天国があるならこんな場所? | どうなっても良い日記

天国があるならこんな場所?

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※注意※

今回の日記はお惚気120%でお届けしますので悪しからず。






男性が花に惹かれたり興味を持つ瞬間はいつだって誰かにそれを見せたいとかあげたいとか思う瞬間じゃないだろうか。



そんなもんだろうな。



こんなきっかけがなければ目につかなかっただろう。



あるなにげない一日。



仕事の帰路につく。



ぼんやりとした意識の中、疲れを嫌って程噛み締めたサラリーマンの中の一人として同じ境遇の半ば日本の同士達と電車に揺られている。



音楽にゲーム、雑誌に本に携帯。



時間の潰しかたは様々だが自分だけがその広告一点に釘付けになっている。



西武球場前の百合園の広告である。



毎年のイベントとして定着しつつあるらしい?このユネスコ村の跡地の使い道に悩まされた西武の軽い苦肉の策とも言えるシーズンもののエンターテイメントにあろうことか25歳の男が釘付けになっている。



きっかけはいくつかある。



ユネスコ村の恐竜館が無くなったことを悲観していた自分には割とその後として引っ掛かっていたこと。



花はカメラの難易度としては比較的低めであり、まだ試していなかった点がある。



いや。



こんなんは100分のコンマ1くらいの言い訳である。



残りの99.9は言うまでもない。



この25歳の男はこの広告の百合の中に勝手なまでのコラージュとも言えるある女性を立たせては見とれているのである。



中井駅をすぎて窓の中でニヤついている不気味な自分を見つけたときは血の気が引いたくらいだ。



思い立ったら吉日なこの男がその日のうちにパンフレットをもらって気持ちの上でスキップをして帰ったのは言うまでもない。



正確に言うともう電車の中でメールの文面を考えていた。



妄想は現実にしなくては気が済まなくなったのはいつからだろうか。



なんとかなりそうな妄想ばかり見るようになったのは大人になった証拠だろうか。



花を贈る男性を考える。



枯れない花



造花



縁起悪るっ



生花



枯れる



捨てる



めんどくさっ



しかしこの男はそんなのどうでもよくなる一時の喜びとはかなさを知っていたりする。



はじめて花を送ったのはバレエをやっている知り合いの女性の発表会のときだ。



実に照れた。



知り合いだったしかなり年上。
母の友人の息子の彼女と言うかなり遠い関係だったが信じられないくらい照れた。



電車にバスに会場。



花を持つ自分なんて想像できなかった。



渡す自分も。



だけど相手が喜ぶ姿はなぜか用意に想像できた。



渡した瞬間の空気や表情。



返事は100%に近いくらい「ありがとう」だろうな。



話は脱線したが年上の彼女と行く百合園は同世代カップルの行うデートのそれとは完全に意味が違う。



案の定ついて当然同世代はいなかった。



同世代の定義は自分側だ。



要するに25位の年代は明らかにいなかった。



彼女に合わしたつもりは無い。



なんて無い。



合わしたに決まっている。



彼女が喜ぶ姿を見たい。



いや、彼女が見れれば、喜んでいれば場所なんてどうでも良いかも。



そんなある種の複雑な感情に支配されていた自分は百合園に楽しさを求めてなど全くもってなく、彼女が楽しかったらそれでOKなわけで。



つーか彼女の誕生日にあろうことかデジタルカメラをプレゼントしたことが若干狙ってもいない付箋になっていたり。



楽しんでくれるだろうという自信はあった。



彼女もパンフレットを持っていたし、他の候補地に比べて押しが強かったからだ。



百合園は道に迷うレベルでは無いがかなり広く、木々は壁になって電車や西武ドームを見えないようにしていた。



異世界とまではいかないが(なんせ球場から西武戦がずっと聞こえている)それなりにプレミアム感がある場所だった。



いや、正直に言おう。



かなり感動した。



年上の彼女とでないと絶対にいかないだろう。



いつものせっかちな友人や買い物中心のお出かけなんてそこには無いよ。



でもこんなにも花に感動できるなんて思わなかった。



老けたのか?



まぁともかくスーパーお惚気タイムがスタートする。



お互いにカメラを使って好きな景色をとる。



これがまー楽しかったさ。



手を繋いで歩いてるだけでも良い。



休憩場で彼女が作ってきてくれた水出しのアイスティーを飲んだら幸せ過ぎて軽く泣けそうになるわな。



休憩場から見上げた百合と百合の間を歩く家族を見ながらトトロを思い出す二人。



百合ってまぁまぁ背が高いのね。



思いつきであそこを歩いてほしいと頼んだ。



そこをこの休憩場から撮ると言うと彼女は言うとおりにしてくれた。



頃合いを見てファインダーを覗くと



※今回一番のお惚気ポイントにご注意下さい※



彼女もファインダーからこちらをみて笑っていた。



向こうも俺を撮ったらしい。



帰って写真をみると百合園がまるで天国みたいだった。



お互いにファインダーを覗いていた写真がやはりベストショットだったのは言うまでもない。



現像して交換するのが楽しみだ。



見せられないのが残念だがそこには世界一美しい女性が立っている。



このコメントに対する意見は前向きなもの以外は受け付けません。



とにかく年上の彼女を意識したデートにしては自分が楽しんだ印象である。



写真はそんな百合園のおすそ分け。



一点の曇りも無くオススメします。



良いデートでした。



これからも年上の彼女を言い訳に(悪い意味じゃ無いよ)少し落ち着いた大人のデートも悪くないかもと思うのであった。



オチ?



ありませんがなにか?



世の男性に言うことは無いが今回必要に花の話をしたのは単純な理由である。



花を見たり、貰うと女性は本当に良い顔をする。



花を喜ばない女性はいないなんて言うけど、彼女に関しては事実らしい。



だとしたら女性に花を贈る男性もまた、女性が喜んでくれるのを楽しみにしているに違いない。