まず、専修科に入ってから専任の先生(O先生・男性)から、「よく、1寮でここまで頑張れたね」とお褒めの言葉を頂いた。専任の先生は、とても優しくて、もの静かな方だった。

 

専修科でも有名な出来事だったらしいが、私たちの1寮の寮長によって、気狂いにされた生徒がいたことや私と同じ名前の生徒がいて、その生徒は寮長に目の敵にされていたらしく、毎日、酷い虐待を

されていて、学院のたくさんある残飯のなかに隠れたりして、逃げようとしていたらしいが、その生徒も何処かへ行ってしまったらしい。

 

 

1寮の生徒たちは、いつも顔を腫らしていたという。

今と変わりはしないだろう。生徒を殺すまではいかなくても半殺しにはしているのだから。

 

専修科では、他の寮の生徒もいるので内部事情がよくわかる。

やはり、虐待を行っているのは1寮の寮長だけのようだ。他寮もルール違反をすれば怒られるが、お尻を叩かれるといった程度のものらしい。1寮の生徒たちはいつも誰かが、顔を腫らしていることが多いので他寮の生徒たちの間では可哀相だと思った生徒たちが多いという。

 

 

専修科で草花の手入れをしていたり、心の優しいO先生との会話などで、心まで心地よくなってくるから、私にとって修科に通うのが、心の拠り所となっていった。

 

専修科に入ってからしばらくすると、北海道出身の彼女も入って来た。心安らぐ場所とO先生と他寮の生徒と大好きな北海道の彼女たちと話したり、草花の手入れをしたり、雑草抜きをしたり、花の種を植えたりと自然と触れ合いながら、私たちは壊れかけたレディオのような心を修正していくのだろう。