「段落の移動」を無効化(キーボードの割り付け) | みんなのワードマクロ

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インサートキーの無効化(キーボード割り付けの技)

インサートキーの無効化(キーボード割り付けの技)その2


と、無効化の記事を書いてきましたが、そのつながりで、別の記事も書きます。




こんなことありませんでしたか?


知らない間に、段落の順序が変わっていた!


怖いですよね。そんなことが起きてしまったら。

私はあります。正直。お客さんに気がついていただき、大事には至りませんでしたが。。。



そんな知らない間に起こってしまうことを未然に防ぐ方法です。




▼そもそも、どうして段落の順序が変わるのか?

Wordには、アウトライン機能というものがあります。

アウトラインで用いられる機能を誤って作動させてしまうことにより、段落の順序が入れ替わってしまいます。





▼アウトライン機能とは?
アウトライン機能は、文章の構成を考えるときにアイディア出しや修正に非常に便利な機能です。


アウトライン機能で文書の構成をたてる (PC Online)



このアウトラインの順序を変更するためのショートカットキーがデフォルトで割り付けられています。

このショートカット(キー操作)に対応しているものが、段落(レベル)を上下するためのコマンドなのです。


Outline Move Up  (1つ上のレベルへ移動)
Outline Move Down (1つ下のレベルへ移動)


このコマンドは、カーソルが置かれている段落を1つ上に(下に)移動させます。

そして、このコマンドが、[Alt] + [Shift] + [↑] と [Alt] + [Shift] + [↓] に割り当てられているんですね。 




▼誤って作動するからくり

キーボード上でこのコマンドを間違えて実行してしまうと、段落の順序が入れ替わってしまうということなんです。

このコマンドは、アウトライン機能だけで動作するわけではなくて、通常の文書作成モードでも動作するんですね。



私は、[Alt] + [Shift] + [] と [Alt] + [Shift] + [] とをキーボードに割り付けています。

この割り付けたキーを押すときに、この「段落の移動」コマンドに対応する[Alt] + [Shift] + [] や [Alt] + [Shift] + [] を間違って押してしまうと、段落の順序が変わってしまうというわけです。




▼実際の動作は?

こんな感じの段落が3つあるとしましょう。


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「き」と「く」の間にカーソルがある状態で、[Alt] + [Shift] + [↑] を押して、Outline Move Up を実行します。


すると、以下のようになります。


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いきなり、段落全体が選択されて、上の段落と入れ替わります。

今度は、[Alt] + [Shift] + [↓] を押して、Outline Move Down を実行します。



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もとに戻りました。



間違えて実行すると怖いですよ-。




▼無効化方法

これは、前回の「インサートキーの無効化(キーボード割り付けの技) 」と同様にします。


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「キーボードのユーザー設定」ダイアログボックスから、「すべてのコマンド」内の「OutlineMoveUp」を選択して、そこに割り付けられているキーを「削除」するのです。


こうすれば、このキーが無効になります。

めでたし。めでたし。




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