【警告】
この記事は
『マクロスF~サヨナラノツバサ~』
のネタバレを大いに含みます。
今後見る予定である方、
自分の価値観以外の感想を聞きたくない方、
などに該当する方やしそうな方は見ないでください。
これは最後通告です。
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ということで感想です。
あ、それと
『注意』
今回の感想は兎に角長いです。
時間に余裕のないかたや読むのに時間がかかるという方は、
時間に余裕のある時や覚悟してから読んで下さい。
では感想です。
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まずは単純に俺の感想を。
すっごい面白かったです!
まぁ細かいことは追ってポイント毎に書いていきます。
【1】今回の失敗点
俺の性分としてまずは嫌なことから済ませたいと思います。
まず1つ失敗だと思った事ですが、
・今回見た映画館の上映機材・環境が悪かった
お蔭で前半のシーンに没頭できなかったですね。
アルトとランカのデート(?)のやり取りや会話もそうですが、
特にかっがりしたのは、
冒頭のシェリルのライブシーン
ですね!
今回とは違う比較的新しめの映画館でみた前作、
『マクロスF~イツワリノウタヒメ~』では
シェリルのライブシーンの余りの迫力に
感動と衝撃
を覚えライブのシーンはずっと鳥肌ものでした!
それほどまでに歌と映像美と迫力をうまく融合したことに驚きでした。
その勢いで一番くじに1万投入し、
挙句上位賞全部かさっらって来たわけですがww
話がそれました戻します。
っとまぁ上記のことがあったので、
ものすごく期待してたわけなんですね。
今回は続編&完結編なので、
きっと前回よりスケールUPしてるに違いないと思って行ったわけなんです。
んでどうだったかとというと、まず
上映しているスクリーン(この場合部屋です)が小さく
前の人の頭が視界に入り、
スピーカーが小さいのか悪いのか音が遠かったり聞こえずらかったり、
映像が映るスクリーン(この場合は画面)の表面の質感がモロにわかる。
といった具合。
お蔭で序盤は全然話に集中できないうえに、
シェリルのライブシーンについての制作スタッフの
「前作のライブシーンよりさらに進化している」
というのが全然体感できませんでした。
とはいえ地元ではここだけしか上映してないので仕方ないたことなのですが・・・。
んで次の失敗点。
・謎の手塚作品コラボ
ライブシーン終わった後からちょくちょく出てくる手塚作品。
例えば
・冒頭のラウンジでのシェリル・アルト・ランカの後ろの「鉄腕アトム」の映像
・ランカとアルトのデートシーンの「つぎはぎ豚」のぬいぐるみ
・フロンティア船団乗っ取りのシーンのビルから見下ろす映像にまた「アトム」
いったいこれはどういうことなのか?
っとまぁこんなところ。
【2】良かった点
これに関しては一杯あります。というかありすぎて覚えてない。
では1個ずつ。
・ライブシーンの演出
≪シェリル編≫
冒頭のシェリルのライブシーンではうまい演出が多かったと思います。
まずは一番最初の教会での「結婚式」のシーン。
このシーンは前作の終わりの予告に使われてましたが、
正直俺はこのシーンはラストのシーンだとばかり思ってました。
つまり「アルトとどちらかが結婚するシーン」だと思っていたわけですね。
恐らく同じ事を思われていた方も多いかとも思います。
っというのも今回で、
「TV版であやふやだったトライアングラー(三角関係)に結論が出る」
というのスタッフからの話が当初から出ていた上で
前作最後の予告のシーンの見たので、
いい意味で丸っきり騙されたという感じですね。
次は「沢山いるシェリル」ですね。
前回の黒うさぎ・白うさぎと違って、今回は画面にシェリルばかり。
よりどりみどりのシェリルですが、
ライブシーンを追っていくと作られたシェリルだとうことがわかりますね。
マイクの代わりに試験管も持っていたわけもわかりますね。
またウェディングドレスを着たシェリルと
タキシードを着たシェリルの顔(頭)が
百合になり雄蕊と雌蕊を絡ませるというのも個人的に面白い演出だと思いました。
敢えて顔を百合にすることで沢山いる映像のシェリルの偽物感を強調し、
そのあとに出てくる本人の唯一感を強く強調してる様に思います。
≪ランカ編≫
こちらはシェリルと違ってファンシーな演出がよかったですね。
個人的によかったのはライブ全体が絵本調だったことです。
まるで最初(TV版)の様な自信のないランカは魔法の言葉を唱える
それにこたえる様に現れる魔法使いのランカ
まるで「ランカ」という魔法にかけたかのような会場を
魔法使いのランカと変身したランカは会場を駆け回る。
シンデレラを彷彿とさせつつも
ファンシーな世界とポップであながらキュートなランカの魅力を魔法使いが、
引っ込みがちだったけど自分が変わったように
クマのぬいぐるみで観客も変えていく妖精のようなランカ。
まるで自分を変えてくれるきっかけをくれたシェリル様になったかのようであり、
自身の死・ランカの犠牲の狭間で揺れるシェリルに歌と笑顔を届ける。
シェリルの選択・純粋なランカの気持ちに切なくなりました。
・ストーリー
≪全体≫
ストーリーについては冒頭からいきなり驚かされました。
まさか一曲歌い終わる前にシェリルが倒れる所から始まるとは・・・。
そしてそこからのスピーディーな展開は見事の一言に尽きる。
でもランカとアルトのデートシーンでの会話の内容や、
しっかり押さえるところは抑えているってのもすごくよかったです。
アルト撃墜からのシェリル・アルトのシーンも、
トライアングラーの演出も切ない。
(わかり易くヘリポートの△マークもその一部だね)
一転そこからの、
シェリルの逮捕・戦時特例による死刑の流れのリアルさ!
ランカにアルトの思いを聞かれても「2人だけの秘密よ」と・・・。
それでも歌うことへの思いは消えず
スプーンや自分の血でで歌詞を壁に書くシーンときたら本当感動。
これでシェリルを余計に好きになった。
んで!ここからがヤバイ!!
まずはランカの慰問ライブのシーン!
なにって!!
クランのミレーヌコスだよ!!!!
ミシェルのバサラコス・カナリアのビヒーダコスも良かったが!
クランのミレーヌコスだよ!!!!
もう一度いう!
クランのミレーヌコスだよ!!!!
なにこの俺得なコンボ!!
ミレーヌも好きだし、その衣装もクランが着てるとか!!!
閑話休題。
そのあとの救出シーンの前の
独房のシェリルとランカの対比と、
ランカの歌に合わせてシェリルが歌う所も、
シェリルの憔悴してるのも上手く表現されて凄い良かったよかったなぁ~。
それとアルトのスカートに仕込んであったスラスターにも驚いた!
まさかここでもう一度あれを使ってくるとはね!
んで最後の退場の所でもうまく三人が三角形というね!
んでココからずっとクライマックス!
ブレラと交戦して身を挺しても弾丸から妹を守るオズマ!
戦闘の余波で宇宙空間に投げ出されるシェリル!
しかもランカの為にアルトへの思いを胸に自ら犠牲に・・・。
そのあとのアルトは本当にかっこよかったね。
「悲しんで何が悪い!!」
ミシェルも
「もう姫とは・・・呼べないな」
そして最終決戦。
ランカがアルトに思いを告げるシーン。
コレ時は「愛・おぼえてますか」のシーンと敢えて似せた演出だと思います。
しかもどことなく2人(シェリル込で3人)の結末も・・・・・。
ランカの思いもアルトの気持ちも考えると切ないシーンですね・・・。
そしてついに登場YF-29!
戦闘シーンはスピード感あふれるYF-29と、
重量感のあるクウォーターの切り替えの上手さ!
ランカのアルトへの精一杯の思いを乗せた歌とともに飛ぶYF-29!
飛び交う弾幕に交差する思い!
俺はガキだからなこういう戦闘シーンにドキドキしてしまうよね!!
大気圏突入をどうするかと思ったら、
小隕石(というかデブリかな?)を盾に大気圏へ突入!
その名も「コード ウェンズデー!!」
まさかここで艦長の波乗りが伏線だったとは・・・・。
おそらく
「なんで足に隕石くっ付いてんだよ」とか
「絶対隕石だけ先に落ちるから」とかっていう人いると思うけど、
そもそもマクロス重力制御して浮いてんだから
足に半重力張って足にくっ付けてもおかしくない。
だから俺はあれ好きです。
そしてワンシーンカットだけのクラン以外のピクシー小隊!!
もっと出してあげて、ショートの赤毛の人俺のタイプだからさぁ!!ww
アルトの被弾シーンからの回想。
幼いアルトとシェリル。
シェリルはアルトの演技(歌舞伎・舞)だけじゃなくて、
それを演じていたアルトの事も同じくらいかそれ以上好きになったんだと思う。
『輝く人』として、『夢』として。
この時からシェリルは『シェリル』になって、
生きるために歌うんじゃなく『歌うために生きる』ようになったんだと思う。
だからこそ舞台に立っていたい、
だからこそ歌っていたいって気持ちはだれにも負けなかったんだと思うな。
アルトもアルトで未熟な自分を素敵だと言ってくれた少女の事は
きっと記憶の片隅のどこかで忘れずにでずっと残っていたんだと思う。
だからこそ、
歌舞伎をやめても求めた空を諦めることなくいたんだと思う。
「あの少女の為にも・・・・」っと思っていたんじゃないかと思う。
こういう純愛みたいなのは凄い切なくて好きです。
ここでシェリルが生きてることが判明するんだけど、
まさかここで独房にアルトと一緒にいた「あい君」が
こんな活躍するとは思いもしなかったですね。
グレイスもよかった。
最後の最後で自我を取り戻して、
シェリルのステージを文字通り命がけで確保する。
途中ランカの臓器を使って生きながらえる話も、
インプラントされたからだけじゃなくて
自分の育ててきた「娘」のシェリルに生きていた欲しいと願った
1人の母親として出てきた提案だったのかもしれない、とも思いました。
そして「娘」の願いを命がけで叶えた「母親」として。
因みにオズマはTV版で散々フラグ乱立してたのに全部へし折ったから、
いい加減本当に死亡フラグかと思ったらそんなことはなかったでゴザルww
ココからの展開も凄い。
にぶちんアルトがやっと幼少期にあった少女がシェリルだって気付く。
多分この時にはもうアルトの中では完全に答えは出たんだと思う。
自分に翼をくれた少女への思いが・・・・。
そしてシェリルはランカとともに大切な『者(物)』の為に命を燃やしながら歌う!
もう感動でうるうるしっぱなしです。
ここでバトルフロンティアから放たれる一撃を
TV版と同じようにバジュラが守ったっていうのはよかったです。
バジュラが2人の歌に答えた行動っていうのが。
そしてブレラとのドックファイト!
これぞ戦闘機どうしの戦いだよね!!
ここでさらなるサプライズが!!
な・ん・と!!!
マクロスプラスの主人公!
イサム・ダイソンが登場!!!!
あの名台詞も言ってくれましたー!!
そして放たれる2射!!
ここでクランが被弾した瞬間は思考が止まった。
「今度はクランがッ!嘘だろ!」っと思いました。
でもミシェルの
「お前一人を逝かせはしないッ!」
っといっての特攻は流石としか言いようがない。
ランカの歌で自我を取り戻したブレラの突撃。
自らの命と引き換えに大事な人の「歌」と「命」を救う兄としての最後のプレゼント。
最後に見せた笑顔は妹の幸せを願う顔だったのか・・・。
2人の歌姫の歌を受け、アルトのYF-29は金色に輝き舞う。
『2人が俺の<ツバサ>だ!』
そして彼の乗る『ツバサ』の名は【ヴァルキリー】・・・・。
↑実はこれTV版でも言っていたんですが、
この映画見て初めて気が付いたんですよお恥ずかしいことに。
この言い回しは素直に『凄い良いな!』って思った。
だって戦場に向かう彼には
『2人の歌姫』
『2枚で一対の翼(機体そのもの)』
『彼の戦う理由(2つの理由)』
があって、
どれも彼には大切でどれ一つも欠けてちゃいけなかった。
それこそが彼にとっての
『戦乙女・戦女神<ヴァルキリー>』っていう
『ツバサ』だったんだから。
そしてアルトはシェリルへの思いを告げてフォールド・・・。
力尽き倒れるシェリル。
エピローグ。
シェリルは眠り続けている。
アルトとシェリルの帰還を願ってランカは歌い続ける・・・。
これは完全にZEROの逆再現で感動しました。
この「マクロスF」自体ZEROとつながりのあるストーリーだけに、
この展開はスタッフもこだわったに違いないですね。
そしてエンドロール。
ここでのシェリルとランカのステージ。
きっとこのエンディングにはそれぞれの解釈はあると思います。
監督自身
「エンディングロールの小さな絵の中に本当のエンディングがあり、
最後まで見ていた人と見ていない人で
物語の結末が変わるといういじわるをした。」
といってるので恐らくは2人は戻ってきた・・・・のかと思います。
ですが私はあの最後は視聴者に向けてのエンディングだったと思います。
今回の『マクロスFシリーズ』は
『初代マクロス』を見て育った人たちも多く、
その為さまざまな所で
当時のシーンや歴代マクロスのシーンを彷彿とさせる作りになってます。
これは本当に凄い事だし、ファンとして素直に嬉しい事だと思います。
スタッフのみなさん本当にありがとうございます。
そしてお疲れ様でした。
とても素晴らしい作品でした!
・・・・っと長くなりましたが今回の感想でした。
見てくださった方長い駄文に付き合って頂きありがとうです。
感想などありました遠慮なくいただけると嬉しいです。
特に私はこういうの語りたくてしょうがない性分なので。
最後に、
マクロスシリーズ、
本当に大好きです!
ありがとうございました!