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以前勤めていた仕事は通信の仕事で、
回線の開通、保守、試験等の為に色んな機器を使っていた。
勤め始めた頃は特に難しい事は無く、楽勝で仕事を覚えたけど、
ADSLの登場や、他社参入で業務の内容は年々複雑化していった。

それらの作業を行うにあたって、
道具や機器を持ち替えたり、回線状態試験をする為に、
一日に何度も何度もデスクと回線収容装置を往復する必要があり、
僕はそれが面倒で、どうにか出来ないかなと思い、
色んな機器の特によく使う機能を最低限、
かつ、それが有れば何とかなる的な物を作ろうと思い、
自作して使っていた。

僕は既存の物を組み合わせたり、改良や修理する事は好きだけど、
元々こう言う弱電とか電子回路的なものにはあまり興味が無かったのと、
面倒に思っていたので予備知識が無いに等しく、色々調べたり、
職場内で詳しい人に『○○な事が出来る部品って有る?』とか
『○と△を同一回路に組み込んで同時使用って可能?』とか聞きまわったり、
どう言う部品を使えばコンパクトに収まるかとか、
まず頭の中で大まかなイメージが出来上がるまでだけでも時間が掛かった。

そして、どう回路を組み合わせれば便利かとか考えたり
その上で、途中に電流の逆流が生じないかとか、
レイヤー1の電流が2に流れ込む事はないかとか、
有ればまた別の組み合わせを考えて、
また矛盾が生じないか考える繰り返しにもかなり時間を費やした。

例えばホームセンターで見つけたこのケースにたどり着くまでも、
100均にタッパーウェアを見に行ったり、
家に有る『何か』が無いか探したり、
小さ過ぎたら収まらない、でも無駄に大きいのは絶対嫌、
金属ケース等、素材にしても多岐に渡る訳だし、
探しては部品ひとつひとつのサイズを思い出し、
配線を考慮し、収まるか収まらないかをイメージして、
『かつかつで入るな』と思ったのでこれに決めた。
蓋を開けた状態の写真を見て貰うと分かると思うけど本当にカツカツ。
ってか若干蓋が浮く位(笑)。

しかしゼロに近い状態から物を作るって事は、
有る意味自由過ぎて大変なんだと思い知らされた。
選択の基準が無いのはとても厄介。
有るとすれば多機能で出来るだけ軽くコンパクトって事位。
一つを変更すると他に全てに影響を与える。
まして知識が無いから尚更だよね。


で、いざ作ろうって時に
僕の紹介で同じ仕事に就いた姉に、
『姉ちゃんの分も要る?(・o・)』と聞き、
『うんJ(`ヘ´)し』と言ってたんだけど、
とりあえず自分の分だけ作って仕事で大活躍させておきながら、
姉の分はそこからずっと放置してたんよ(笑)。
僕は自分の面倒さを回避する為の労力は惜しまないけど、
今は関係無いからとてつもなく面倒臭かった(笑)。

その後、僕はちょっと事件性の有る出来事に巻き込まれて、
仕事を辞める事になり、自分の分はもう必要無い状態になったから、
それを姉が『買おうか?』と言った。
でも折角長期間掛けて作ったから自分の分は置いておきたかったんだよね。
で、姉は『ほなはよ作ってぇなJ(`ヘ´)し』って事で、
手順も回路も忘れている重たい腰を上げて、
自分用のを見て思い出しながら作る事にした。

1年以上掛けた計画に比べ、作成は短く24時間程で出来るんだけど、
手順書が有る訳でもないから、中断すると回路のイメージや、
現段階が何処なのか等が分かり難くなり易い作業なので、
本当に他に何もしたい事がなく、
かつ纏まった時間が使えるタイミングで寝食忘れて作った。


で、これは一体何が出来るんよ?って事なんだけど、
淵が青くて丸い部品に配線が集中しているのが見て貰ったら分かると思う。
これが16回路のロータリースイッチで、
それを3チャンネルに切り替える事が出来る。

・まずチャンネル2(中・ニュートラル)
これは回線収容(交換機)側と加入者(端末)側のバイパスで有りつつ、
モニタリング出来るチャンネル。
言わば回線の途中で電話機のスピーカーはオンで、
マイクはオフの状態の物を繋げるイメージ。
単にモニターとしての利用も可能だけど、
バイパス機能でも有るから、回線が使用中で有ろうが無かろうが、
この機器を繋げる際に加入者に影響を与えないチャンネルでも有るので、
他のチャンネルを使用する際にも、
まずこのチャンネルを選択した状態で差し込むニュートラルとして使用する。

・チャンネル1(上)
回線状態測定と発着信
IN(交換機)側とOUT(加入者)側とを分離して、
INは中に仕込んで有る小型の電話機で発着信テストが出来る。
普通の電話機を壊して部品を使って仕込む事も考えたけど、
この小型電話をちょっとイジって仕込む方がコンパクトだった。
このケースの中に小型のブレスト(ヘッドセット=ヘッドフォンマイク)
を入れて有るので、蓋を開ければ実際に通話が出来る様になっている。
OUT側は回線の抵抗値の測定や、絶縁不良、地気(アース)、他混(他回線混入)
などをアナログのメーターで確認する事が出来る。

・チャンネル3(下)
IN側がモニタリングでOUT側が回線状態測定
モニタリングしながら作業をし、OUT側に変化が有った際、
目視で確認出来る様にしてある。

これらは勿論一例で、
例えばバイパスをオフにして受発着信可能状態のチャンネルを作る事も出来る。
これだと例えば、回線の電圧を利用し、
外部で電柱や屋内で作業をしている者と通話で連絡を取り合い、
外部の者が外の状態に変化を加えた事を内部に告げ、
内部の者がチャンネルを切り替えて状態を測定し、
またチャンネルを戻し、外部の者に状態を伝える等の作業が可能になる。

ただ今回のチャンネル構成にしたのは、
そう言う作業の頻度は少ない為、
最も多く求められる作業に適した仕様にしたので上の様になった。

今回の構成は既設回線の切り替え、
一般⇔ADSL、アナログ⇔デジタル、回線事業者⇔回線事業者、
またはそれらを同時に行う作業にて、
現状確認→捕捉状態にし、依頼内容を実施し、
完了後に状態と、切り替えた回線に間違いが無いかの受発信テスト、
それに故障回線の切り替えや状態テストを念頭に置いた組み合わせで作ったのである。

作成したこの機器と、オーダーを筒状の容器に入れた物を腰道具にぶら下げ、
小型のコードレス電話機をポケットに入れて持ち歩く様にする事で、
デスクに固定された試験機と回線収容装置との間を往復する必要が殆ど無くなり、
いつ何処に居ても、急な依頼でも即対応出来る様になった為、
元々仕事が超速いと言われていた僕では有ったけど、
昼寝の時間がもっと増えた(笑)。

本来2人居てもおかしくない仕事量の現場だったけど、
請負だから分け前を減らすのは絶対いやなので、
楽勝やから一人で充分って言って増員は拒否ってた。
実際、僕は、この機器を作る前から、
一日の作業を大体昼には終えていたんだけど、
辞める事になって後釜に聞いたら、
2人で定時ギリギリまで掛かるって言ってた。
僕の4倍以上遅いのか!?。

この仕事は1人から2人になると、
回線収容装置の交換機側と加入者側に分かれて同時に作業が出来る為、
効率的に3倍以上の速度になる。
なのに、なんでそこまで時間が掛かるのか、
なんでそこまで要領が悪いのか逆に不思議に思ったよ(笑)。
一日の中で流動的に変化する要望に対し、
常に効率の良い状態をキープ出来る、
そう、固定した要領ではダメで、変化させても効率が落ちない、
要領の連続体をその場で最良の状態に組みなおせる要領が必要なのだ。
これはこの仕事に限った事ではない。

自分自身はこの習慣がいつ身に付いたか・・・
恐らく、老若男女、ヤクザも、弁護士も、医者も、警官も、
アル中もサラリーマンもホステスもOLも風俗嬢も居てる中で接客しながら
カクテルなども含むアルコール飲料を出しながら、軽食の注文を受け作りながら、
歌えと言われて入れていたカラオケがかかり歌いながら、
伝票を付けながら、3本以上になった灰皿を見つけて交換しながら、
トイレから帰ってきたお客さんに気付きオシボリを手渡しながら、
年配女性客にダンスを求められいやいやながらも応じながら
誰かの水割りが無くなりかけてるのを見付けアイスペールの中身を覗き込みながら、
少なくなった氷をアイスピックで割りながら・・・・
って事を最後には一人でやってた水の時代だと思う。

機転の連続を求められる職業についた経験は後の肥やしとなり本当に良かった。
僕に限らず、経験の有る人は、『誰しも一度は就いてみると良いのに』
って言う人が多いよ。
色んな人と接するから概念に縛られなくなるし、
知識も増えるし、自分の引き出しは増えるし、
あれもこれも『あり』で、こうじゃないとダメって考えは逆に通用しないから、
幅広いスタンスで居る事が普通になってくるんだよね。

まぁ対応力を上げる為、楽する為、横着する為に色々考えるのは楽しい。
勿論仕事の質は落とさないのは大前提ね。
って言うか効率を上げると必然的に仕事の質は上がる。

でも現代の縦列社会と言うか、雇用形態って言うのは特定のスキルを求められ、
自分なりに効率を図る事を許されず、与えられた仕事を黙々とする能力にニーズが有り、
僕みたいな特定のスキルは無い器用貧乏には用無しなんだよなぁ~。
いやんなっちゃう(笑)。

でも、お勤めで興味のある仕事って滅多に無いし、
そう言う人間は起業や自営に向いてるとか言うけど特にやりたい事もない。
通信の仕事は『ほう・・・これは内部がどんな仕組みか見れるな』
って、スケベ心みたいなもんが先立っての選択だったんよね(笑)。
まぁ皆、上に挙げたニーズを踏まえ、興味が無くてもスキルを習得したりして、
業務フローに不満が有っても口出しせず我慢して働いているんだろうなぁ~・・・。
実は、これが僕には無理なんよね。野垂れ死ぬ事を選んでしまいそう(笑)。

例えばオフィスワーク等で同じ仕事をする者の間でも、
尊敬語や謙譲語やらの丁寧口調で意思伝達をするのが通例やん?。
効率悪いって言うのも有るけど、プライベートと大きく違う表現、
言わば別人格を用意させられる点において、それが何を生み出すの?
仕事のスピード、質が上がるん?って思うし、
何よりも、明らかに日常と違うと判断出来るその別人格ってヤツを目にすると、
『嘘、媚、見栄、胡散臭い、汚いメッキ、関わりたくない・・・・キモチワルイ・・・』
って憎悪に似た感情が沸き起こるのを抑える事が出来ない。

あ、そう言う職場に身を置いている人に対しても、
プライベートで素の相手に関わる時には何も抵抗無いよ。
まして公私関わらず、普段から一定の礼節を保っている上品な人とかは、
逆に好きって言うか、こうでなくちゃアカンよなって思うよ。


本題から全く違う話になってる?。
いや、世の中さ、物事も思考も何事も繋がってる事を、
この機器の配線に例えて表現したんよ















・・・ってのは、無理矢理すぎるか。。。