   派手な格好して来るの?見てると不愉快。」
なんてひどい中傷のメモがはいっていた
こともありました。
 
 
でも、娘が外見を整えなければ登校できなく
なった、それにはある理由があるのです。
 
 
同じクラスの男子生徒で、以前娘に
告白し、娘がお断りした男子がいます。
 
その子が同じ部活の仲間達と一緒に
娘に対して
「ブス」「出っ歯」「キモい」
などなど、外見のことを悪く言うように
なっていたのです。
 
娘からその話しを聞いた時には、私は
「あら、可愛いじゃない、そんな
   ささやかな仕返し😊」
なんて思っていたのですが、、、
 
ある日娘の数少ない理解者である友達が
うちに遊びに来てくれた時に
教えてくれました。
 
「あれはひどいですよ。すれ違いざまに
   色々言って笑ったり、、、
  スクールカースト制度って悪質なんです。」
 
それを聞いて、
「ああ、娘の本当の苦しさをまだまだ
   理解し切れていなかったんだ。」
と反省してしまいました。
 
 
元々お洒落が大好きな娘。
自分の外見に対するコンプレックス、
自己否定は益々強まってしまったのです。
 
 
「自己肯定感の低さ」
これこそ、不登校になる要因の
大きな1つだと、その頃から
やっとわかり始めました。