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夜、走ってく、隅っこへ

ループマシン・アコースティックギター・声を使う
アコースティックソロユニット「アナン」
[日本語の濃淡、ループ音楽の可能性、十人十色の夜を語り辿る。]

そういうやつの、日記だ。

「あまり病むことはないよ。
元気すぎるのも不気味だね。」


深々と春が近づいてて、雨に陽気が混じります。
春一番の香りを、そろそろと髪が受けています。くせ毛は春に敏感です。

こんな時間だというのに、上の階の人は引っ越しを始めています。
エレベーターに刺さったまんまの段ボールは、誰かを待ってるようなので、遠慮して階段を使います。



知らない人も、知ってる人も、
際立った変化も見せないまま、強くなったり弱くなったり、
そうして勝手に歩いて行って、いつの間にか遠くに立って、
結局知らない人になっています。

春が来て、春を越えて、
雨季の少し前位には、立派に別人になり替わるものだから、毎度毎度記憶の更新が大変ですね。
F5F5。


勝手に強くなってしまうと、僕の入る隙もないものだから、
弱いままでいてと思う人も何人もいます。

胸を苦いものが巻き戻ります。
変わることは悪いことではないですが、正直言って前までの誰かにも会いたいなとも思いますから、それまでをずっと忘れずにいてと思います。


さて、
長尺の文章は、ひとたび書かないでいると、急に書けなくなってしまったりします。
こちらのブログを近々やめて、新しく作り直そうかと思っています。
少し落ち着く週が来るから、いろんな準備をしようと思います。


忙しいを越えて、
僕らは会えるはずです。
夜道は暗いよ。ひとりじゃ危ないよ。
口笛はダメだよ。蛇が来ちゃうから。

イヤホンを外せばきっと悪魔が来ちゃうから
僕は外さないよ。いつもの音を聴くんだ。
んで自分の足音も聞こえないくらいにしちゃうと、生きた心地がしないの。

夜は、声が良く響く。



今日はひとのライブを見ました。
僕もライブがしたいなって思いました。

ライブハウスのもくもくも、にぎやかさも、なんだか久しぶりでした。
ライブがしたいなって、思いました。


明日は、赤井さんの新店舗でのレセプションに顔を出します。
歌うのかなー。弾くのかなー。
ループマシンをもっていくか悩みます。ループマシン常駐してさせくれればいいのにな。




遠くなってから、余計に余計に、音楽を辞めたくないなって思っちゃいます。
活動したいなって思っちゃいますね。しようか。

悪い癖悪い癖。


クリスマス。
今年はどんな歌を作ろうかなあ。


父に会うと言うと母はそっけなくなり、
母に会うと言うと父はしょんぼりします。
妹は今どこで何をしているかわからないままで、
親戚は僕を煙たがります。

いつかの誰かの食卓に混ぜてもらった時に、大皿での料理に、僕は戸惑いました。
あまり経験のない大皿の数々に驚いて、あたふたと小皿を左手に持ち続けて困る僕に、
みんな笑いました。
ああ、笑われたなって思いました。
凄く悲しくなったのを覚えてます。


よそはよそ、うちはうち。よく母に言われた言葉です。

小さいころから耳に打ち付けられて、嫌いな言葉だと思いましたが、
割と今は違います。

この言葉を尻に持ってくれさえすれば、
豪華絢爛はドキュメンタリー番組の1シーンになりえますし、空き缶拾いのおじさんもそのうちのまた1シーンへと見えてきます。
それで上手く逃げ切れます。

きっと、音楽をやれる人は、音楽を出来る人なのです。

音楽をしていい街だったり、していい世界だったり。
外的要因も内的要因も、できる人なのです。


ずっと考えてました。
きっと僕は違うのかなって思いました。

今後どうするかは、よくわからないですが、ギターは好きです。音楽が好きです。
今日もゴスペルをずっと聴いてました。
実は出来上がった夜のクラックのPVを、掲載もせずに僕だけが見て楽しんだりもしてます。
来月オープンするバーでのセッションのために、
コードトーンやら理論やら、勉強もいっぱいしました。

でも、うちは音楽をしていい家じゃないの、と言われた親の言葉を、僕は忘れられません。


これからのことを言うのは、悲観であり楽観なので、嫌いです。
だから、何も言わないです。でも、

誰も悲しまないのなら、誰も喜ばないのなら、
どうして僕は時間を削ろう。
どうして僕は労力を費やそう。と思ってます。


僕の毎日は、

人に会わなくなったり、誰かと会話をしなくなったり、
外に出る回数も減ったりしています。
きっと僕を忘れる日も消えちゃう日も、そんなに遠くないのでしょうね。

僕はライブをしなくなりました。