出産後の入院中

助産師さんから赤ちゃんについて、こんなことを言われました。

「この子は夜型かもよ」

「抱っこマンで背中センサーバッチリだから大変かもね」 


でも私は特に気にしていませんでした。

夜型と言っても、3時間おきにミルクをあげないといけないから結局起きることになるし、かわいいから抱っこはたくさんしてあげたいし、抱っこマンでも背中センサーバッチリでも問題ないと思っていました。


しかし、想像以上に大変でした。


退院して一週間くらいはミルクの合間は寝てくれましたが、一週間くらいすると夜はほとんど寝なくなってしまったんです。


機嫌よく起きていてくれるならいいけど、最低30分は泣きっぱなし。


2時間泣き続けることもしょっちゅうでした。


泣かないのはミルクをあげている間と、しばらく抱っこを続けたときくらい。


寝たと思って下ろすとまた泣き出します。


まさに抱っこマンで背中センサーバッチリでした。



昼間のミルクの合間は寝てくれましたが、夕方から次の日の朝までは、泣くか抱っこで寝るかがほとんどでした。


退院後2ヶ月は母が平日だけ泊まり込みで来てくれたので交代で寝れましたが、母が帰ると寝れない生活が始まりました。



これがよく聞く夜泣きなんだと気づいたときは、私が泣きたくなりました。


毎日毎日、家事をしながらも、夕方から次の日の朝まで赤ちゃんをあやし、朝やっと寝たら洗濯をして、昼間赤ちゃんが寝た間に少し寝る、そんな生活を続けていました。


妊娠中10キロ近く太りましたが、出産後は自分のご飯より赤ちゃんの事や自分の睡眠を優先にしていたため、あっという間にもとの体重以下に減りました。


どんなに夜中赤ちゃんが泣いても夫が起きてくることはなく、隣の部屋から夫のいびきが聞こえるたびに殴りに行きたくなりました。


可愛くて可愛くて仕方がなかったはずの赤ちゃんが、夜には悪魔に見えてしまいました。


元々寝ないとダメな体質だったので余計辛かったです。


自分の病院に出かけるときは、母に来てもらい赤ちゃんを見てもらって出かけるのですが、一睡もせず病院に行くことになりました。


私の病気で通っている病院は、車で道が空いてても一時間はかかり、大学病院なので予約でも待たされます。
 

帰ってきたらもう夕方になるので、家事をしなければならないし、赤ちゃんが寝なくなる時間なので眠れず、一睡もしないまままた夜をむかえることになります。


病院の日は本当に体がきつかったです。



もう何もかも、嫌になりそうになったとき。


流産のことや、一人で寂しかった時期を思い出すことにしました。



流産の時の辛さに比べたら、なんてことないと思う事ができました。


一人のときに比べたら、今は幸せだと思えました。



育児は想像以上に大変でしたがら、辛かったときの事を思い出す事で、なんとか頑張りました。