しらないところで | 夜、走ってく、隅っこへ

夜、走ってく、隅っこへ

ループマシン・アコースティックギター・声を使う
アコースティックソロユニット「アナン」
[日本語の濃淡、ループ音楽の可能性、十人十色の夜を語り辿る。]

そういうやつの、日記だ。

今日も、ぼくらのしらないところで、
僕らはきっと離れてく。

きっと明日も、しらないことして、
僕らはきっとずれていく。

季節くらいが僕らをつないで
時間くらいが僕らの基準で
言葉で無理やり知り合うふりができる。
人間だもの。仕方ないのだ。


「知りたいよ」って言ったところで
教えてくれる言葉自体、僕らは違う解釈で、事を進めてしまうのだ。

ちいさなニュアンスの変化は、
やがて知り合えた安心を裏切るくらいの差異になって、
僕らは変わったとかほざいて、時間のせいにしてしまうのだ。

時間さん、かわいそうだ。


「君はどれくらい、知ろうとしてくれるか
僕はどれくらい、その内を探れるかい

いつからか 僕たちは 何かを求め合うから
時間すら 言葉すら 余してはいけないだろ

今日は どのくらい 言葉を交わせるのかい
僕ら どのくらい つながっていられるかい」


久しぶりに僕の頭で僕の歌が鳴り止まないな。
ねだる。っていう曲。
僕は、好き。



ほんとはね、

全部やめて、
全部全部放り投げて、
僕のしらないネットや地表で、曖昧な「やめないで」だけが飛び交って、
僕は静かに消えたいの。

僕には無理でした。悔しいな。って
捨て台詞だけ残して、
知らない海辺の街で過ごしたいの。


今日は、エイプリルフール。
これも嘘かな。嘘じゃないかな。


むむ。あまりエイプリルフールは好きになれないな。



そういえば、あと2週間で僕の生まれた日だ。

去年は、死ぬほど悔しくて泣いたな。
あんなにうまく演奏できなくて泣いたの初めてだったな。

何か変われたのかな。
何を信じられるようになったかな。


背丈はのびず、髪型もあまり変わらず、
移りゆく心だけがなんか成長を悟った気でいてうざい。

僕は昔より、すこしずれて、すこしはまった。
それを成長だなんて、言わせないよ。





今夜はね、ほんとは、あなたに会いたいよ。

会えるよ。すぐに。
でも、我慢できないだけなのだ。

幼いね。知ってるよ、そのくらい。