以前紹介いたしました、「【図面の簡単な説明】の自動作成マクロ
」ですが、かなり重要なヒントがあると思っています。
前回の記事を掲載後1ヶ月以上たちましたが、追記します。
マクロを作成するうえで大切な考え方に、「完璧を求めない」があると思います。
すべての作業をマクロにさせようとして、完璧を求めてマクロを自作し始めると、どつぼにはまります。
完璧さの追求のために技術的な壁がいくつも目についてしまい、それぞれの対応をしていると時間がいくらあっても足りなくなります。
そうすると、マクロを作成して得られる効率化・気持ちよさをはるかに超える時間をかけて、マクロを作成するはめになります。
楽しんで作っている場合(私のように)は問題ありませんが、手段と目的とがごちゃごちゃになってくると、気がつかないうちにストレスになってしまったり、または「ワードマクロは難しい」と思ってしまうかもしれません。
ちょっともったいないですね。
今回のマクロでは、ちょうどいいところで、マクロがする作業を終わりにしてあります。
特許明細書の記載内容によっては、図面番号が重複して現れたり、順番がばらばらになったりします。
以下は、マクロを実行して得られた【図面の簡単な説明】の文章の例です。
図1,図2の説明が後半に再登場していますね。
【図1】この発明の第1実施形態に係る・・・・・平面図である。
【図2】この発明の第2実施形態に係る・・・・・平面図である。
【図3】この発明の第3実施形態に係る・・・・・平面図である。
【図2】この発明の第2実施形態に係る・・・・・平面図である。
【図1】この発明の第1実施形態に係る・・・・・平面図である。
なぜ起こるのでしょうか?
このマクロは、こちらの解説記事
で書いたように、「図●●は、~。」という文章を文書の頭から順番に探してそれを見つけた順番に表示しているだけだからです。
さらに、重複があるかどうかの処理をしていないので、「図1は、」という文章が出てきたら、何度でも表示します。
それでいいですよね。
この作業の目的は、最終的に【図面の簡単な説明】の文章を書くことです。
でも、この作業のすべてをマクロにさせる必要はありません。
重複の確認は人間がすればいいですね。
そして、重複している部分があったら削除すればいいですね。
言い換えると、人間とパソコンの適度な役割分担をする、ということかもしれません。
あと、マクロを実行する前の下準備として、明細書作成時に、不用意に「図●●は、」と書かないように気をつけることもできますよね。
たとえば、【図面の簡単な説明】に反映させたくない場合には、「読点」を入れないで、「図●●は△△・・・・」と文章を書くようにするわけです。
このような感じで、マクロを使う方(作る方)が、自分でルールを決めて、自分の都合がいいように改造していけばいいかなと思います。
こういう小さな工夫が、マクロを仕事に使っていく楽しみだと思います。
日常の仕事に、こういう楽しみがあってもいいと思いませんか?
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