『ちょっと待って!・・・・・・』

 

有森家にて。達彦さんと、離れ離れの長い年月を埋めようと向きあう、桜子さん。

”Tに捧ぐ”を見せる。


『達彦さん、わたし達彦さんの前では正直でおりたい。その曲はね・・・..』


さあ!今回は、ここから始まる総決算!


そしてー!まさに、ここで、怒りの笛子さん登場。杏子さん夫妻もかけつけ、そこにさらに都合よく、冬吾さん帰宅!達彦さんもはやピアノ部屋に隠れて出られず!


杉夫妻の夫婦げんかで笛子さんの大立ち回り、桜子さん、実にタイミングよく出した助け船の一言がNGワードで、修羅場に!


『Tに捧ぐ』をを持ち出して、冬吾さんと桜子さんをにつるし上げようとピアノ部屋に突入する笛子さん!

 

達彦さん笛ねえちゃんと運命の再会!


役者はそろった!

・・・・・

”Tに捧ぐ”とは、『違うよ、冬吾さんの事だよ。』


『達彦さんに隠すつもりは無かった。さっきこの6年間、どんな風に暮らしてきたんだって聞かれて、わたしこの事は話しておかんとって思った。ちゃんと話して、わかって貰おうと思った。』


さあここからがなぜか桜子さんに変わった一世一代の大立ち回り!


座の一同は、桜子さん、達彦さん、冬吾さんに笛子さんの全当事者に加えて、杏子さん(あとで笛子さんに一言どうぞ!)。


桜子さん、この万座の前で…達彦さんの遺書の事、精神を破壊されてしまった事、その時に冬吾さんがいてくれた事。およそ全て洗いざらい、全てをぶちまける桜子さん!


『もしあの時冬吾さんがそばにおらんかったら、わたしは前を向いて生きていけただろうか。音楽を続けていけただろうか。』 ・・・ 『生きていけなかったじゃないかと思う』


『冬吾さんに、わたしは助けられた』


えー、この場面、これ残酷だひどい、とか、何も、せめて二人きりでやらせてよ、とか、いろいろご意見があるようです。しかし、わたしは、この、ご一同勢ぞろいの中での一世一代の大立ち回りは、やはり、絶対必要だと思います!


なぜか?逆に考えてみましょう。


つまり、もし、ここに、徳治郎さんや勇太郎までいたとしたら?
無いよ、絶対に無いですよ(笑)。だから脚本のお方も、このドラマ中でも究極の”都合よく”を惜しみなく連発!


この、全当事者+杏子さん、という構図、これを作る為には、二人で向き合う達彦さんと桜子さん、プラス、杉夫妻の夫婦げんかのかけ合わせしか無いのか!という勢いで、脚本のお方は、ここから逆に起算して先週分からの笛子さんを仕込んだに違いない!とわたしは邪推までしてしまった位ですよ。


だから浩樹さんも、事前にその場を後に出来たし。夫婦喧嘩は犬もなんとやらというか、気をつかって。


あ、忘れてた。次に、なぜその必要があるのか、ですが。


一つには、もちろん、桜子さんの言う通り、達彦さんの前では正直でおりたい。これ無しに次の段階に進むわけには絶対にいかん!のでしょう(後述)。


それプラス、わたしが邪推するのは…達彦さんの帰還以降、その彼の戦争神経症からの解放の過程に、ずっと寄り添った桜子さん。そしてほっとしたと所で、離れ離れの長い年月を埋めようと向き合う桜子さんが最後に残った。わたしはどうしてくれるのよ、と。


もっと邪推してしまえば、22週までの、桜子さんと冬吾さんの、そして今度は達彦さんと桜子さんの、救済の構図の最後の締めではと。姉夫婦まで巻き込んでの。


その為にはあれですよ。よくテレビである刑事もの、取調室で刑事が容疑者に
『おい早く全部ゲロしちまいなよ、楽になるぜ、へっへっ、』みたいな、あれですよあれ。


いやちょっと無理あるかなあ。それでは、あれですよ。ほらメンタルヘルスの療法でも、心のうちを吐露させる、みたいなの、あれじゃないのかな。


あ、思い出した!あれですよ、『全部話して…私なに聞いても驚かんから。』(有森桜子 第138回)


そして、この際、それをその当事者ご一同全ての前でやれば、当事者それぞれの心の奥底のわだかまり(特に笛子さんあなたです)をも道連れに、盛大にぶっ飛ばせるぞ!


そして、桜子さんがそれに耐えうるのは、まさに俎上にのぼっている、桜子さんの実にアレでコレな6年間ですよ。逆に、その6年間があるからこそ、もう怖いものなどなにもない、無敵の25歳じゃあないですか!いけ!


一同道連れに突っ走る、怖いものなどもはや無い、もはや無敵の25歳!


そしてシメは、『ほいでもね、わたしの片思いだったんだよ』


やはりここは少々謎なのですが、だって笛子さんいわくの”抜き差しならぬ関係”だから当然、冬吾さんの方もあれなわけで。

 

そこで、この謎について、替わりの言葉をいろいろ考えてみたのですが、例えば、『そんなの最初から叶うはずのない想いだよね』とか。うーんなんかしっくりこないなぁ。いや、じゃあ逆に考えよう『わたしたち両想いでした!』うあシャレにならん(笑)。


という事で、この謎の部分も、やはり、わたしがいつもフォローさせて頂いております、筋金入りのお方の洞察がしっくりきますよねすみません。いつも大変お世話になっております!
あの筋金入り様が築きあげられた礎のおかげ様で、わたしのような不肖者が、ここで好き勝手やり放題してまして、大変恐縮しております。。。


あとは、『そこまでやらせるのはかわいそう』というご意見について。
考えてもみれば、この後に、盛大なハレの舞台が控えているのだから。そのハレの舞台で、もし、関係者一同の心に、一辺でも曇りがあったなら。だからハレの前の”ケ”の総決算をして、ハレを、一辺の曇りもない状態で迎えたいですよ。


だからこそ、視聴者にとっても、もし、心の奥底が曇ったままでのハレの舞台を見せられるのだとしたら、寝覚めが悪いのでは。


あ、そういえば、達彦さんだけは一人おいてけぼりか。


そう、この点は、いくら、もはや怖いものなしの無敵の25歳でも、実は一抹の不安があったのです。あの前日、達彦さんの気持ちを確認していたとはいえ。


さてこの後、今度は妙に少し弱気になった桜子さん、達彦さんと神社の焼け跡(再建中)にて。
 

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『達彦さん、ごめんね。』


『ん?』


『ほいでもわたし、やっぱり本当の事を知っといてもらいたかった。たとえ達彦さんのおらん間の事でも』
『わたしは…達彦さんが好き。出来れば、いっしょに生きていきたいと思う。ほいでも、達彦さんが許せんちゆうのなら…』


『有森。桜子って呼んでいいか?』


『…いいよ』


『桜子、さびしい想いさせてごめんな。永い間待たせて。本当にすまなかった。頼みがあるんだ。』


『なに?』


『これからは、俺のそばで生きていってほしい。』

 

『これから先の、おまえの人生の、全部の時間を俺に欲しい。もう二度と、寂しい想いはさせん。約束する。俺といっしょになって欲しい。』


(松井達彦/有森桜子 第144回)


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これは!第15週の駅での別れを経由してさらにさかのぼり、第13週77話での桜子さんへの、達彦さんからの6年越しの返し!

 

あの夏の一夜の岡崎城。

 

 

 

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『駄目だよ。明日はどうなるかわからん』


『そうだよ。明日はどうなるかわからない。わたしには今しかないの・・・今のわたしの全部を、達彦さんにあげたい。私を貰ってください。』

 

(有森桜子/松井達彦 第77回)
 

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ここは、やはり、第23週予告の笛子さんの言葉で、『ほんとうに良かったね桜子!』


実は23週と、そして24週最後も、特大の地雷があったけど、もうここまで大立ち回りやったら、一同道連れに盛大にハレを迎えられるってもんですよ。


ほんとうに良かったね!

 

(あーまた精神破壊されるかと思った笑)